POCO! ができるまでのお話✨
こんにちは!今日 dream writer✏️🌈 を務めるのは、代表のまゆです!(通称dream writerとは、POCO!の世界をちょっぴり皆んなにお裾分けするヒトです!)
POCO!は、私自身が看護学生として5年間をかけて仲間と共に開発し、願いをこめて2024年2月にローンチした遊びのブランドです。
今回はPOCO!ができるまでのお話を、私の学生生活の振り返りと共にお伝えしていきたいと思います!ちょっと長くなってるので、何卒です!笑
・ 心から湧き出る願いや目標が、生きる力になるのかもしれない
私は小学生のとき、友人を小児がんで亡くしたことをきっかけに、小児医療に携わる医療者を志すようになりました。(進路選択は紆余曲折あったけど、それは次回号で詳しく!)
義足になったあとも「自分の足で学校にいきたい」という目標を叶えるべく、時間をかけて歩いて学校に通うことに挑戦していた友人。
その姿を見て、心から湧き出てくる願いや目標が生きる力になりうることに気付かされると同時に、その目標に向けて一緒に歩みを進められる関わりがしたいと思うようになりました。
大学入学後は、「心から湧き出てくる願いや目標が生きる力になりうるのか」という問いを深め模索するべく、
①「闘病中のこどもたちとスポーツ選手を繋ぐNPO」で1年半働き、②「看護学生を中心にした病児への遊び支援を行う任意団体Sparkle Ways Project」を自ら立ち上げ、2年半活動してきました。コロナ禍ということもあり、主にオンラインでこどもたちの遊びをサポートしてきました。(宜しければ、ご覧ください!)
「何か力になりたい」という思いで看護という道を目指した私自身でしたが、「力になるどころか、こどもたちから溢れてくるこのエネルギーをもっと引き出したい!」という思いに変わっていきました。
そのきっかけになったこどもたちとの出会いをご紹介します。
・ 病院内でレシピ開発をするこども
中学生の時に白血病で入院をしていたニコちゃん(仮名)。彼女は、闘病生活を振り返ってこんなことを教えてくれました。
「病院食って本当に美味しくないの。だからママと一緒に病院で食べられるレシピをいっぱい作ったんだよね。クレープとか、マフィンとか、お鍋とか、全部病院にある電子レンジだけでできる料理!」「もちろん食べられるのは、食事制限がない特別な時だけどね。」
「口内炎が痛くて全然ご飯が食べられない時、アイスなら食べられるかなって思って、売店のアイスを全部試してみたんだけどね。ピノが1番食べやすいことを発見した!」
そこには、長い闘病生活の中で置かれた環境の中で”自分の時間を過ごす”ために自ら選択肢を生み出している姿がありました。
他にも、小学生4年生の時に白血病で入院をしたソウ君(仮名)は、
「色んな支援団体が来てくれるけど正直飽きちゃって(笑) 理学療法士さんと一緒にUFOキャッチャーを段ボールで作った。」「そしたら病棟でみんなにすっごく人気が出て嬉しかった。」と教えてくれました。
まさに与えられた遊びではなく、自ら遊びを生み出すということ。こうして力強く生きているこどもたちに病棟の中で出会えば出会うほど、「これってもしかして、真のアントレプレナーな姿なのでは??」と実感するようになったのです。
・ 闘病経験のあるこどもたちは、もしかしたら本当のアントレプレナーなのかもしれないーー
私はこの仮説を胸に、大学4年生の最後の夏休みに世界中のこども病院を周り、現地の遊びの専門家たちとディスカッションを続けてきました。
病院宛に自らアポメールを何通も送ったり、時に直接病院やおもちゃ屋さんを訪問してスタッフへ直撃ヒアリングをしたり。
カナダ・アメリカ・フィンランド・スウェーデン。どの専門家たちも、皆口を揃えて、
「こどもがこどもらしくいられる時、そこには遊びがあるということ」「遊びは、こどもたちが持つ力を引き出す最大の魔法である」
と言っていました。その姿に何度も心が震えたことを今でも鮮明に覚えています。
・ こどもたちに大切な3つのこと
帰りの飛行機の中、視察で得た感性や感覚が鮮明なうちに、これまでのこどもたちとの出会いを改めて振り返りました。そこで、こどもたちがエネルギーを引き出すために必要な要素の3つが見えてきたんです。
これらの3つが揃えば、病気を抱えているこどもたちも自らのワクワクをエネルギーに変えて、人生という冒険を自分らしく切り開いていくことができるのかもしれない、と一筋の光が見えた瞬間でした。
・ すべての病院に、遊びがあるわけではない
すべての病院で、こどもたちのワクワクが溢れていますように、、、、!そう願ったところで厳しい現実が立ちはだかっています。
現在、あらゆる病棟において「こどもたちの持つ力を引き出そう」という取り組みは行われており、Child Life Specialist (米国資格)やHospital Play Specialist (英国資格)、他医療保育士などという専門職の活躍の場が広がってきています。(ほんとに少しずつ一歩一歩…)
しかしながら、英国などと比較すると専門職の数は1/10。資格取得ハードルが高いことや、診療報酬加算が十分についていない事などから、現場での導入のハードルが高く、小児がん拠点病院内でも約7割の病院が未だ配置できていない現状です。(令和4年時点)
病院の実態については、追って詳しくnoteで特集するので、今回は割愛...m(__)m
・ どの病院に入院しても、すべてのこどもたちがこどもたちらしくいられるように。
CLSやHPSといった専門職が配置されていない病院でも、すべてのこどもたちがこどもらしく過ごせるように。
遊びを通じてエネルギーを引き出し、病気を抱えながらも自分らしい人生という冒険を切り開いていくことのできるように。
そんな世界をつくるために、私たちPOCO!では遊びという魔法をたくさん作っていきます!
病棟の保育士さん、看護師さん、お医者さん、そして何より闘病経験のあるこどもたちを中心として、具体的なサービスは開発中💭
この開発過程をベネッセこども基金様、Policy Fund様、三井グループ様、にご支援いただきながら励んでいます!
手段にとらわれず、こどもたちの未来に向けたあゆみを進められるよう、頑張って参ります!皆様応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
最後まで、読んでいただきありがとうございました!
次回からは、メンバー紹介です☺︎ 大好きなPOCO! メンバーの知られざる姿をお届けしたいと思っています!お楽しみに!✨