創作キャラ紹介:レジィ
レジィとは、ヴァサラ戦記の二次創作作品『ヴァサラ戦記/The Lazy Revenger』の登場人物、作品の主人公である。
プロフィール
役職:浮浪者→ヴァサラ軍9番隊見習い→ヴァサラ軍9番隊調達小隊(臨時隊員)
名前:不明
別名:レジィ、復讐者
年齢:17→18
性別:男性
誕生日:忘れた(年明けが来るたびに数えている)
血液型:知らない
身長:160㎝
体重:52㎏
①概要
The Lazy Revengeの主人公を務める少年。
故郷は過去の王政の影響もほとんどない、国の西部にある小さな漁村。彼はそこの漁師の子として生まれるが、ある日を境に毎日働きもせず自堕落に過ごしていた。
しかし、突如として現れた黒いマントの人物が率いる軍勢に村は蹂躙され、部屋に籠っていた彼だけが生き残ることになった。その後、死屍累々の村で拾った一本の刀を手に取った彼は、戦国の世に蔓延る『軍隊』という存在に無差別の復讐するために生きるようになった。
②人物
基本的に怠けがちな態度であり、労働、鍛錬といった言葉が嫌い。ただ一方で、ドリックの爆薬を見つけた時や、物語を通しての復讐にはかなり前進的な行動をとっており、執着心が強く、衝動的な面があると言える。こうした執着心からの行動は、その目的達成まで非常に緻密かつ慎重に立ち回るような「没頭感」がある節が見受けられる。また、実際に復讐を実行する時は、自身の実力を自覚していることから「潜伏・闇討ち」を徹底する。
なお、彼の回想や発言によれば幼いころに海で両親を亡くしているものの、しばらくの間は自ら進んで漁に出ていたことが示唆されており、初対面の相手にも並程度に接することができるなど、決して初めから無気力な人物であったわけではない模様。
③容姿
灰のまざったような茶髪をしており、徒に伸びたそれと無気力な目つきを除けば特に変わった様子のない少年である。
一方で、後述の能力を行使した際は体にも影響が及び、主に眼球から赤い光が漏れだす、皮膚が深紅に染まる、髪色が明るくなる……といった外見の状態変化が発生する。
④能力
・讐(あだ)の極み『報讐殺帝(ほうきゅうせっち)』
村を出た時から、いつの間にか発現していた彼の極みの力でありどの五神柱にも属さない特殊な極み。
当初はレジィ自身が「極み」の存在を知らなかったこともあるが、発現の過程も不明瞭で、使い手の意思では発動できないという厄介な性質を持つ。本来は体に流れる波動を制御することで様々な力を発するのが『極みの力』だが、この極みの場合は「肉体、精神問わず攻撃を受ける」ことによって発生したダメージが「心臓部にある穴のような器官」に蓄積され、それが一定量を上回ると「穴」から波動があふれ出す……という仕組み。
しかし、たまたま受けた攻撃や流れ弾、自傷行為といった「加害の意思」がない攻撃は蓄積の対象にならない。
戦い方としては、蓄積した力を刀や弓といった武器を媒介に攻撃力や防御力に転換するという方法をとる。よく言えば単純な身体能力や武器性能の強化を行うシンプルな力だが、その内情は複雑。
彼曰く「何だか分からないまま強くなる」「死にかけないと使えない」らしく、使い勝手の方は最悪らしい。
しかし、発動してしまえばその能力はすさまじく、圧倒的な再生力、破壊力、そしてあふれるエネルギーによる肉体強化など、かなりやりたい放題。
辺鄙な村の普通の少年であった彼が、軍人たち相手に戦い殺すことができていたのは、彼自身の慎重さもあるが、この力を奥の手として所持していたことが大きい。
また、彼は「讐の極み」による特徴的な見た目と、繰り返す闇討ち行為から次第に各軍に認知され始め、後に一部の者の間では、赤熱刀と瞳の発光が特徴的な暗殺者……『リベンジャー』という通り名で呼称される事になる。
『怨赦剣(えんしゃのつるぎ)』
:剣や刀といった武器を媒介に極みの力を上乗せし、刃先を地面に沿わせた構えから、勢い良く斬り上げを繰り出す。敵の全身を一度の攻撃で斬ることができる一撃必殺の型であり、讐の極みにおける基本にして最大の技。
『執眼光(しゅうがんこう)』
:極みのエネルギーを、目と脳に流すことで一時的に驚異的な視覚と処理能力を獲得することができる。この状態になった時、目からは赤い光が仄かに漏れ出し、得も言われぬ恐怖を与える。
『灼体(しゃくたい)』
:極みのエネルギーで体中を満たし、受けたダメージを返すべく身体能力と身体強度を大幅に強化する。極みの発動に合わせて自動的に発動し、傷ついた体を動かせるようになる。また、意識的にエネルギーの流れを操作することによって、剣を受け止められるほどに手首を硬化させたり、破壊された腕や足を無理やり支えて戦闘を継続するといった芸当も可能。執眼光と同様に影響された部分は赤く光る。 レジィは戦いの経験からエネルギーの流れをいくつかパターン化しており、敵に踏み込む際に使う「前衛」、防いだり捌いたりするときに用いる「固守」、全身をバランスよく強化する「奔流」などがある。
なお、決戦後の彼はこの極みの力を喪失している。
⑤作中の動向
・第一章にて
物語冒頭にて、彼の暮らす村は各地で繰り広げられる戦乱の余波を受け、通りすがる軍や傭兵たちから武力を盾に村々の物資を搾取される厳しい状況が続いていた。そんな状況に嫌気がさして働くことを諦めていたレジィだったが、そこへ黒いマントの男と彼が率いる大群が襲来。レジィ一人を残して遂に村は壊滅してしまう。
その後、村を出て『軍』への復讐のために流浪の旅をしていた彼は、ある町の貧民街で『ヴァサラ軍とカムイ軍』の噂を聞く。その両軍がどうやら戦乱の発端となっているらしいと判断した彼は、そのどちらかを次の復讐の標的と定める。
そしてヴァサラ軍へ物資輸送を行うというキャラバンに目を付け、キャラバンの馬番を務める女性『アリア』と交渉し、その護衛を行うという名目で『ヴァサラ軍』へ近づこうとするが……。
・第二章にて
キャラバンを襲った山賊『ドリック』との因縁の戦いに勝利したレジィは、信頼を得たこともあり引き続きヴァサラ軍の『調達小隊』へと付き添って復讐の機会をうかがう。
そんな中連れてこられたのは、ヴァサラ軍の隊員たちが日々修行に励むために作られた『山麓大拠点』という場所だった。最初こそ怪しまれつつも、仲間となったツバメやラン、ミコトたちの協力……そして胸の中から聞こえる奇妙な声に導かれて、拠点内でヴァサラ軍の事情を少しづつ明らかにしていく。
その中で、隊長を失って混乱状態にある九番隊で見習い隊員をしている『ハロウ』という幼い少年が、近くにカムイ軍の集団……それも九番隊隊長のセトを殺したとされる『ライチョウ軍』麾下の部隊『蝶の針』が現れたことを知って、激情に駆られ拠点を飛び出してしまう。
そして胸中の不思議な声に『ハロウを助けろ』と頼まれたレジィは、ハロウを追って調達小隊の面々と共にカムイ軍へ挑むことになるが……。
・第三章にて
激闘の末、胸中の声『風神の残滓』の力を借りて、調達小隊やハロウと共に『蝶の針』のリーダー『血将イェンラ』を打ち破ったレジィだったが、目の前で「ヴァサラ軍とカムイ軍」の衝突を目撃した彼は自身の復讐について迷いを募らせる。
結局、これを機にヴァサラ軍を離れ再び流浪の旅を始めたレジィ。しかし宿探しに失敗して野宿をしようとしていたある晩、焦燥した様子の『アリア』が彼の元を訪れ『キャラバンを助けてほしい』と頼まれる。
時を同じくして、戦いに敗れ捕らえられたはずのイェンラはヴァサラ軍の拘束を脱出し、怪しげな実験施設の人物と対面していた……。
・最終章にて
遂に自身の村を滅ぼした「黒マントの男」の正体を知ったレジィは、キャラバンを襲った『影の化物』及びそれを生み出したカムイ軍の闇科学者『ジェラジオ』と『影の夢幻』の思惑を阻止するべく、再びヴァサラ軍やキャラバンと協力してそれらの行方を追う。
そしてついにジェラジオの拠点を発見したレジィとキャラバン隊だったが、なんとそこで「山の木々が一瞬にして丸ごと枯れ果てる」という恐ろしい光景を目にする。
同じく影に襲われて逃げてのびてきた『ドリック』とも再会したレジィは、そんな恐ろしい敵に対して「復讐」を果たすべく戦いを挑む。
そのころ、ヴァサラ軍本部を襲ったカムイ七剣『火剣の瑛須』の軍勢との戦いを控えていた九番隊調達小隊は、遠くで禍々しい影の気配を感じ取っていた……。
・epilogueにて
運命的な戦いを生き延びた彼は、故郷へ戻って村人たちを埋葬しながら、時にヴァサラ軍9番隊調達小隊の臨時隊員として働いている。
⑥その他
・髪型
彼は極みの力によって身体異常を引き起こしているため、髪型が変わる前に毛が抜け落ちてしまう。本人は手入れの必要が減るので気にしていない。
・讐の鍵
影夢幻が最後に彼へ授けた鍵。これによって彼は代償付きの極みの力を封印しているが「彼が本当に必要と感じた時」には、この鍵を用いて再び解放できるらしい。
・故郷
ヴァサラ軍の仕事をしながらも、滅んだ故郷で埋葬や復興を進めているらしく、そこにはケルト風の格好をした女性が、馬を連れて手伝いに来ることがあるらしい。
登場作品リンク: