サッカーワールドカップ、スペイン代表について①

サッカーワールドカップ、第3戦で戦うスペインについて語りたい。

2010年ワールドカップで優勝していることもあり、スペインがとてつもなく強いと勘違いしている人が多いと思う。本当にそうなのか、個人的には大いに疑問である。

スペインの過去のワールドカップの成績を見ると、意外と勝ち進んでいない。2010年の優勝を除けば、準決勝進出も第1回のみ。だいたいベスト8かベスト16、グループリーグでも敗退している。1998年以降のワールドカップの成績は以下の通り。

1998年フランス大会  グループリーグ敗退
2002年日韓大会    ベスト8
2006年ドイツ大会   ベスト16
2010年南アフリカ大会 優勝
2014年ブラジル大会  グループリーグ敗退
2018年ロシア大会   ベスト16

2010年をはさんで2008年、2012年のユーロでも優勝している。この時が全盛期。しかし、その時と比べたら、力は相当衰えていると思う。特に決定力は当時とは雲泥の差ではないか?現在のチームも中盤に人材はそろっているが、当時ほどではない。

この2008-2012年のころはスペイン代表の歴史において、奇跡と思えるくらい選手がそろっていた。フォワードには決定力のある選手が複数人いた。ダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレス、ダビド・シルバ。この3人はスペイン代表通算ゴール数の1位、3位、4位の選手たち(2位はラウール・ゴンザレス)。だから、誰かがだめでも3人の中で誰かが爆発的に点を取った。

また中盤はシャビとイニエスタという稀代のゲームメーカーとドリブラーがいた。ちなみにティキ・タカと呼ばれるパスを回しまくりポゼッションを高めるバルサ得意の戦術はこのころから。それ以前は、スペイン代表と言えばレアルマドリードの選手がマジョリティだった。ポゼッションサッカーで重要な役割を果たすのがドリブラー。イニエスタというスペイン代表史上でも最高のドリブラーがいたから当時は強かった。

そしてゴールキーパーはカシージャス。20代前半からスペインの正ゴールキーパーを任された彼の安心感は半端なかった。スペイン代表史上最高のゴールキーパーで間違いないでしょう。

現在の前線で本当に怖い点取り屋ってスペインにいるだろうか?ウナイ・シモンの安定感は?そう考えると付け入るスキは十分あると思うんですよね。もちろん差をつけられて負ける可能性も十分にありますが。

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