『拳神』ファンファン(ヴァサラ戦記)
「”考えるな” ”感じろ”!!」
演:マル(ストーム丸山)
①……「概要」をお探しアルカ?
ヴァサラ十二神将の一人にして、軍内最強の拳法使い。
ゆえについた異名は『拳神』。あるいは「達人ファンファン」。
隊訓は「水になれ」であり、これは型にはまらず自由に感じるまま生きることが真に強くなれるやり方、という意味。
元は異国から流れ着いてきた漂流民であったが、放浪していたところで外国を旅していたヴァサラと出会い、そのまま連れてこられた。
出会った当時はまだ少年であったため、ヴァサラが年老いた作中の本編時においてもまだまだ現役で、全盛期は過ぎ去ったというわけではない模様。
言葉は語尾に「アル」などとつくカタコトであり、典型的なエセ中国語な感じ。字幕もファンファンのみ「呑!」や「弩剛!!」といった漢字のアレンジが入っている。(ジュウニスィンガリィ??)
軍師長のシンラによる部隊評は「格闘・近接戦闘集団」。
なお、第23話にてカムイと交戦の末敗れ、ヴァサラ軍内での扱いは
『消息不明』となっている。
②なんダその「容姿」ハ……似合ってないヨ
黒灰色の髪を肩まで伸ばし、ピンクや青が混ざったカラフルなモザイク柄という特徴的な羽織を着ている。
なお、昔はのびた髪を後ろでまとめており、服装は上下とも真っ赤な胴衣を身にまとっていた。
③お前達も、日々「人物」を磨くアルヨ!
普段は言葉に不慣れなこともあってか寡黙で、そのせいか傍からはクールでミステリアスな印象を持たれる。
(ジンからはローテンションTOP3に数えられていた)
だが、その内心は意外にも感情豊かであり、驚く際は「アイヤ!」と口漏らしたり、戦闘中に高ぶると「破顔ィ」と笑う。
また、もともと漂流民であったが、SBSコーナーにてそれまで噂されていた「故郷の師匠」という存在が明確になり、幼いころから拳法と共に生きてきたため、鍛錬によって死を前にしても動じない凄まじい精神力を持つ。
(ルーティンとして行っている修行は、たとえ任務があろうともかならず終わらせてから向かう。副隊長のキンポ―曰く「勤勉すぎるが故のマイペース」)
ヴァサラと共に長く過ごしてきたからか、彼に学んだこともしっかりと胸に刻まれているようで「仲間の大切さ」に関しては人一倍強い気迫を見せた。
(敵であるソドムとゴモラが兄弟愛を見せた際は「敵にするには惜しい」とその絆に対しては一定の理解を示した。)
一方、人に教えを説く際の基本的なスタイルは、冒頭の通り「考えるな、感じろ」である。これは「どれだけ技や術を教わろうとも型にはまるだけでは不十分、最後は使い手自身が『感じたこと』を自由に反映することが大事」という彼也なりの鍛錬の姿勢を一言で表したものである。
④ヴァサラ軍最強の『拳士』(能力)
武の極み:【剛】/【柔】
ファンファンは、その卓越した身体能力と、それをさらに鍛え上げた非常に強力な体術使いである。故に、もはやその手に剣を握る必要はなく「拳士」
として戦い抜いてきた。
(SBSにて、生まれつき常人より身体能力が高い「ギフテッド」であることが明かされた。腕相撲も一位で、なんと半妖ラショウをもしのぐ腕力を持つ。)
・武の極み〝剛〟(ごう)
激流の如く「直線的に放たれる、一撃の大きな衝撃」を叩きこむ体術。
奥義は「千摘岩砕拳」
・武の極み〝柔〟(じゅう)
静水の如く「流れる様に繰り出される、変幻自在の衝撃」を放つ体術。
奥義は「静淵流水掌」
そして、極められた体術である「剛掌拳」と「柔掌拳」が五神柱の基礎格の一つ「水神柱」と融合した能力こそが『武の極み』、そしてファンファンが持つ無二の最強拳法である『劉掌拳』である。
武の極み:【劉】
自身が持つ二種類の「武の極み」を単独で共鳴させることで生み出した巨大な波動を纏う、彼が「達人ファンファン」と呼ばれる所以である極み。
(単独で極みの共鳴ができるのは、現状ではヴァサラを除きただ一人である)
その力は、単純な徒手空拳だけでも、あのエイザンを圧倒しセトを取り込んだ状態のカムイが(吸収のためとはいえ)防戦一方を強いられるほど。
しかし、やはり単独で共鳴を生みだすその力は消耗が激しく、奥義を放った後はさすがのファンファンも膝をついてしまっている。
・劉掌拳『真覇拳王劉掌烈波』(しんはけんおうりゅうしょうれっぱ)
『劉の波動』を凝縮して、両拳から『東洋龍』を模した高密度・高出力のエネルギー波を放つ劉掌拳の奥義。
※なお、あくまで得意とするのが拳法を用いた近接戦闘というだけであり、他の隊員と同じように剣を使った戦闘でも十分な実力を持つと思われる。
(ソドム・ゴモラ兄弟と戦った際には、敵が不意打ち目的で死角から放った剣を咄嗟に奪ってカウンターを決めている。)
⑤まずその「人間関係」をどうにかするアルヨ!
・ヴァサラ
異国からやってきて放浪していたところを拾われた。まだ少年であり、国では珍しい異邦人だったこともあって奇異の目で見られることもあったファンファンの為、仲間の大切さを教えた「ただ一人の先生」。
・カムイ
初代ヴァサラ軍時代から面識があるため、おそらくヴァサラと共にファンファンへ戦い方を教えたりといったかかわりがあったと思われる。再会した際には「劉掌拳か、懐かしいな……誰のおかげで強くなれたと思っている」と発言しており、ファンファンの奥義の完成に関与した可能性もある。
そのうえでファンファンの事を「達人」と認めており、「悪魔と語り合う日々などない」と拒絶された際には眉を顰めるなど、カムイ自身ファンファンの事を気に入っている節が見られる。
ファンファンの方も、変わり果てたカムイを冗談交じりに煽るなど、嘗てはカムイに対して抱いていた印象が異なるであろう様子も見られる。
なお、現在は鬼道と思われる力で洗脳をうけ、カムイ軍に従わされる形となっている。(第55話にて一応元気な姿が七剣達と共に確認されている)
・セト
ファンファンは数年前にまだ隊員だったころのセトから頼み込まれ、その体術を教え込んだ過去がある。ファンファンの体術を学んだセトは、後にしっかりと自身の技としてそれらを会得、風の力と組み合わせた『神風脚』を編み出し、ファンファンの『隊長になれるくらい強くしてやる』との言葉通り9番隊の隊長にまで上り詰める。
なお、師を意識してか9番隊の隊訓は「風になれ」である。
⑥まるで「余談」ネ……。
・演者であるマル氏は格闘技観戦が趣味の一つであり、そのせいか彼の登場する戦闘シーンを演じる際は気合が入っており、特に極み発動時のポーズはキレッキレである。
・作中ではその圧倒的強さで畏れられているが、シネマンガテレビが制作したLINEスタンプでは「アイヤ!」と驚くキャラ崩壊レベルでキュートな姿を見ることができる。
・引用リンク
ヴァサラ戦記再生リスト
ヴァサラ戦記~技の書~(公式資料)