専門学校109日目/11月7日(木)
1時限~3時限
Linux実習 新しいLinuxの教科書 第2版
前回はインストールと設定だけで終わりました。
VirtualBoxを起動して、前回設定したパスワードを入力しました。
前回進めなかった「ようこそ画面」から進める。
VirtualBoxのUbuntuはGUIで操作できる。前期ではコマンドを打って操作してきた。ターミナルと呼ばれるものを開く必要がある。
左下のShowAppsを開き端末を選択すると、CUI画面が開ける。これはピン止めして簡単に開けるようにします。
Ctrl+Alt+Tでもターミナル(端末)を開ける。
https://ja.linux-console.net/?p=13415にページの手順を参考にして進めました。
1. ゲストOSのアップデートとアップグレード
アップデートアップグレードはちょっと違う。
apt list --upgradable
でアップグレード可能なリストを表示しました。
sudo apt updateでアップデート。sudoコマンドなのでパスワードを求められる。
sudo apt update && sudo apt -y upgrade && sudo apt -y dist-upgrade && sudo apt -y autoremove && sudo apt autoclean
このコマンドを&&でまとめて行うのでなく、1つずつ実行してアップグレードしました。
2. VMの表示を最適化する
Ubuntu上にワードプレスを構築していく。Ubuntuで作業をするのでなく、サーバ目的で使うため表示の最適化は授業ではしない。はずでしたが、進めていく中で問題が起き、実施することになりました。
sudo apt-get -y install build-essential gcc make perl dkms
このコマンドを実行しました。以下のコマンドでマウントを取り、ディレクトリの移動をしてコマンドを実行しました。
sudo mount /dev/cdrom /media
cd /media
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
3. 共有クリップボードを有効にする
これは前回の授業で設定した内容でしたので実施しませんでした。
4. GNOME Tweaks をインストールする
次にアプリセンターから検索してGNOME Tweaksをインストールしました。インストールにもパスワードが求められます。
5. 無料の VPN として Opera Browser をダウンロード
これも実施はしませんでした。
6. スクリーンショットツールを インストールする
スクリーンショットツールのインストールも実施しませんでした。簡単な解説だけで終えました。Flameshotというツールではペイント機能などがある。しかし、表示タブのスクリーンショットからも撮れるので必要ではない。
7. アプリウィンドウのクリック時に最小化を有効にする
アプリセンターのアイコンの左に赤丸があるがこれは起動している状態。このアイコンをクリックすると最小化したりできるように設定しました。
gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock click-action 'minimize'を実行して設定しました。
これで端末のアイコンをクリックすると最小化したり戻したりとできるようになった。
手順2を実施しないとコピーしたものを端末上で貼り付けできないので、ここで一度手戻りしました。
8. バッテリー残量を表示
gsettings set org.gnome.desktop.interface show-battery-percentage true
このコマンドでバッテリーの残量のパーセンテージを表示させられます。
9. システムのスナップショットを取得する
仮想マシンのスナップショット作成から作成できる。
名前と説明を書いて作成する。VirtualBoxマネージャからスナップショットの確認をしました。
https://nj-clucker.com/virtualbox-snapshot/
のページも参考にしました。
VirtualBoxを一度電源をオフにし、マネージャからスナップショットを復元しました。
別に作ったスナップショットを削除しました。それから再びVirtualBoxを起動しました。
4時限~6時限
国家試験対策 マネジメントと情報化
■第2節システム監査
監査で一番有名なのは会計監査だと思います。上場企業でない当学校でも会計は毎年行っている。
⑴システム監査の概要
システム監査とは組織の情報システムに関連するリスクに対して、体制や手順が適切に整備運用されているかを検証、評価すること。監査には会計監査、システム監査、情報セキュリティ監査、環境監査などがある。情報漏洩などが致命的になりうるので、情報システムの管理状況を客観的に評価して助言するシステム監査は重要な役割を持つ。
・システム監査基準
経済産業省はシステム監査基準を策定している。システム監査を一定の品質を維持できるように基準が示されている。情報システムにまつわるリスクを適切にコントロールできているかを専門的立場から検証するものである。
・システム監査人
システム監査をする人のこと。検査を受ける部門と利害関係のない立場であることが求められる。
・システム監査の対象業務
監査業務の対象は情報システムの利用に関する企画、開発、運用、保守のライフサイクルすべてにわたる。そして監査の目的はマネジメントだけでなくガバナンスも含む。マネジメントは目標達成に向けて行われるもので、ガバナンスは法律や規則を守ってビジネスをするように管理すること。
⑵システム監査の流れ
監査計画を策定し、予備調査を経て責任者と面談したり記録を確認し、監査証拠を得て、最終的に報告書を作成し、フォローアップする、という流れになっている。
・システム監査計画書の策定
効果的に監査するために計画を策定する。次のものを明確にする。
監査目的:監査活動の意義を設定する。
監査のテーマ:個人情報保護体制や情報システムの可用性監査などといったテーマ。
監査の範囲:テーマに合わせて対象とする業務やシステムなどを明確にする。
監査項目:監査の範囲から抽出した監査作業項目。
監査手続:監査項目を評価して結論を出す作業の手順で書類の査読、ヒアリングなどを実施する手順のこと。
実施体制:システム監査を実施する体制。
実施スケジュール:監査する期間とスケジュール
・システム監査の実施
予備調査、本調査の順にしたがって監査作業をする。予備調査では資料に確認や責任者へのインタビューにより監査対象のシステム、組織の概況をチェックする。本調査では現地へ赴いて管理記録を調べたり、情報システムの機能を確認する。安全性、効率性、信頼性、機密性、完全性、可用性などの観点から監査する。
監査証拠はインタビュー結果だけでなく、書類に基づいた客観的で確実な根拠が求められる。監査の実施過程を記録する監査調書を作成し、そこに監査の実施日や入手した証拠類、発見した事実などを記録する。
・システム監査の報告とフォローアップ
報告では経営者や部門の責任者に公表するシステム監査報告書を作成する。監査の目的やテーマ、監査の評価、見つかった問題点などを記載する。監査対象となった部門の責任者と意見交換会を設ける。責任者の意見を聞いて、システム監査報告書の内容に誤認がないか確認して反映する。経営者に対して説明するために監査報告会を開催する。
監査の後にフォローアップとして、監査で判明した問題点が改善されているかを確認し、必要であればアドバイスする。
⑶内部統制・ITガバナンス
・内部統制
業務の適正性を確保し、経営目標を達成するために、社員が遵守するルールや仕組みを構築、維持すること。違法行為や粉飾、不正、ミスを防ぐための仕組み。不正なデータ入力を防止したり、データ間で整合性を確保したりするチェックは情報システムで行う。この内部統制のうち、ITによって行う統制をIT統制という。
・ITガバナンス
ITへの投資と、そこから得る効果を最適化するための仕組み。競争力を高め、ITを効果的に活用して経営されていることを外部関係者に示すために行う。不正などを防ぐためのガバナンスとは意味合いが異なる。
取り組みの一つにソフトウェア資産管理がある。ソフトウェアは著作権で管理されているため、不正利用のないように管理することが求められる。
ITガバナンスは国際標準に基づき、JIS Q 38500としてJIS規格に制定された。
■第3節企業におけるシステム戦略
⑴企業の情報システム戦略の考え方
情報システム戦略とは、経営戦略を実現するために、情報システムの活用方針や運用体制を決定する戦略。経営活動を円滑に行うためにさまざまな情報を使用する。これらの情報を効率よく管理するために情報システムを利用する。情報システムは経営上の戦略に沿って目標を達成できるように活用できるものである必要がある。
ポイントとなるのは以下の点
経営戦略の確認→基本計画の作成→最適化計画の作成→投資計画の作成
アイカ工業という企業の経営理念を実際に見て参考にしました。
・情報システム戦略の基本計画
企業全体で取り組む基本的な方針を明確にする。中長期計画をもとに情報システムの方向性を明らかにする。
現在の情報システムをAs-Isモデル、将来の情報システムをTo-Beモデルと呼んであるべき姿を明確にする。
企業が管理する情報には顧客の個人情報も含まれ、それらをどう管理するかを情報セキュリティ方針として明確にする。
・情報システム戦略の全体最適化計画
情報システムを全体としてどう最適化するかを計画する。同じ機能を持つシステムが複数存在したり、不足する機能がないように計画する。次に点を考慮する。
現状業務の明確化:業務の流れや問題点を明らかにする。
業務や情報の標準化:全体で効率よくするために、標準化してどの部門でも同じように行えるようにする。特定の人しかできなかった業務などをだれでも行えるようにする作業。
情報システムのライフサイクル:長年運用するとシステムは老朽化するため、再構築するか外部のITサービスを利用するかなどを検討。ノーコードやローコードの技術もあり、ププログラミングの技術がなくてもシステムを構築しやすくなった。部門ごとで別々に簡単なシステムを作るとばらばらになるので、そこは注意しなければならない。
IT技術やITサービス動向:IT技術の現状と動向を調べ、採用するIT技術やサービスを選定する。
全体最適化を目指し、個々の情報システムをどう整備するかを明らかにし、個々の情報システムの計画を作成する。達成する目標を数値目標として定め、目標が達成されたかを客観的に判断出来るようにする。
KGI(重要目標達成指標)は計画の最終目標で、ビジネスの目標を評価する指標。
KPI(重要業績評価指標)は計画の中間目標で、途中の達成度を評価する。
ネットショップで情報構築をした場合、最終的な売上目標がKGIで、それを達成するために必要な会員数や取り扱う商品数がKPIになる。
・情報システム戦略の投資計画
投資計画も経営戦略との整合性を考慮して策定する。情報システムへの投資額と、そこから生まれる利益、業務効率化により削減される費用を比較し、費用対効果を測定する。
・情報システム戦略を遂行する組織体制
社長のもとに情報システム戦略を作成して実行する委員会を設けることがある。情報システム戦略委員会といい、CIOがリーダーとなり主な経営陣から構成される。会社の代表権を持つ人がCEOで社長が代表権を持っていれば社長がCEOに会長が代表権を持っていれば会長がCEOになる。COOは最高執行責任者で会社の業務を取り仕切る。COOはCEOの次に偉い人。CFOは3番目。CHROは最高人事責任者。ほかにもいろんなchiefがある。
⑵情報システムのフレームワーク
情報システム戦略を作る際にも様々なフレームワークを活用する。システム管理基準や共通フレームがあると、戦略を立てやすい。システム管理基準はシステム監査を行うための判断基準として経済産業省が作成している。共通フレームはソフトウェアや情報システムの利用者、開発者が共通の言葉でシステムを構築したりするためのガイドラインとなっている。ソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄までのライフサイクルを通して、必要な作業や役割を包括的に規定する。
・情報システムのモデル化
モデル化は企業活動を構成する各業務機能と、その関連を目に見える形に図式化する作業。ビジネスを図式化したものはビジネスモデルとなる。
ビジネスの領域などをビジネスモデルに表し、業務の領域を業務モデルにし、情報システムの領域を情報システムモデルにする。
⑶エンタープライズアーキテクチャ
組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化するフレームワーク。全体最適化された情報システムを作る際のフレームワークとして用いられる。上から順にビジネスアーキテクチャ、データアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジアーキテクチャの階層に分けてモデル化する。
ビジネスアーキテクチャでは、業務説明書、機能構成図(DMM、diamond mandala matrix)、機能情報連関図(DFD、data flow diagram)、業務フロー図(WFA、work flow architecture)を作成する。
データアーキテクチャでは情報体系整理図(クラス図)、実体関連図(E-R図)、データ定義表を作成する。
アプリケーションアーキテクチャでは情報システム関連図、情報システム機能構成図、SOA(service oriented architecture)を作成する。
テクノロジアーキテクチャではネットワーク構成図、ソフトウェア構成図、ハードウェア構成図を作成する。
⑷個別の情報システム
・ERP(enterprize resourcing planning)
販売業務、財務会計業務、清算業務などの企業の根幹となる業務を統合し、情報に一元化を図るシステムのこと。統合基幹業務システム、基幹システムなどともいう。EPRパッケージと呼ばれるソフトウェアを利用して構築する。
・SCM(サプライチェーンマネジメント)
商品の原料から加工されて消費者に届くまでの一連のつながりのこと。原材料をサプライヤーから仕入れ、工場で製品を生産し、倉庫から物流業者によって配送され、小売店で販売されて消費者にわたるまでの流れ。SCMはこのお金やモノ、情報の流れを複数の企業にわたって全体的に管理し、コストを抑えて効率化する考えである。作りすぎや無駄な在庫、売れ残りをなくして最適化する。
・その他の情報システム
情報システムツールには以下のようなものがある。
CRM:顧客との関係を分析し、顧客満足度を高めるシステム。顧客との関係管理に特化したもの。
SFA(sales force automation):営業を効率化するシステム。商談の進捗等を管理する。営業担当者の管理に特化したもの。
ワークフロー:部門をまたがった処理や承認をシステムで管理し、効率的な処理をするシステム。
RPA:定型的な業務をAIなどのソフトウェアで自動化するツール。
顧客や営業に関してこうした管理を行うのは営業の担当者は変わることがあるので、新しい担当が関係を築いていく必要があるが前の担当者がシステムに残したものを利用して効率よく業務を遂行できる。
ワークフローに関してはそれを実現するためのいろんなグループウェアが存在する。これは組織内でファイルを共有したり、コミュニケーションをとるためのツールである。Google Workspaceやサイボウズなどのサービスがある。
⑸業務プロセスの改善と問題解決
業務プロセスは作業の一連の流れであり、複数の作業の組み合わせからなっている。効率よくするために改善や問題解決をすることがある。各作業をそういう手順で行っているかを明らかにし、効率を下げる原因を解決し、作業の標準化を定め、だれもが同じようにできるよう見直す。
・BPR(business process re-engineering)とBPO(business process outsoursing)
BPRは業務プロセスを全面的に見直して再構築する。目的に合わせて最適化する。
BPOは一部の業務プロセスを外部の専門業者に依頼すること。そのほうが安くて効率のいいこともある。
7限目 マルチメディア検定
過去問をプリント3枚分解いて解説を受けました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?