ノマドニアdiary#13
緑の世界遺産と沐浴
今日もデワさんのガイドで、世界遺産にも登録されたテガラランのライステラスとスバトゥの滝に沐浴をしに行った。
ご飯を食べながらライステラスの景色を楽しめる場所があるとデワさんおすすめのレストランが最初の目的地。イントロクイズをしながら車に揺られていると、「着いたよ」とデワさんが車を停めた。案内されたレストランはオープンテラスのお店で目の前にガイドブックやネットの記事で見たあの景色が広がっていた。日本の棚田と違って段が大きくてちょっとした遺跡みたいだった。
ご飯を食べ終わったあとに棚田の中まで歩いてもいけるとのことだったので、みんなで食後の運動がてら棚田まで歩いて行った。途中の小屋に写真を撮るようにか農作業で使うような円錐型の帽子や太めの木の棒の両端に束ねた稲がくくられていて運べるようになっているものがあった。現地の人になりきってみんなで写真を撮りあった。
1日で一番太陽が高い中、棚田を歩き回った後は、スバトゥの滝の沐浴を目指して移動した。バリ島の中で沐浴ができる場所は何か所かあるけれど、スバトゥの滝はその水の勢いが特徴だ。イメージ的には日本の滝行みたいな感じ。バリの中でも浄化の力が強いと言われているスバトゥの滝。入り口でサロンを借りて山の中に入っていく。進むにつれて緑が濃くなって不思議と神聖な気持ちになっていく。
沐浴をする場所の手前に祭壇があった。いくつかの石像が苔に覆われていてとても神秘的だった。沐浴するにはいくつか手順があるようでまずはさっきの神秘的な祭壇の前と滝の前でそれぞれお祈りした。「まずは心を落ち着かせて、神様に挨拶ね」とデワさんにやり方を教えてもらってお祈りをした後に、いよいよ沐浴へ。勢いよく流れ落ちる水に頭を入れるのは少し勇気がいった。実際にやってみると確かに勢いはよかったけど、痛いとかそんなことは全然なくて気持ちよかった。入ったときは冷たかった水もやっているうちに冷たさは感じなくなった。(冷たすぎて麻痺しているとかではない)終わった後うまくは言えないけど確かにすっきりした感じがあった。今の私が前に進むときに邪魔になりそうな余計なものが浄化できていたらいいなと思う。
幻のコーヒーと外国語
スバトゥの滝の後の予定はあまり考えていなかった私たちに、デワさんが「これはぜひ」と無料でコーヒーの飲み比べができて、あの幻のコーヒー「ルワックコーヒー」が飲めるところに連れてってもらった。席につくと店員さんがいろんなコーヒーやお茶が入った10個以上のグラスを持ってきてくれた。ココアやモカチーノなど聞いたことあるようなコーヒーからアボカドコーヒーやマンゴスチンのお茶など初めて聞くものがずらりと並んだ。「うちこれが好き」「あー、この味はちょっと苦手かも」「この中で一生これだけしか飲めませんっていうならこれ選ぶ」なんて言いながらみんなで飲み比べを楽しんだ。そんなこんなをしているうちにあの「ルワックコーヒー」が運ばれてきた。ジャコウネコの糞からできるコーヒー。最近コーヒーが飲めるようになってきたばかりで正直味の違いまでは分からなかったけれど、日本で飲めば5000円近くするコーヒーを、なんと500円で飲むことができたのはバリ島ならではの体験だった。
コーヒー以外にも驚いことがある。店員さんが日本人ですか?ってレベルで日本語が上手。今日デワさんに連れて行ってもらったところの半分くらいの場所で店員さんが日本語で対応してくれた。仕事で使うからとはいえ、バリ島の人々にとって日本語は外国語。私たちが聞いてもほとんど違和感のないレベルで話せるのは本当にすごいと思う。「英語話せたらいいな」と思っているだけの私が少し恥ずかしく思えてきた。毎日少しでもいいから英語に触れる時間を作るようにしようと思った。
帰りにスーパーマーケットによって今日から始まるシェアハウスのための買い出しをしたり、バリ島のお土産品が集まるお店によってその安さに驚愕したり、ずっと食べたかったバクソーを食べたりしてなんだかんだ戻ってきたのが夜22時。デワさんのおかげでとても楽しい休日だった。