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でたでた漱石!

8月15日は写経のために奈良の薬師寺へ。帰りは行きたいと思っていた
「司馬遼太郎記念館」へ行ってきました。近鉄沿線の河内小阪駅から案内表示をたどり路地をぬけつつぬけつつ汗だくになりながら到着。
圧倒されるのは高さ11メートルぐらいの壁面一杯の大書架・・・もちろん
見ただけでも大変な価値ありそうな^^資料本がそこに、ぎっしり。
ああ、高いところはどうも見れないようだ。惜しい・・・設計は安藤忠雄らしいが設計ミスだ。ここは全て見せるようなつくりにしないと。いや知らないだけで実は見れるのか?あせって目を走らせていくと、分厚い装丁の全集に目が釘付けになる。
「漱石全集」!
そう実家の古本屋にもあった・・・父親の怒り顔が同時に浮かんでくる。
ふだんテストの答案にはまったく興味のなかった父親だったが偶然、国語の
テスト結果を見た瞬間、猛烈な怒鳴り声。
「なんやあ!これは!お前こんな字がわからんのか!!?。」
それは「なつめそうせき」を漢字に直す問題だった。「そう」がダメ。
父親は奥の書棚の上を指さし、
「漱石の字はこれや!!覚えとけ!!今度間違ったら承知せんぞ!!」
それが「漱石全集」だった。
でたでた漱石・・・そうそうこんな装丁やった。13巻もあったのね。
お父さん、「そう」は今みてもクセのある漢字やで。
でもわかる。古本屋を継がせる息子として、やってほしくない間違い
やろうね。ちょっと練習してみるね。

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