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『炎神』ビャクエン(ヴァサラ戦記)

「愛は人を、強くする!」
演:たろちゃん組


①ここに「概要」があるだろ!では心はどこにあると思——

「ヴァサラ軍」の十二神将の一人に名を連ねる、四番隊隊長。
異名は『炎神』で、自らを「燃える男ビャクエン」と称する熱血漢。というかどう見ても某炎柱では?
五番隊隊長のユダとは親友関係。

隊訓は「燃えよ」の一言と非常にシンプル。

軍師長のシンラによる部隊評は「攻撃性の高い火の極み使い」の集団。

第57話現在、すでに戦死している。

「任務かッ! 伝えに来てくれてありがとうな!」

ヴァサラ戦記 第2話より

②私が大切にしているのは、常に”攻め”の「容姿」だッ!

炎神の名の通り、燃え盛る炎の様なファイアレッドの髪色をしており、白いTシャツがさらにその頭の色を映えさせている。
(髪型については、激しい動きをするとウィッグの劣化によって度々変わる)

長い前髪は、右を耳の後ろかけ、左は目にかからない程度に流している。
昼寝の時は目を半開きにして眠っていた。

総じて、見出し文に反してシンプルな見た目をしているが、それは後述する彼のとある活躍によって大幅な変化を遂げる前兆だった……かもしれない。

ヴァサラ戦記 第17話より 晴れの日の撮影では赤髪が良く映える

③攻めるからこそ「人物」が見出せるッ!

先述の通り、純粋かつ真っ直ぐな性格をしている。
しかし一方で、かなり天然なところがあり、その真面目さゆえに柔軟な思考力には欠ける……すなわち極度の不器用さんな様子も多々見られる。
(イブキ曰く「真っ直ぐで優しく、誰からも愛される人物」)

さらに、一度話始めると小一時間とまらないマシンガントークの使い手。

彼の天然or不器用エピソードとしては
・任務に行くのに、なぜかその場で部下に刀を預けてから出発する。
・ルトとジンの修行を付けるはずが、いつの間にか寝ている。
・ジンに向かって一切の悪気なく「極みの素質が全くないようだな!」と言い放つ。
・「修行に付き合ってくれ」と言われても「いやしかし、私にはお昼寝が」と返答する。(そのあとちゃんと付き合ってはくれる)
・簡単な説明の後に「簡単に言うとだな!」とさらに説明し始める

しかし、こうした不器用で真面目なところは、それぞれ才能に秀でている他の十二神将にくらべ苦しい努力を積み重ねることで隊長に上り詰めたと思われる点も強調しており、特に主人公トリオの修行相手として最も具体的な貢献をしているのは、間違いなくビャクエンであろう。
(第16話の修行シーンでは、他の隊長が抽象的なアドバイスをする中かなり具体的な指導を施しており、ヒルヒルからは「そーそー!そーゆーの、そーゆーの!」と歓喜されている。)

実際、第45話以降で描かれた彼の過去は、同期の隊員で高い素質を秘めていた「ミツハ」に対して必死に食らいつこうとしている様子も見受けられ、こうした自身の努力と成長の過程が、成長途上にある主人公トリオたちにとって導きとなっていることは想像に難くない。

「たとえどんな強大な敵を前にしても、手数を出し、様々な方法で打開策を練るッ! 私は決して”守りに入らない”!」

ヴァサラ戦記 第16話より

また、同じ炎属性キャラであることや、不器用かつ生真面目な様子、そして強敵によって無念にもこの世を去るという境遇から、某鬼退治マンガの人物を連想する人が多い。

④燃えよ剣! 燃えよ心!(能力) 

火の極み:【赫灼炎舞】
五神柱の基礎格、火神柱の力が覚醒した極みの力。
目に見えない鞘から垂直方向に抜刀するような構えと共に、刀身に灼熱の炎を宿し、そこから炎属性を利用した様々な攻撃に派生することができる。

二期での活躍もあり、他の極みに比べて圧倒的に極みの技が多い。
すべてを記載すると長くなるため、ここでは特筆すべき技を抜粋する。
(詳細は公式の資料集を参照されたし➡技の書

・紅朱雀
刀身に炎を纏わせ、両手で力強く握った突きを繰り出す技。食らった相手は突きの威力だけでなく、打点から広がる炎の追撃によって大きなダメージを追う。
➡派生型:助走をつけて渾身の火力をぶつける『紅朱雀・鳳仙火』がある。

・火燕
読みはそのまま「かえん」。鳥が翼を羽ばたくように、刀剣の炎ともう一方の腕の炎によって、相手を挟み込むように焼き裂く。ビャクエンの得意技であり、先述した紅朱雀や他の技と合わせて様々なコンボ技を繰り出すことが可能。


不死鳥の火のごとく、炎のエネルギーを治癒力に変換することで対象の体力を回復する技。現状、ハズキ以外には治癒力を持った十二神将は確認されておらず、貴重なヒーラー枠(だった)
また、第二オープニングテーマである3rdTimeLucky「灯」はビャクエンの活躍をイメージしている部分もあり、この技は彼にとって象徴的な意味を持つものであると言える。

なお稀に”極み”はさらなる極地の扉を開く……という言い伝えがあるというが……(※リンク先ネタバレ注意)

・共鳴『火雷神』(ほのいかづちのかみ)
第24話にて、襲撃してきた火剣軍に対して、雷の極み『閃光万雷』を持つルトと共鳴して放った技。広範囲に雷と炎がぶつかり合った爆発を起こす。共鳴は互いの極みの良さを最大限に引き出す効果があり、ビャクエンはルトの修行の一環としてかねてから共鳴を体験することを勧めていた。結果的にビャクエンの見立ては正しく、ルトはこの共鳴を通して課題だった極みのコントロール力を大きく前進させることになる。

⑤第45話~56話における活躍

第44話にて『ヴァサラ戦記』のタイトル回収が行われたのち、第一転してビャクエンが事実上の主人公を務める新章が開幕。この章では、それまで懸念されていた「軍内の裏切り者」にスポットが当てられ、本作のクライマックスの一つともいえる驚きの展開を迎える。

・あらすじ
第44話のCパートにて、カルミアの里へと任務にやってきたビャクエン。
しかし、戦闘中の彼が背中に庇っているのはカムイ七剣「氷剣のネムロ」。

そしてビャクエンが刃を向ける先にいたのは……(詳細は別記事にて)

「お前を殺す……アシュラ!!」

ヴァサラ戦記 第44話

⑥まだまだ「人間関係」が足りない様だなッ、三四郎!!

・ユダ
同期の隊員であり大親友。気弱で内向的なユダと、熱血で純粋なビャクエンの二人は正反対の性格が返って好相性なのか、嘗ては同じく同期のミツハと共に、3人で一緒にいる様子が見られた。
なお、5番隊副隊長のモエは二人の関係に何らかの夢を見ている様子。

モエ
「きゃ~ッ!! やばい!やばい!! だってビャクエン隊長といえば ユダ隊長と大親友ッ!! ……ビャクユダ?! ……ユダビャク!?

……尊い✧ 尊すぎるわッ😭😭😭」

ヴァサラ戦記 第44話

また、ユダのことを信頼しているのか、5番隊の副隊長がユダの内通容疑で拘束されていた際は、彼らを解放するようにラショウに働きかけていた。

・アシュラ
嘗てビャクエンが8番隊の隊員だったころの同隊副隊長。無口な面に困惑することもあったが、その強く大きな背中は、まだ少年だったビャクエンにとって目標の一つであったと言える。

ユダもアシュラも、ビャクエンにとっては大切な仲間であり、それぞれ親友や尊敬の対象として映っていた。

それだけに、真実残酷ともいえるが……。

・ミツハ
元四番隊隊長だった女性隊員。当時の異名は「水神」。
優れた素質と実力で皆を引っ張っていく責任感と正義感の強い彼女に対し、ビャクエンは同期としてだけでなくどこか特別な思いを抱いていた様子。

そして、いつの日か彼女の横に並び立つ立派な隊長を目指して日々鍛錬していたのだが、ある任務において戦死してしまった。

なお、現四番隊の隊訓である「燃えよ」は、ミツハが存命時にビャクエンの事を思って考えてくれたもの。

・レッカ/フレイム
四番隊の副隊長二人。両名共にビャクエンと同じ火の極みの使い手であることが明らかになっており、「燃えよ!四番隊ッ!」の掛け声とともに周囲が発火する様子が見られた(ある意味で十一番隊よりも危険かもしれない)。

・ジン/ルト
作中序盤で、なにかと修行に付き合ってあげていた二人組。
極みの素質がないことを嘆くジンにも懸命に向き合い、ルトに関しては共鳴を通した極みのコントロールを達成させるなど、不器用ながらこつこつと積み重ねる修行によって二人の成長に大きく貢献した。

二人もそれを分かっての事なのか、カルミアの里の一件では真っ先に真実を明らかにすべく飛び出して行き、ビャクエンの討ち死にを知った際には感情的になって喧嘩に発展するなど、別れを相当に惜しんでいたことが伺える。

⑦男ビャクエン!もう一度「余談」に打たれて精進してまいりますッ!!!

・しつこいようだが、どう見ても某炎柱である。

・第29話における十二神会議では、ビャクエン役のたろちゃん組は実に五人もの役を兼ねている(ヒジリ・ビャクエン・パンテラ・シャオロン・シンラ)
過労が心配されるところである。

・2023年7月末に行われた「シネマンガフェスタVol.2」にてまさかの再登場。さらに当日は講演後のチェキ抽選会にて彼の遺品整理を兼ねて彼の愛刀である「赫灼炎舞」がファンにプレゼントされた。


・引用リンク

ヴァサラ戦記再生リスト

ヴァサラ戦記~技の書~(公式資料)

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