創作キャラ紹介:ラン
ランとは、ヴァサラ戦記の二次創作作品「ヴァサラ戦記/The Lazy Revenger」の登場人物。事実上の続編である「和の都の詔」及び「覇王ソード争奪戦」でも登場し、後者では彼が実質的な主人公を務める。
プロフィール
役職:ヴァサラ軍9番隊調達小隊/戦士長→9番隊精鋭部隊
名前:ラン
別名:狼君、犬っころ
年齢:16
性別:男
誕生日:2/29
血液型:知らない
身長:166㎝
体重:52㎏
①概要
9番隊調達小隊に所属する少年の隊員。正体の中では最も強いとされており、その戦闘力を生かしてレジィや仲間たちの助けとなる。
本来は後方部隊である調達小隊にいるような人材ではないらしいのだが、事情があってツバメと共に小隊結成の初期メンバーとして所属している。
また、同部隊の副隊長ヤマアラシに修行を良くつけてもらっており、かなり懐いている。
②人物
頭よりも体が先に動くタイプであり、かなり活動的な性格。初対面である相手にも気さくな態度で接し、敵の前でも恐れを知らないような無邪気さを見
せ、前進気勢が旺盛。
その為、作中では矢面に立って真っ先に戦闘を仕掛けたり、乱戦を軽々と突破するなど、戦闘面で優れた活躍を見せる一方で、人との会話や駆け引きといった日常的な小隊の仕事についてはあまり得意ではないようで、出会ってすぐのレジィからも「仕事はツバメとミコトが中心で回している」ことを見抜かれている。
しかし、考えることは苦手だと言いつつも戦闘中の素早い判断は本能的でかなり鋭く、後述の戦闘スタイルと相まって乱戦への適性が非常に高い。
③容姿
隊員の中でも珍しい銀色の髪で、そのうえ獣の耳に見えるような変わったくせ毛の持主。くせ毛が揺れるのが気になるようで、右側の部分には、風の極みをイメージした翡翠色の髪留めを巻いている。整った歯並びからは発達した八重歯がのぞき、極みを発動した彼の姿はさながら狼のよう。
④能力
風の極み『風狼(ふうろう)』
五神柱基礎格の一つ「風神柱」が覚醒した風の極みの発現者。
発動すると普段は抑えている嗅覚や聴覚が活性化され、彼が持つ生来の危機察知能力と合わさり、乱戦では無類の強さを誇る極み。また、狼の動きを戦いの手本としている為、低い姿勢から四つの手足をいっぱいに使った戦闘スタイルとなる。
したがって、ランの戦闘中の素早い判断は本能的でかなり鋭いことも相まって乱戦への適性が非常に高い。
『風車』
:風をまとった斬撃を回転しながら見舞う。影夢幻との決戦ではツバメと協力して、亡き隊長の使っていた「二蓮風車」を放った。
『風牙(ふうが)』
:両足を曲げた状態から飛び、逆手に持った刀ですれ違いざまに斬りつける技。ドリック率いる山賊軍団との戦闘で使用した。
『嵐閃咆牙(ウィングバイト)』
:目にもとまらぬ速さで移動しながら四連撃を放つ、彼の極みの奥義。影夢幻との決戦で使用し、その低姿勢から地面に本体がある影の怪物に対しても高い適性を示した。技名は、ランのひらめいた発音を聞いたツバメが、漢字を当てたもの。
『七鎌爪(しちれんそう)』
:剣を広く振り抜き、七回もの連続斬りを繰り出すことで、敵の斬撃や飛び道具などを打ちとめる技。覇王ソード編で使用し、ツバメの背後から迫る矢の弾幕をすべて防ぎ切った。
風の極み『北風ノ狼(ボレアス)』
覇王ソード争奪戦の最終盤にて彼が覚醒した「風の極み」の派生型。前身となる『風狼』の頃から培ってきた戦闘スタイルに加えて、波動に「北風」の性質が上乗せされることで他系統ながら「氷の極み」にも似た氷属性を付与している。
『白鎌爪(はくれんそう)』
七鎌爪の強化版。七つの風の斬撃が「北風」の斬撃に変化し、触れた物体によっては対象を凍結させることができるため、対応力が向上している。
『銀狼斬(シルバーファング)』
ボレアス状態で習得した、北風を纏った広範囲斬撃。一体の空気中にある水分を氷の結晶と化すほどの「北風」を相手にぶつけることで、直撃すれば大ダメージ、かすっただけでも凍えて行動能率が低下する。
⑤作中の動向
「The Lazy Revenger」にて
調達小隊のメンバーの一人として登場。二章ではイェンラから『俺より強い奴』と優先排除対象となり、その策に誘い出され痛手を負わされてしまったが、最後に瀕死の状態で一矢報いた。その後最終章の決戦に駆け付け、ツバメやドリックと共に影の軍勢を蹴散らした。
復讐から解放されたレジィとは、歳が近いこともあって張り合いつつも打ち解け合っており、冗談や小言を言いあったりする仲な模様。
「和の都の詔」にて
冒頭では、ツバメと共に仕事から戻り、レジィの故郷らしき場所から冷凍された魚を運搬してきた様子が描かれた。それ以降は回想内のみの登場。
「覇王ソード争奪戦」にて
本作ではツバメと共に実質的な主人公を担当。休暇を言い渡された矢先に、手持無沙汰から関係ない任務へ勝手についていったところで奇妙な死体を発見してしまったり、その後ミコトの桜餅を勝手に食べて怒られるなど踏んだり蹴ったり。
しかし、詫びに近くの町へ桜餅を買いに行ったところで、The Lazy Revengerで激戦を繰り広げた敵である『イェンラ』と再会。彼は伝説の宝剣『覇王ソード』の情報を伝えて逃げて行った。
覇王ソードの噂を聞いたランは、ツバメに黙ってとある目的のためにイェンラと覇王ソードの行方を追うことになるのだが……。
⑥余談
・技名は覚えたてのカッコイイ名前を当て字している。
・ランは漢字で書くと「嵐」だが、本人は難しくて覚えられない。
・出身は「サユリ」という貧しい農民が暮らす小さな町。実はTLRにてレジィがキャラバンに声を掛けた街からほど近いが、すでに滅んでいる。