ノマドニアdiary#12
出発は朝の5時
今日はバリ島有数の映えスポット「ランプヤン寺院」に行ってきた。
なっちゃんが同じホステルに泊まっていた現地ガイドさんと仲良くなって、その人が「ランプヤン寺院に行くなら、朝早くに行かないと人が多くて写真撮るのを待つだけで4時間ぐらい待つこともある」ということを聞いたので
それを教えてくれたデワさんにガイドをお願いして、朝5時にチャングーを出発することになった。
ルームメイトのゆーちゃんは朝3時半からアラームを鳴らして準備万端。私はもう30分だけ寝かせてもらって4時に起きた。集合場所に向かってホテルを出発したのが4時半。まだ夜中の空の中バイクタクシーで集合場所に向かう。みんな眠い目をこすりながら車に乗り込んでランプヤン寺院に向けて出発した。
2時間半ほど車に揺られて目を覚ますと違う世界に来たのかと思うほど、周りは緑に囲まれた景色に変わっていた。この時期の日本ではまず見られない濃い緑色の森や田んぼが朝日に照らされていてとてもきれいだった。さらにしばらく車を走らせてランプヤン寺院の駐車場についたのが7時半ちょっと前。そこから寺院まで送迎してくれるバスに乗り、入場料を払うとサロン(腰布)を渡された。「好きな色選んでいいよ」と言われたからトップスに合わせて黄色のサロンを選んだ。すると私となっちゃんはもうひとつ布を渡された。寺院に入るときは露出をの多い服は避けなければいけないらしくキャミソールやタンクトップなどの場合は上からもう一枚ショールのように羽織る必要があった。手渡された布はこれまた真っ黄色の布。黄色on黄色でとても目立って落ち着かなかった。
入場料を払う場所には「a.m6:00~p.m6:00」と書いてあり、7時半に寺院についたのに渡された整理番号はなんと89、90だった。さすが人気スポット。
朝早くに来れたからか、順番を待っている間も撮影スポット以外の場所からデワさんが動画を撮ってくれたり、ポーズを考えたりしていたら暇を持て余すことなく私たちの順番が来た。みんなが写真を撮る「天空の扉」の後ろにも立派な建物があり、その前で写真を撮ったときに、一眼レフカメラを持ったしゅまをが「その羽織ってる黄色い布、めっちゃきれいです」と言ってくれた。それまで派手すぎなんじゃないかと落ち着かなかったけれど、その言葉でそうでもないのかと少しそわそわする感じが落ち着いた。いよいよ私たちの番が回ってきて一人ずつソロで写真を撮ってからみんなで集合写真を撮った。大きく両手を広げたり、ヨガのポーズをしてみたり、ジャンプしてみたり。ほんの1,2分の撮影時間だったけど、「ランプヤン寺院来たんだ」という気持ちがそれぞれ違うポーズとなって現れる。それでもなんとなくその人っぽさみたいなのが分かった。そのあとデワさんもいれて8人で集合写真を撮った。
撮影タイムが終わって「よし、車に戻ろう」と坂を下っていくとデワさんが途中で「せっかく来たからこっちも見に行こう」とさっき撮影した天空の窓の下の小さな広場のようなところに連れて行ってくれた。天空の窓をバックに少しだけまた撮影タイム。場所が変われば見え方が変わってさっきとはまた違う雰囲気の写真を撮ることができた。その前撮影したところは本当にたくさんの人たちがいたけれど、その小さな広場には私たちくらいしか人がいなかった。自分たちだけできたら絶対に気づけない撮影スポットを教えてもらえてすごくお得な気分だった。
水の離宮 ティルダガンガ
「ランプヤン寺院のあと、どこ行きたいか考えていてね」とデワさんに言われ、いろいろおすすめを聞いた中で気になったのが、「ティルダガンガ」だった。「ガンジスの水」といわれる湧き水を貯めた大きな池のあるバリ島のかつての王宮らしい。次の目的地を「ティルダガンガ」に決めて出発した。ランプヤン寺院寺院からそんなに遠くない場所にあるティルダガンガはとても穏やかですごく気持ちがよかった。湧き水を貯めた池の中には大きな鯉やたくさんの魚たちが泳いでいて、木陰に座っていると園内の噴水のそばを抜けて涼しくなった風が通り抜けていって何時間でもその場にいたかった。いつも生活しているチャングーも活気があって南国感に溢れていていいけれど、今回行ったティルダガンガはよりのんびりとした穏やかな時間が流れていてとても好きな場所だった。
ノマドニアが始まって2週間。講座では毎日新しい世界を垣間見て、講座が終わった後には限られた時間の中でバリ島を楽しみつくそうとあちらこちらに遊びに行っている。1年前はまさか自分がバリ島にいるなんて思ってもみなかったし、ノマドニアみたいなチャレンジをしているなんてひとつも想像していなかった。人生って本当にどうなるか分からない。毎日刺激的で楽しいと思って過ごしていたけれど、ティルダガンガに流れる穏やかな時間の中で「あぁ、少しいっぱいいっぱいだったんだな」と気づいた。ティルダガンガに居た時間はそう長くはなかったけれど、自分の中身を整理することができた気がする。