ラグビーワールドカップ2023 イングランド戦プレビュー その3

ラグビーワールドカップ2023 明日のイングランド戦の予想その3。
その2で、ジャパンが勝つ確率は10回試合をやれば1~2試合と想定しておいて、ジャパン勝利を予想するのは矛盾していると思われるかもしれないので、補足したい(ただし、願望が入っていることは否定しない)。以下、敬称略します。

試合予想の方法を単純化すれば次の通り。
チームのベースの実力をスコアリング(仮にスコアリングされた数値を戦力スコアという)し、その戦力スコアを自チームの状態(内的要因)、相手との相性等(外的要因)で調整する。調整後の戦力スコアを比較し、大きい方が勝つと考える。

 ① チームのベースの実力
 ② 自チームの状態(内的要因)
 ③ 相手との相性(外的要因)

「ジャパンが勝つ確率は10回試合をやれば1~2試合」と書きましたが、これは①チームのベースの実力から導き出された戦力スコアの比較に基づく想定。ジャパンが強くなったとはいえ、まだイングランドとのベースの実力差は大きい。ただし、この確率は過去の対戦結果(0勝10敗)に影響を受けており、近年のジャパンの成長を考えると高くなっているだろう。

しかし勝つ確率を考える場合、①だけではなく、②③の要素も重要。

②について、日本自体はほぼベストなメンバーなのに対し、イングランドは主力選手であるファレル、カリーが出場停止。この両選手が出場できないのは、明らかにイングランドの戦力スコアを下げることになる。

そして③。もしジャパン、イングランドの両国とも対戦相手によってそのラグビースタイルが変わらなければ、相性は固定的なものになる。しかしイングランドのラグビースタイルが固定的(議論を単純化するために極論を言っています)なのに対して、ジャパンは相手によって可変するスタイル。戦術次第で、相性が変わる(この場合、「相性」という言葉は適切ではないかもしれないが、別の言葉を使うと混乱するのでこのまま使用する)。戦術によっては日本の戦力スコアはプラスされる(この場合、対戦相手のイングランドはマイナスになる)し、マイナスにもなる。そう考えれば、日本がどんな戦術を用いるのかが極めて重要になってくる。中にはイングランドとの戦力スコアを大きく縮める、いや力関係を逆転させる戦術があるかもしれない。

ジャパンのスタッフには世界一の戦術家と言われるトニー・ブラウンがいる。トニー・ブラウンならイングランドを撃破する、そんな戦術を導き出してくれる(一応補足しますが、勝てなくて当たり前の超難問です)、そしてトニー・ブラウンが導き出した戦術を、実際にグランドで戦うメンバーがやり切ってくれる。そう信じて疑っておりません。

イングランド戦が楽しみです。

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