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創作キャラ紹介:イェンラ

イェンラとは「ヴァサラ戦記」の二次創作作品「ヴァサラ戦記/The Lazy Revenger」および「ヴァサラ戦記/覇王ソード争奪戦」の登場人物。

「……仲間だと? 今テメェは一人だろうが……」

覇王ソード争奪戦 第21話より

プロフィール

役職:ライチョウ軍/「蝶の針(シュメッタ)」リーダー
名前:イェンラ
別名:血将
年齢:29
性別:男
誕生日:10月12日
血液型:不定
身長:180㎝
体重:72.1㎏


①概要

「The Lazy Revenger」の第七話にて初登場し、雷剣軍直属組織「蝶の針(シュメッタ)」を名乗る軍団のリーダーとして、第二章のボスのような立ち位置を務める。

生い立ちは小さな宿屋を営む家の一人息子。しかし少年時代のある日に貧しい暮らしに耐えかねて家出し、飢えに苦しんでいたところをとある紳士風の人物に助けられた。その際に「他人の血」への耐性を見出されてその紳士から血液を与えられ、血の味を覚えることになる。

血の味を覚えて以降は自身の空腹と好みに任せて人間を殺害し血を摂取し続けていたが、偶然が祟って彼を慕う集団『蝶の針』を結成。のちにカムイによって呪力を与えられその元へ下った。

②人物

観察力に長け、常に自身の手持ちの能力など冷静に推理する。しかし、その計算能力には自身の知能と経験値ゆえの自信を持っており、物事が成功に近づくに連れ緊張が解けると生来の気性の荒さが表面化する。また、なまじ頭が回るゆえに賭けるような勝負には出ない一方、勝率が高い格下が相手だと踏むと、無意識に欲をかいてしまうという欠点があり、9番隊調達小隊との戦闘では、この性格をツバメに看破されたことが敗北の一因となった。

しかし、覇王ソード争奪戦ではカムイ軍内で追い詰められていたこともあってらしくなく大胆な行動に出る等、小心というほどでもない。

『蝶の針』のメンバーに慕われているのはまんざらでもない様で、カムイ軍の中では珍しくある程度の仲間意識のようなものがあるようだが、超神術を与えられている為かそれもやがて消えて行く。

③容姿

普段はやや色白で、赤黒い髪を後ろでまとめて、上下とも灰や赤色のオーバーサイズな服を着ている。 目つきも気弱そうであるが、戦闘時などにおいて興奮すると肌は紅潮し、瞳孔が黒艶を持つほどに大きく広がる。

うなじから肩甲骨へ「一頭の黒蝶」の入れ墨をしている。

また、他者の血を取り込むために体内機能が高い体質で、紳士の男に血を与えられてからは体は急成長し、非力な割にはかなり恵まれた体格。

④能力

・血採刀(ちどりがたな/けっさいとう)
:医療用に開発された採血の道具を、戦闘用の刀のサイズで制作、彼が超神術を使用するために改造したもの。レイピアのような見た目だが、先端以外は片刃の刀様式となっており、刺突や斬撃による出血を刀身内に吸い上げてため込む仕組みになっている。生身の人間ではまともに喰らうと出血で行動不能になる。一方その構造上、普通の刀として使うには性能は控えめ。

※そのため彼の剣術の練度も相まって、血を取れなければ並の兵士程度でしかない。

・超神術「血化粧 (ちげしょう)」

彼がカムイから与えられた呪力と自身の得意な体質によって会得することができた超神術。その能力は、生物の身体から流れた自身以外の血を自在に操ることができるというもの。『他者から奪った大量の血液』が必要という制約はあるものの、条件を満たした時の爆発力はすさまじい。

しかし、操れる量には上限があり、精密な操作にはそれなりの集中力を割く必要がある。また、一度操った血を手放す、もしくは制御状態を解除された場合、ふたたびその血を回収して扱うことはできない

戦闘スタイルとしては「血を様々な形や速さで血を操り、多彩な攻撃を繰り出す」こと。「制御状態を解除されると戦闘力が低下する」という弱点はあるが、固形化させた血液は非常が硬く極みの使い手でもなければ並みの攻撃では破壊したり、制御状態を解除することはできないため、あらかじめ血をストックしておいたり、乱戦で死体が転がっているような場面では非常に強力な能力である。

『血火矢(ちびや)』
非常に細長い血の矢を飛ばす。威力は低いものの、必要な血が少ないことから初速がはやく、油断している相手程度なら、急所に叩き込んで無力化することが可能。

『緋天血翔(ひてんけっしょう)』
血採刀に入っている血液を、斬撃と同時に飛ばす遠距離攻撃。使用する血の量によって、威力を調整することができる。イェンラの得意技。

『血潮流々(ちしおりゅうりゅう)』
大量の血を利用して、敵の周囲を取り囲む攻撃。流体の内側に向かうにつれて密度が高いため、単独でこの技を食らうと、脱出することもままならず、密閉状態で窒息死するか血流に織り交ぜられた微小な血の刃ですりつぶされてしまう。しかし、流体として血を操るため高い集中力が必要。

『針血獄(ヘルソーン)』
鋭い血の針を無数に飛ばす。一発一発の威力は低いが、少ない血量で、回避不能の全方位攻撃が可能。防御力を持たない相手は文字通りハチの巣になり、致命傷となる。

『垂血(すいけつ)』
傷ついた対象に対して、血を分け与える技。簡潔に言えば口径による輸血のようなもので、激しい吐き気を伴うものの、短時間で回復することができる。

『奥義・血ノ廻嵐(ブラッディハリケーン)』 血の刃を展開し、自身の周囲一定範囲内を超高速で周回させる技。破壊力はすさまじく、回転時の轟音だけでなく、衝撃波がかすっただけで体をえぐるように破壊する。まともに喰らえば体が丸ごと、血の花火となって弾けとび、倒された相手は、死体も残らない。ただ、発動には高い集中力と呪力を消費するため、長時間の発動は難しい。

『充血(じゅうけつ)』
煉血砲を放つための溜め技。高圧力の渦を形成して、取り込んだ人体を文字通り搾りつくして血液を抽出する。一挙に大量の血を獲得することが可能。

『極大奥義・煉血砲(れんけつほう)』

充血によって得た大量の血液を凝縮し、標的に向かって一挙に解き放つ。文字通り『砲撃』に値する極大攻撃で、命中すれば掠めただけでも致命傷になる超威力を誇る一方、上述の溜め時間が必要な上に人間数名を丸ごと犠牲にする必要があるなど、血ノ廻嵐と比べても制約が多い。

また、血液であることには変わりないため、高熱で主成分の水分を飛ばされてしまったり逆に凍結させられてしまうと途端に威力減衰を起こす。

⑤作中の動向

「The Lazy Revenger」にて
第2章にて、山麓大拠点の付近に「ジェラジオ」からの仕事を受けて出現。ハロウに因縁を付けられて夜襲を受け、その場ではレジィによって敗走させられたものの、再戦時は血を手に入れたことで「超神術」の圧倒的戦闘力を披露してヴァサラ軍を苦しめた。

9番隊調達小隊との戦闘後、ジェラジオから裏切られて「闇煩の秘薬」の生体実験に使われるが、長い時間をかけて影に流れていた疑似血液に適応、影夢幻の死によって自我を取り戻したのち、血流操作(影の血は他者の血液と判定された)で秘薬の成分を排出したことで事なきを得たが……。

『覇王ソード争奪戦』にて
本作ではラン達に再び立ちはだかり、中ボスから大ボスに昇格している。 

The Lazy Revengerの戦いを生き延びた彼は、再びメカライチョウ軍の元へ戻って戦っていた。しかし、ライチョウ軍残党は既に壊滅状態であり、当のライチョウももはやDrデオジオの傀儡となってしまったため立場がかなり悪く「蝶の針」丸ごと用済みの捨て駒となることも時間の問題であった。

そこで彼は、いまより強い力を得るために伝説の宝剣『覇王ソード』の噂を知り、旧王都やハーデンベルギア、そしてハボタン山など過去にヴァサラと関連のある地域へ次々と出没し暗躍するが……。


余談

・心臓を取り出したりといった、動物の解体ができる。 また、採血がものすごく上手いので注射が全然痛くない。

設定が凝っているのに影が薄い

・個人外伝、構想中!

登場作品リンク


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