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ジン(ヴァサラ戦記)

「俺の名は”ジン”、この国の覇王になる男だッ!」
演:ストーム丸山


①『概要』

言わずと知れたヴァサラ戦記の主人公。
貧民街(ハルジオン)で生まれ育ったが、幼いころから「この国の覇王になる」という夢を抱いていた。

そしてある日、代々木公園で暴徒たちに襲われ奮戦するも力尽きようとしていたところを生ける伝説、覇王本人である『ヴァサラ』によって助けられ、彼の元で夢を追いかけることになった。

ヴァサラ軍ではしばらく見習い隊員であったが、第17話にて正式に「パンテラ十一番隊」に配属されている。

『そして少年は……伝説へ』

ヴァサラ戦記 OP「VASARA」より

②『容姿』

ウィッグやマジックペンのメイクなどはなくシンプルな短髪で、服装もグレーやマゼンタ色の半袖Tシャツに、黒やグレーのパンツとあまりパッとしない簡単な服装。というかストーム丸山氏そのまま。

第二期以降は設定が固まったのか、グレーのシャツが多くなっている。

ヴァサラ戦記 第9話より

しかし個性的な見た目のキャラクターが多い作中ではそのシンプルさが返ってキャラ立てに貢献している。

なおアクションシーンではズボンがずり落ちて丸山氏の下着が垣間見えることも……。

③『人物』

登場した当初こそ夢見がちで生意気な少年であったが、何事も諦めない熱い心の持ち主で、特に根性や図太さといった点は総督のヴァサラや隊長達にも認められるほど。

格上の相手と対峙したり、隊長たちに迫られても逃げずに立ち向かい、苦境に落ち入れば陥るほど秘めた力を開花させて成長していく様はまさに主人公らしいといえ、時に周りの仲間をを巻き込んで前へ進んでいく。

「根比べねェ……オレが諦めるように見えるか……?」

「”根性”だけなら……」

ヴァサラ戦記 第26話より  対火剣の瑛須戦にて――

が、自身が武功を挙げたりするとすぐに調子に乗って都合の良い妄想を繰り返したりするなど、年相応に未熟なところも多い。

一方、貧民街育ちではあるが好色な経験はほとんどなく、女性との接し方に疎いのを年下のルトから「初心だなぁ」とからかわれたり、ハズキを相手に分かりやすく鼻の下を伸ばす様子も見られる。女の裸は母親の者しか見たことないらしい。

因みに、タイプの女性は『気が強く、煙草とかを吸う女性』で、これはイブキと同じ。

④『能力』

登場時は素手で殴り合いを繰り広げていたことから、剣術はおろかヴァサラ軍へ入るまでは武器の扱いさえ知らなかった可能性が高い。しかし持ち前の根性からくる耐久力は作中屈指で、さらにヴァサラや隊長たちから教わったことを次々と吸収していく成長力は目を見張るものがある。

なお、第10話で明かされた水刃式の結果から、彼には十二神将達の様な「極み」の力の素質がない……という事だったが……。

・無の極み

物語中盤において判明した、あらゆる極みと共鳴しその力を扱うことができるという「伝説の極み」と呼ばれる能力

第19話において、コジローの風の極みを模倣するようにして初披露され、その際に所属している11番隊の隊長パンテラによって言及された。

その後、火剣軍襲来編にて「意図的に」発動し、ルトの雷の力と共鳴した

「”無の極み”……オレに力を貸しやがれ!」

ヴァサラ戦記 第27話

しかし、仲間や敵の力を借りる都合上「不安定かつ暴走のリスクがある」ことや、相手の波動と共鳴できなければ無力であるなど、完全無欠の力というわけではない様子。

なお、過去編及び終了後の第43話では、ヒジリによって総督ヴァサラも同じ力を宿していたことが語られた。

過去のヴァサラは五神柱の力を次々に繰り出しており、さらに『光の極み』へと覚醒する様子が描かれ、無の極みが『運命的な力』であることが明かされることとなった。

しかしジンは第54話にて、裏切ったユダから
『未完成の能力を酷使すれば、自らに飲まれ暴走するだけだ』
と言われており、未だに謎が多い能力となっている。

・風の極み
第19話のツクシ村の戦いにて、コジローと共鳴して発動し、見様見真似で相手の得意技である「巌流・燕返し」を模倣し勝利した。

・雷の極み『閃光万雷』
第27話にてルトと共闘する中で発動し、それまで3対1でも追い詰められていた相手である火剣の瑛須と互角に渡り合った。しかし強力ゆえに消耗も激しく、最後は暴走してしまい瑛須も撤退したため決着とはならなかった。

・魔の極み『魔天楼』
第54話にて発動した。初めはユダの波動から何も感じられないことに戸惑っていたが、最後に何かを掴んだように魔の極みと共鳴する。しかし力量差からかユダに先手を打たれてスヤァと昏倒してしまい、反撃とはならなかった。

・謎の声
第55話にて、ユダに敗れ気絶したジンは脳内に響いた謎の声に導かれ目を覚ました。ジンが死ぬと困るという旨の発言をし、演者も丸山氏が務めているが、その正体は一切不明。

⑤『人間関係』

・ヴァサラ
ジンを拾った張本人にして師匠、そして彼があこがれる「覇王」その人。ヴァサラの方もジンを弟子として認め修行を付けている他、壁にぶつかった時にも助言を与えるなど相当気に入っている様子。

・ラショウ
同じくヴァサラに鍛えられた、兄弟子ともいうべき存在。事あるごとにジンに対して厳しい言葉を放つが、弟弟子としてそれなりに気に掛けている様子。

ルト
兄を失った後、ヴァサラの元でジンと共に修行を受けることになり、その中で次第にお互いを”ライバル”として認め合うようになった。またシンラや他の隊員がルトを隊長として扱う一方で、ヒルヒルと共に対等な仲間、友達のように接している。

・ヒルヒル
第11話以降、ラショウに拾われる形でヴァサラとの修行に合流した。彼の加入によりジンやルトと合わせて「主人公トリオ」が結成された。

パンテラ
ジンが正式な隊員として所属することになった「11番隊」の隊長。覇王になるという夢を掲げ急成長を続けるジンの事を気に入ったのか自らヴァサラに対してジンを部隊へ寄越すように働きかけており、荒療治で彼の成長を支えている。なおヴァサラが口外していないはずの『無の極み』についても少々知っていたようだが、果たして……。

ヒジリ
当初は古参ゆえに若々しいジンの事を気に入っているといった感じであったが、第43話にて過去編を語り終えた後に「ジンの父親」についても何か知っている様子を見せている……。

イブキ
初任務において同行した二番隊隊長。ジンとは女性のタイプが同じという事もあってか何かと気に入っている様子。

エイザン
ジンからは「正しい心」を教わったとして深く慕われており、重要な場面でも和尚の教えが必ず浮かぶほどで、序盤に亡くなったが最新話まで強い影響を与えている。

ビャクエン
ヴァサラと共に、主人公トリオ達の修行を付けてくれた「第二の師匠」とも言える存在。彼が戦死した際には、前向きなジンも深く落ち込んでいた。

・火剣の瑛須
『火剣軍襲来編』にて激突したカムイ軍幹部の一人。初めはジンの事を侮っていたが、追い詰めても何度も食らいついてくるその強さを遂に認め『次逢う時までにもっと良い漢になれよ……!』と言い残した。

⑥『余談』

劇場版(第一回シネマンガフェスタ)において、そのシンプルな見た目故にハリーワイルドがトレーナーを脱ぐとすぐさまジンに成れるという小技が発動した。

・先述の通り、ルトとヒルヒルを加えて「主人公トリオ」を形成している。

ヴァサラ戦記 第26話より

・演者の丸山氏曰く「無の極み」には必殺技がないため「うぉ~」と叫ぶことしかできないのが悩みらしい。

・引用リンク

ヴァサラ戦記再生リスト

「ヴァサラ戦記」~技の書~(公式資料)



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