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《54字の物語》まとめ⑤

 初めまして。三日月月洞(みかづきげつどう)と申します。

 今迄SNS上に投稿してきた54字の物語作品のまとめとなります。 

 手元にあるものから、順不同です。

 (※各タイトルは画像の下にございます。)

タイトル『祈りと呼吸』
タイトル『創造主の愛娘』
タイトル『薄雲太夫と片恋侍』
薄雲太夫とは、たいそう猫好きな事で有名だった
遊女さんだそうです。
猫の名前は、玉。
タイトル『覚悟を取り戻した日』
タイトル『猫娘の成り立ち』
タイトル『空鉢哀歌』
自宅で最期を迎える事が当たり前だった昔と、自宅以外 にて最期を迎える事が一般的な現代。
そのどちらの方が
本当に人として望むべき社会なのか、
解らなくなってしまう瞬間が、時折あります。
タイトル『行かないで』
健気な飼い犬の願い事が天に届いた瞬間。
まあ、たとえ届いたとて、
いつも大切な人を外に連れ出す
憎き『飼い主の靴』は
許されないのですが……。
タイトル『貴女にあげる』
「行かないで」という本音より「嫌い」という真っ赤な嘘の方が女の人生に必要な瞬間は、
稀にですが確かに存在する気がいたします。
タイトル『待ちわびた主従交代』
猫は、猫又より更に長生きをすると猫趙になります。
前者は尾が二本、後者は尾が三本。
飼い猫の年もちゃんと数えぬ
適当で罰当たりな飼い主のお話。
タイトル『天女の叶えたい願い』
七夕は学問等に関する事やお仕事の願い事を祈る日なの ですが、
そのような事ばかりを子供が願う筈も無く……。
よもや、織姫様も、時には
学問等以外は叶えてあげる訳にはいかぬ決まりに
歯噛みをするような時がおありなのではないか……
と、想像をした次第です。