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【Team POCO!の素顔】vol.5 田中暢也

私たち POCO! は、入院生活を送っているこどもたちの療養環境・療養体験を変えることに取り組む入院中の子どもたちに特化した遊びのブランドです。

「ベッドの上から冒険を始めよう」を合言葉に、創造力・好奇心を引き出す特別な遊びという魔法を届けています!

こんにちは!今日 dream writer✏️🌈 を務めるは、ももはです!(通称dream writerとは、POCO!の世界をちょっぴり皆んなにお裾分けするヒトです!)
メンバー同士の対話を通して、それぞれの素顔をみんなに知ってもらおう!というこの企画。今回はそのメンバー紹介第5弾!

今日お話を聞いていくのは......のぶくんです!!

POCO!メンバー 田中暢也(のぶくん)

POCO!メンバー 田中暢也(のぶくん)
1999年生まれ。九州大学を卒業し、同大学病院小児科で看護師として3年間勤務。小児がんなど難病の子どもとの関わりの中で、子どもの人生に寄り添うことの魅力に惹かれるとともに、様々な制限の中で生きる病気の子どもの現状に徐々に疑問を持つようになる。
その疑問を模索すべくNPOや企業でボランティア・インターンを行う中で、「子どもたちが夢中になってワクワク輝く瞬間を作りたい」と思うようになり、看護師を辞め起業することを決める。その後参加した株式会社ボーダレス・ジャパンの社会起業プログラムがきっかけでPOCO!の存在を知り、プログラム終了後にChild Play Lab.にジョイン。

普段POCO!ではお兄さん的存在であり、みんなの幅広いサポートをしてくれるのぶくん、、。看護師さん、駄菓子屋さん、、POCO!メンバー2カ月目、、とカラフルな顔を持つのぶくんの経歴から、POCO!に対する思いや今後描いていきたいワクワクな未来を聞いていきたいと思います!


1. 「人を助けたい」という気持ちとこれまで

・ 好奇心いっぱい、「普通」の学生時代

ーーのぶくんってPOCO!の前はどんなことをしてたの?

えーと、新卒から大学病院で看護師を3年間してました。小児内科で、小児がんの子が大半を占めるようなところだったよ。それと看護師と並行してNPOとか、企業に社会人インターンみたいな形で携わったり、ボランティアしたりしてたよ、、!地域の居場所事業とか教育的な文脈とか、、自分の心が惹かれる領域を色々かじってたって感じかも。

ーーやっぱり色んな活動してきてるんだね~!普段からチャレンジが好きなイメージがあるけど、昔から医療の道に行くことを決めてたの?

もともと色んな事に興味があって「絶対医療の道に進みたい!」みたいな感じではなかったんやけどね。お父さんの影響で理系科目全体が結構好きやったし。でも色んな興味の中から、なんとなく「病院で働くの面白そう」って思って医療系を選んだんよね。
家族に病気が多かったこともあって、小さい頃から自然と病院が身近にあったからっていうのもあるかもしれない、、。その中でも看護を選んだ理由は、担任の先生に勧められたからっていう軽い気持ちと、あとちょっと周りと違う進路を行く、「逆張り」みたいなとこもあったかもしれん(笑)。

ーーそうだったんだ!素敵な「逆張り」だね(笑)実際に看護の道に進学して、どうだった?楽しかった?

自分的には新しいことを知ったり理解したりすることがシンプルに楽しいけん、看護学科も楽しかったよ!でも、授業に出て、部活して、バイトして、ってほんとに一般的な看護学生やったと思う。

大学では野球部でした、ポジションはピッチャー

・ やりがいを身をもって知り、小児科に一目惚れ

ーーその純粋に学びを楽しめる姿勢は昔からなんだね!特に記憶に残っている看護学生時代のエピソードとかあったりする?

3年生の時の実習かな。小児実習の最後のとき、受け持ってた子どもに「帰らないで」って泣きつかれたことがあったんよね。お母さんも「こんなの初めてです、!」ってびっくりしてて、その時のことが印象に残ってる。今考えると、やりがいみたいなものを初めて実感したのはそのときな気がする、、。

ーーそのやりがいというと、、?

大袈裟な表現になっちゃうけど「こどもの人生に影響を与えられたんだなっていう実感」みたいな、小児に進みたいと思ったきっかけも、振り返るとこのときやったと思う。
それまでは、将来のことを深く考えるよりも、目の前のことをただ全力で楽しむだけだった、もっと言うと流されるように生きてたんよね。でもこの経験の跡からは「絶対子どもに関わる仕事がしたい」って思うようになったし、こういう風に生きたいなとかいうのは少しずつと考え始めてたのかもしれん!
それで言うと、自分が父子家庭で育っていたり、いわゆるヤングケアラーみたいな時期があったりと、まあちょっと変わった家庭環境を経験したこともあって、人を支えたい・寄り添いたいって気持ちは昔からあった気がする。

ーーそうだったんだ、、。のぶくんなりに自分の経験と自分らしく向き合ってきたんだな、っていうのをすごく感じる。

大学の卒業式で取材され意気込みを述べる若き日ののぶくん

2. 看護師として働いて感じたこと、起業の道へ

・ まさに天職だった子どもの幸せを支える仕事

ーーのぶくんなりに色んなことを考えて小児科勤務の道に進んだんだね!実際に看護師になってからはどんな感じだった?

小児科病棟でこどもたちのすぐそばで働くことができて、とてもやりがいがあったし何より楽しかったよ!
でも楽しいだけじゃなくて、働き始めて段々と気付いたことがあってね。というのも、自分は子どもたちに「看護師」という"立場"から「医療的なケアや看護」という"手段"で子どもを支えてるけど「世の中にはたくさん子どもの幸せを支える仕事があって、ぼくの仕事はその一部に過ぎない」ってことを徐々に感じるようになったんよ。保育士さん、CLSさん、学校の先生とか色んな人に現場で出会って、色んな職種の方がそれぞれの角度方法で子どもを支えてるんだってことを実感して、純粋に感動したしワクワクしたんよね。それからは看護師以外にも色んな"手段"で子どもを支えれるようになりたいなって思った。

看護師時代のぶくん

ーー(話してるのぶくん目がキラキラ。)ん~またまた素敵な気づき!今ののぶくんのカラフルな経歴に通じてるのを感じる!

ありがとう(笑)
この仕事はこどもの幸せを考える機会がたくさんあってほんとに幸せで大好きだった。だからこそその延長線上というか、長期的には「いろんな"立場"や"手段"でこどものサポートができる」という在り方を目指したいと思ったんよね、、!

ーー自分の仕事を好きって言えることも、色んな方針を模索しようとするあり方ものぶくんらしさを感じるね。

でも色々やってたけどはじめは転職しよう!とかそういう気持ちは1mmもなかったんよね!看護の仕事を辞めたい気持ちは全くなかったから、、!


・ 子どものためを模索し続け見えた、大切にしたいこと

ーー色んな関わり方を考える上で、具体的にどんなことしてたの?

治療を嫌がって泣いてる子、人生の大部分を病院で過ごす子、自分より若くして亡くなる子。一番はじめは確か、そんな子たちにたくさん関わる中で「子どもの本当の幸せってなんだろう」「もっとできることがあるんじゃないか」みたいなことをぼんやり考えてた。

そんな流れから、関連しそうなボランティアに行ったり、週に1冊本を読むってルールを自分に課したり(のぶくんは読書が超絶苦手&嫌いでした)とかそんな簡単なことからしてたよ!
もちろん看護師としての勉強もMAXで頑張りつつね。それがちょっとずつ加速していって、結局最後の一年は休みの日も夜勤明けも毎日必ず起業に向かってのアクションを続けてたかも!(笑)

ーーそんなにハードスケジュールこなしてたんだね!看護師さんってとんでもなく多忙なイメージがあるよ。どうしてそこまで起業に真っすぐに向き合うことができたのかな??

起業を志してからの話をすると、実は最初はバリバリ営利型のスタートアップを目指してた。進めて行くなかで、単なる利潤追求に終わらずしっかりとこどもたちのためになるってことが大事だな、って思いはじめて。それから単なるスタートアップというより「ソーシャルビジネス」なのかもって思い始めたんよね!モヤモヤ悩んでたんやけど、その選択肢に出会ったときは「まさにこれだ」って感覚があった気がするよ!

そんなときに株式会社ボーダレス・ジャパンがやってる起業プログラムに参加したんよ。それが今年の1月やね。内容は、3ヶ月間で自分の思いを事業に落とし込む!って感じで、、ちなみにこれに参加したおかげでPOCO!の存在を知ったんよ、、!ご縁だね~~

この期間では事業プランを作るのはもちろんなんやけど、その過程で「何のために起業するのか」「どんな社会を作りたくてそのために自分はどう在りたいのか」っていう問いにめちゃくちゃぶつかり続けて。この期間は自分自身とひたすら向き合う3か月だった。終わった今だから思うけど事業プランが完成することはほんとに副次的な要素だった。こんなにもある意味哲学的に物事を考える機会は人生初めてやったけんとても貴重な体験やった~。

ちなみに最初の事業プランは、NPOでの経験から「駄菓子屋」に遊びとかワクワクの要素を掛け合わせて、持続可能で楽しいサードプレイスをインフラ化するみたいなアイデアを構想してたんよ。だけど、そのプランにずっとしっくりきてなくて。いろいろ悩んだんやけど、結果的にその悩みと紆余曲折があったおかげで自分が一番大切にしたいことは「子どものワクワク」だってことに気付けたんよね。
そうやって紆余曲折を乗り越えるなかで出会ったのが、POCO!やったんよね!POCO!の活動を知って、ワクワクを一番届けたいと思う対象が「病気を抱えて生きる子ども」だってことにも気付けたんよね。これに関してはほんとにありがとうって感じ(笑)

ーーそんなことがあったんだ!のぶくんがたくさん悩んだからこそ、POCO!との出会いを引き寄せたんだね!

駄菓子屋のぶくん

3. POCO!と出会い、これから

・ POCO!ジョインまでの葛藤

ーーのぶくんは「起業」するために、前職を退職したんだよね。POCO!チームに参加するということに、葛藤とかもあったのかな?

正直に言うと、自分自身で起業を考えていたときは「事業計画完成させて、とりあえず法人立てるぞ!」って意識してたから、初めからPOCO!のチームメンバーになることを意識していたわけではなかったんよね。
当時の自分にとって、起業は手段であり、目的でもあるみたいな感覚があって。POCO!のコンセプトにはとっても魅力を感じていたし、ジョインしても自分の目指す「子どものワクワク」に携わるってことには変わりないって、感じながらも、「起業という選択を止めてしまうことで、これまで描いていた自分の人生ってどう変わっていくんだろう」って悩んだんよ。

でもとにかく惹かれてはいたから、POCO!メンバーと実際に話すことで「今まで培ってきたアントレプレナーシップをPOCO!で発揮することが、子どものため・社会のために今自分ができる最大限の選択だ」って思ったんよね。
何よりもメンバーと話していく中でシンプルに「みんなと一緒にやりたい」ってすごく思ったんよね。こんなに同じ方向を向いてここまで純度高く夢を共有できる人と環境があるんだってことにかなり衝撃を受けたし、感動したんよ(笑)
そんなこんなで今みんなと一緒にいる選択をしたって感じ!

ーーのぶくんが「起業」を目的とする考え方から、あり方に捕らわれずビジョンを実現させていく「アントレプレナーシップ」に考えをシフトチェンジさせたことは、大きな成長ポイントだったのかもしれないね!(メンバーとして!)


・ 今のやりがいとこれから

ーーPOCO!で実際に活動してみての感想は?

今までの医療従事者としての経験や培ってきた子どもへの想いをフル活用して頑張れる日々はめっちゃ楽しい!それとやっぱりみんなと一緒に力を合わせて頑張ってる感覚がすごくワクワクするし心地いい!

今まではずっと個人戦で、不安も多かったから、メンバーと力をかけ算してチームで新しい未来を描いていくことに無限の可能性を感じてるよ。
たくさんの人と出会って応援してもらったり、チームの中でも自分だからこそできることが少しずつ見えてきたりしてて、、。毎日のこの一歩一歩の積み重ねが未来でどんな形になってるんだろうってすごくワクワクするよ!
これからもみんなで頑張ろうね~!

ここまで読んで下さりありがとうございました!
新メンバーのぶくんが、自分らしいあり方を模索していた起業を志すまでの道のりから、POCO!と出会いまでを一気にまとめてお送りしました。

チームの中で、常に目を輝かせて楽しそうに仕事と向き合うのぶくんは、誰よりも「ワクワク」を原動力に動いているメンバーかもしれません、、!
これからもよろしくお願いします!

私たち「POCO!」は、「ベッドの上から冒険を始めよう」を合言葉に、長期にわたって入院生活を送っている小学生を対象にした、創造力・好奇心を引き出す特別な「遊びという魔法」を届けています!
We are POCO !!!!!


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