無防備の時
こんばんは、乙訓野添です。最近、無味の炭酸水ばっか飲んでます。お腹膨れてダイエットにいいです。
前回、タヌキに奇襲的に振られて、人生設計をパーにされた挙句、趣味の人脈にもダメージを食らって、一気にどん底に叩き落とされました。しかも、クソタヌキはまんまと次の男(しかも自分が大嫌いな奴)に奔るという屈辱付きです。しばらくは、男をを下げるロミオ化していました。
そんなある日、「おひさー、元気してる?」とメールが来ました。誰だっけ、と思い出せなかったのですが、返事をしてみると、かなり前に口説き落とそうとして、結局落ちずに放流した女だと分かりました。
しかし、状況は鼻の下伸ばしてる事態ではありません。「実は」と訳を話して、事情を聞いてもらうと、とても同情してくれて、タヌキやその他の連中を批難してくれました。この時の自分にとっては、これはとても有り難かった。ぽんぽんと話しが進み、会う事になりました。
事前に写メの交換もしなかったのですが、やってきたのは、タンク・タンクローみたいな体型をした、カエルみたいな顔の女でした。
正常な神経をしていたら、お断りして回れ右してたと思うのですが、この時は心がボロボロでした。その傷ついた心を癒してくれる存在は、掛け替えがなかったのでしょう。その女、今後はカエルと呼びますが、看護師の仕事をしてるとかで、病院でロングブレスによる痩身実験をしてて、年末には痩せれるという言葉にも、コロッと騙され、付き合う事になりました。今となっては暗黒歴史ですが、これが三代目の正規彼女となったのです。
さて、最初こそは良かったのですが、カエルが自分のマンションに転がり込む様になって、状況は変化しました。
まず、カエルはマイルール・マイワールドの人間だった事。この頃、ADHDだとかアスペルガーといった、発達障害が徐々に有名になってきた頃ですが、その中の積極奇異に近い態度でした。なので、振り回されて猛烈にしんどい思いをしました。物言いは突っかかる様な言い方だし、そうかと思うとガキっぽいし。なにより、タバコ吸いの癖に風呂に入るのが嫌いだから、デブなのも相まって、いつも異臭を放っていました。
その年の年末、付き合い始めて8ヶ月は経った頃、全く痩せないカエルに「あと2週間しかないけど、痩せるのかよ?」と嫌味ったらしく聞いたところ、「今年はあと2週間ある!」とヌケヌケと言い放ってきました。この頃には、当初の感謝の気持ちなんか、とっくにどっか行ってしまっていて、「こいつと早く別れたいな」とばっかり思っていました。
しかし、タヌキ事変で受けた心の傷の上に、さらにカエルから毎日受けるストレスで、自分の心や精神は相当に磨耗していた様です。別れるにしても、それを相手に伝えたり、時と場合によっては話し合いもせねばなりません。それをやる「勇気」がまったく起こらなかったのです。
「女性であれ国家であれ、無防備の時を持ってはならない」
(アドルフ・ヒトラー)
今にして思えば、このカエルという女は、弱った男のところに忍び込み、相手の住処と稼ぎで好きに生きるのを生業としていたのかもしれません。たまたま、昔やりとりしてた男が落ち込んでいて、これ幸いにそれまで付き合ってた男から乗り換えてきたのでしょう。
こちらは、タヌキと別れたあと、すぐに次のが現れたという事実だけが欲しかったのだと思います。これで良い人と巡り合ってたら奇跡の物語になったのですが、実態はさらなる事態への進んでいくのでした。
今回のnoteはここまで。悪を為した者には、それなりの罰が下るものですね。いいねやコメント頂けると励みになります。最後まで読んでいただき、有難うございました。
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