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メル友大作戦

 こんばんは、乙訓野添です。昨日の夜は、猫たちと『大日本帝国』見てました。彼女にするなら夏目雅子、嫁にするなら関根恵子ですね。どっちもキツネ顔で好みです。

 彼女作ろう!と意を決したまでは良かったですが、問題は、仕事であれ趣味であれ、女っ気がほとんどなかった、ということです。この頃、それまで勤めていた会社が解散して、1年の失業期間を経て、新しい会社に入ったのですが、そこには若干の女子社員がいたものの、悉く玉砕。世の中、そんなにうまく行くものじゃありません。

 どうしたもんかと思い悩んでる時に、ふと目にしたのが、メル友で付き合う事になった、という話しです。当時、携帯電話のメール(Eメールなんて言ってましたが)が急速に広がり始めていた頃でした。メル友を作るウェブサイトなんてのもちらほら出来ててた頃です。当時は、課金だとかサクラだとかはほとんどなく、本当にメル友(実際には彼氏彼女)を作りたい人が、そうしたサイトを利用していました。
 そこで、早速自分も登録し、女性のアカウントにメッセする様になりました。当時は、まずはサイトのメッセで会話して、相手さんからメルアドを貰って、ケータイで直接やりとりする流れでした。つまり、メアドをもらえるかどうかは、その先に進めるかどうかの重要な分岐だった訳です。

 ここで重要なのは、メールでやりとりするというのは、相手の顔を見て、声に出して会話するのではく、文字だけでコミュニケーションを取るという事です。つまり、見た目の良さとか雰囲気とか、そうした要素は一切生かせず、文章力、国語能力がものをいう世界だ、という事です。
 これはメリットとデメリットがあります。まずメリットは、ブサメンでも勝負する事ができる事。これは大きいです。まぁ、実際にあった時に、ブサメンだとアレな事になるのですが(後述)、それでも一等最初からリングに上がれないのとは大違いです。デメリットは、文言や文章が下手くそな人はかなり不利になる、という事です。
 その点では、自分は結構有利でした。というのも、20代の頃は小説をやたら読んでいて、文章書くのは何ら苦じゃなかったからです。今はマッチングアプリとかSNSでの出会いが主流になっていますが、文字で交流するという事自体は変わっていません。なので、読書するというのは、文章力や国語能力を向上するのに、今も有用だと思っています。

 この頃のメル友サイトは、真面目に出会いを探している人が多かったので、意外とレスポンスは良かった様に思います。といっても、一発必中なんて事はなくて、50発撃ったら10発くらい帰ってきて、さらに実際会うところまで行くのはそのうち1人、といった感じでした。つまり、数を打たねばヒットしなかったのです。
 また、メッセが帰ってきても、どうも会話が弾まないとか、メアド交換した後に、徐々に気持ちが噛み合わなくなってくる、といった事も結構起こりました。文字だけの交流なのに、その行間字間にその人の雰囲気が伝わってくるという感覚が分かってくる様になったのです。
 そして、メールでいい感じになったなぁ、という頃合いを見計らって、今度お会いしませんか?と話しを振る間合いも見いだせる様になってきました。多くの人がこうした事を体験していると思いますが、ここに至って人は、脱非モテの間口に立っていると言って良いと思います。

 今回のnoteはここまで。自分が使っていたメル友サイトは、エキサイトフレンズでしたが、去年終了してたんですね。時代の流れなんだな。いいね、コメントいただけると張り合いが出ます。最後まで読んでいただき、有難うございました。

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