裁判員候補者に選ばれた!
導入
いつものように帰宅し、ポストを開けると、そこには「〇〇地方裁判所」と印字された大きな封筒が。第一印象は「?」、次に頭をよぎったのは「詐欺?」でした。
疑いから確信へ
念のため送り主の住所をネットで検索してみると、裁判所の所在地と一致。恐らく大丈夫だろうと封筒を開封してみると、中には「裁判員候補者に選ばれた方々へ」という冊子や、裁判員制度の説明、雇用主への理解を求める書類が入っていました。
ニュースでよく耳にする「裁判員制度」に、まさか自分が!? と驚きながらも、なんだかワクワクしてきました。
選ばれた理由と条件
そもそも裁判員候補者は、衆議院議員の選挙人名簿から無作為に選ばれるのだそう。つまり、「たまたま」だったわけです。
ただし、国家公務員や刑に処せられた経験がある人は裁判員になれないとのこと。
書類には、どうしても辞退したい事情がある場合を除き、基本的に裁判員の任務を遂行することが求められていました。(後から報道で知りましたが、結構な数の候補者が辞退していたようです。)
好奇心旺盛! 裁判所へ
好奇心旺盛な私は、質問票と旅費などの振込先を迷いなく記入。
後日、裁判員選任手続期日のお知らせが届き、指定された日時に裁判所へ。
裁判所での緊張感
入口では手荷物検査を受けました。場所柄仕方ないですね。最近は色々な場所で荷物検査が当たり前になってきている気がします。
待合室に入ると、出席確認と書類提出。その後、20人ほどの男女老若様々な方々が集まった大きめの会議室へ案内されました。
ペットボトルのお茶や雑誌が用意されていて助かりました。
いよいよ裁判
席に着くと、質問票が置かれていたので記入。
時間になり、司会進行の職員の方から挨拶があり、裁判官、事務方職員、弁護士チーム(検察官はいたっけかな?)が紹介されました。
裁判内容は、海外から日本への持込が禁止されている物品が密輸されようとしていたというものでした。
候補者たちの葛藤
その後、出席者全員への質疑応答(ほとんど質問票の内容と重複していたような気がしました)があり、質問票の内容に基づいて一部の候補者が個別質問を受けるために別室へ。
私は呼ばれなかったので、しばし待機。個別質問が終わると選考会があり、コンピュータによる抽選で裁判員が決定されました。
結果は…落選でした。
ホッとしたような、少し残念なような気持ち。選ばれた方も特に感情を表すことなく、ただ静かに受け止めている様子でした。
貴重な経験
入室から退室まで、トータル2時間ちょっと。非日常的な体験でしたが、貴重な時間を過ごすことができました。
裁判所周辺の注意点
裁判所に行く際は、送られてきた書類は鞄の中など他人の目に触れないようにしておいた方が無難です。凶悪事件の裁判では、関係者が裁判員候補者に接触してくることもあるのだとか。
まとめ
今回は、裁判員候補者として貴重な体験をすることができました。皆さんも機会があれば、ぜひ裁判員制度に参加してみてはいかがでしょうか?
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