創作キャラ紹介:ツバメ
ツバメとは、ヴァサラ戦記の二次創作「ヴァサラ戦記/The Lazy Revenger」及び「ヴァサラ戦記/『和の都』の詔」、「覇王ソード争奪戦」の登場人物。
覇王ソード編では、ランと共に実質的な主人公を務める。
役職:9番隊調達小隊 主任隊員
名前:ジュン・ツバメ
別名:なし
年齢:23
性別:男
誕生日:7/3
血液型:わからない
身長:169㎝
体重:59㎏
①概要
ヴァサラ軍における戦の増加と、その戦況悪化を見越して、9番隊に設置された「調達小隊」のメンバー。まだ若さの残る彼だが、十代の少年少女が兵士として戦っていることも少なくない(10番隊に至っては隊長の)軍内においては比較的大人で、貧しいながら商業を営む両親を持っていることから、物資の取引を行う調達小隊では「主任隊員」という形で実質的なリーダーを務める。
主任という立場からか隊員の役割分担や任務の進行を取り仕切っており、敵将の名前や地理情報にも精通している様子。
②人物
基本的に温和な性格で、若くして小隊の中心的な業務を担うなど、真面目で気遣いもできる一方で、時に話の核心をつくような鋭い勘を発揮する。これらの能力は仕事でキャラバンや町との取引を有利に進めることに役立つだけでなく、強敵との戦闘において、他の隊員へのカバー能力や、弱点を探る高い分析力という形で発揮される。
The Lazy Revengerでは年下であるレジィを「レジィ君」と呼び敬語で話すなど礼儀正しい一方で、その分尖りが少なく優しいこと、また声が中性的かつ後述の顔立ちなども相まってかなり幼く見られがちである。(実際はランより七つも年上)
③容姿
短めのさらりとした髪には両親にもらった鉢巻をまいて、そこから前髪を晒している。しかし髪質にそぐわず、幾ら整えてもなぜか外側に跳ねる。
体は細身に見えるが、最近はランと修行を共にしている成果か、足腰には筋肉質な面が目立つようになってきた。顔立ちは東国らしい丸顔で、任務時や戦闘時以外は眼鏡をしていることもある。
④能力
風の極み
:五神柱の基礎格の一つである、風の極みを発現している。しかし素質は高くなく、出力は微力で不安定。そのため能力を安定して発動できるように日々鍛錬中。
『舞風(まいかぜ)』
:極みで風の力を借りて、体を少しだけ浮遊させる能力。風の助けによる俊敏さはもちろん、体全体の重さを軽減して、周りに対流する風を利用すれば呼吸時に出入りする空気の量も増やすことができるため、体力の消費をかなり抑えられる。 体力に自信がない彼がヴァサラ軍9番隊として活動できているのは、風の極みの最大の基本となる『舞風』を安定して発揮できることにある。
ただツバメ本人にとって『舞風』はあくまで便宜上名づけただけで、本来は隊長セトや副隊長クラスになると『舞風』は恒常的に発動されており、常時普通より数手素早い行動ができるのではないか、と考えているらしい。(実際セトは音速をも超える速度で走ることができるが、とりわけ極みを発動しているようには見えない)
『風車』
風を斬撃に乗せて攻撃する、風の極みを利用した攻撃。セトは、これを『弐連風車』として連続で放っているが、風と剣筋を一体化させるほど威力が上がるこの技は連続で放つのは難しく、ツバメの精度では4,5発撃つ間に一発入るか入らないかが限界で、使いこなせているとは言えない。
※しかしランとは息が合うらしく、TLRの最終章では彼と連携して二人係で風車を放つことで疑似的に『弐蓮風車』を再現した。
『風斬(かざきり)』
勢いよく刀を振るい、風の極みによって刃を飛ばす遠距離攻撃。風そのものを飛ばす遠距離攻撃は、使い手の能力によって威力が変化する。彼は通常の風、旋風(せんぷう)、神風(かみかぜ)、と呼称の頭を変化させて威力に序列を付けている。当初は弱威力の風斬を発動するにとどまっていたが、影夢幻との決戦時は集中力が高まった状態となり『旋風斬』に昇華、複製され続ける影の兵士と戦った。
※ミコトもこの技を習得していたが『凪の極み』を覚醒して以降は使用していないことから、それほど強力な技ではない。
⑤作中の動向
「The Lazy Revenger」にて
レジィが護衛として乗っていたキャラバン隊が山賊に襲われた際に、ラン、ミコトら仲間の隊員と、滞在していた拠点のヴァサラ軍を連れて登場。ドリック戦ののちレジィの申し出たヴァサラ軍同行を歓迎し、二章では行動を共にするようになる。
イェンラ戦では正面戦闘で役に立たないと見るや即座の判断でレジィを開放しに向かうなど迅速な動きで勝利に貢献した。
最終決戦では、異様な影夢幻の気配とレジィの身を案じて、本営が火剣軍に襲われているにもかかわらずキャラバン隊の救援に向かう事を、小隊を代表して談判。間一髪でレジィの元に駆け付けて窮地を救った。
「和の都の詔」にて
TLR後の時系列に当たる『「和の都」の詔』では、彼の入隊経緯と共に、調達小隊の初期編成隊員であったことが判明。物語冒頭では影夢幻との戦闘で負った傷がミコトよりも一足先に回復しており、任務に復帰していた。
また、ミコトが和王を説得する際や、最終局面で無我の境地へ到達した彼女の回想の中でも登場し、ミコトにとっても印象的な人物であったことが描かれた。
「覇王ソード争奪戦」にて
こちらでは、主人公となるランと深い関係のある人物としての側面が強調されているなど、登場シーンこそ少ないものの実質もう一人の主人公として扱われる。実力的には開きのある両者が、ヴァサラ軍で出会い、そして無二の仲間として共に成長していく姿が描かれる。
ラン達が覇王ソードを探すべく様々な地を転々としていく中、手の空いているツバメはヴァサラ邸の掃除を任されて、そこであるものを発見する……。
⑥余談
・ツバメの定期連絡
たびたび届くヴァサラ軍への定期連絡は、主に彼が記録して発信している。内容は各地の食料や建材といった資源、他の隊員たちの武器の整備や製造の発注の様子など。最近は三番隊員のヨモギや、彼女と仲のいいヨタローへ向けて畑で使う肥料を送ったりするなど、彼自身の新しい交流のきっかけにもなっている。