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郵便屋さんとスーパーカブとその日常
突然ですが、選挙郵便について語りたい。
この執筆、10月24日現在。世間では10月27日投票日の衆議院議員総選挙で賑わっています。
今回の選挙はあまりにも急すぎて、市役所や各自治体も対応に大変な様です。
今回の選挙のおかげで何ヶ月も前から準備を進めていた秋祭りなどのイベントが中止になった所もあるとか。
地方の市会議員などの選挙と違って、内閣解散後に瞬く間に行われる選挙はありとあらゆる人達がその予定外の対応に追われてしまいます。
郵便屋さんもその対応に追われる職種なのです。
年間を通して、年末年始の年賀状配達などの季節的な行事期間以外の郵便屋さんは一年を通して班員の通区制度を上げるために、「このA職員は何月までにこの配達区を覚えさせて、B職員は何月までにこの配達区を覚えさせる」などの通区計画表に沿って班員の仕事の練度を上げて育成するように、班長や副班長は日々頭を悩ませています。
例えば、郵便物もDMなどの郵便物や請求書の類は計画的に郵便部から交付されるので、それも踏まえて、月末のこの週の何曜日頃から子供用の学習教材の定形外郵便の配達も郵便部から交付されて配達する事になるし、月初めに通区をさせてみるか?
といった風に計画を立てるんです。
しかし、この様な計画通りに行く事は滅多にありません。
大抵、配達区を覚えさせる計画を立てると、誰かのご家族の忌引きが入ったり、怪我や病気でその計画がご破算になったりとかは日常茶飯事なのです。
その中で国会議員の選挙が始まるとなると、大量の選挙郵便というものを配達する事になるので、せっかくうまく進んでいた計画も選挙郵便の配達を第一にしますので、通区計画が白紙に戻るなんてよくあります。本当に悲しくなります。
選挙が始まると、各議員の後援会から選挙郵便と言われる立候補者の名前や写真が印刷されているハガキが出され、郵便課から集配課に交付されます。
そのハガキを大区分し、転居されてる方は午前中に転居処理をします。
問題なのはその選挙郵便の多い事多い事。当然、通常郵便も配達しますのでその日の仕事は2時間の残業は確定なんて普通の事です。
この選挙郵便が交付される日が月末だと、各請求書や子供用の学習教材の大型の定形外郵便も配達ですから、目が回って仕方ありません。
そして気をつけなければいけないのは郵便事故です。
選挙郵便の誤転送や誤配があると大問題に発展する場合もあります。
たとえは、間違って隣の家に配達された。とします。
「ウチが誰を応援しているのか、隣の人にわかってしまったじゃないか!どうしてくれるんだ!!」とか。
単身赴任しているご主人宛の選挙郵便が誤って自宅に配達され、「妻に私が誰の後援会に入っているのかバレてしまった。
どうしてくれるのか!」といった苦情があると、場合によって課長対応にまで発展する事もあるのです。
そういった様に郵便屋さんも突然の選挙に大慌てなのです。
今回の衆議院議員総選挙は突然の公示なので市役所なども対応に追われ、選挙入場券の交付も遅れたそうですね。
当然、その入場券も遅れて郵便局に交付されるので郵便屋さんの配達も後手になってしまいます。
選挙は入場券が無くても投票できますので、是非参加してみてください。
私も期日前投票行ってきました。
この選挙がきっかけに日本がもっと明るく豊かに暮らせる様になれば良いですね。
今回もご愛読いただきありがとうございました。