第104回全国高校ラグビー決勝戦プレビュー
久しぶりの投稿です。
今回の年末年始はインフルエンザとその後も体調が回復せず、高校ラグビー、大学ラグビー、箱根駅伝について書きたいことがいっぱいあるのに書けずにいた。まだ体調は万全ではないものの、明日の高校ラグビーの決勝戦について書いておきたい。
第104回 全国高校ラグビー選手権大会 決勝戦
桐蔭学園 vs 東海大仰星
大会前の評判から考えると、桐蔭学園有利という見方が大半ではないか。実際、Aシードでもあり、優勝候補の筆頭でもあった大阪桐蔭にも快勝している。一方の東海大仰星は、初戦となる2回戦でノーシードの佐賀工業に苦戦(14-10)するなど、勝ち上がり方を見ると桐蔭学園の方が実力的には優位と見える。
しかし下記のデータから東海大仰星有利と考えてもおかしくないと考える。がっぷり四つの対戦です。
この両校の花園での対戦は過去6回。いずれも準々決勝以降の対戦となっている。以下、両行の対戦成績。
第86回 準決勝 東海大仰星 40-13 桐蔭学園
第90回 準々決勝 東海大仰星 26-27 桐蔭学園
第93回 決勝 東海大仰星 19-14 桐蔭学園
第95回 決勝 東海大仰星 37-31 桐蔭学園
第96回 準決勝 東海大仰星 29-21 桐蔭学園
第103回 準々決勝 東海大仰星 24-34 桐蔭学園
計、東海大仰星4勝、桐蔭学園2勝。
どこでの対戦かで勝敗がはっきりしているのが面白い。
準々決勝 桐蔭学園 2勝(90回、103回)
準決勝 東海大仰星 2勝(86回、96回)
決勝 東海大仰星 2勝(93回、95回)
これは単なる偶然か?過去の大会の両校の戦いぶりを見ると、あながち偶然とは言い切れない。東海大仰星は大会期間中にもチームが成長、あるいは成熟しているケースが多い稀有な学校の一つ。しかも個人の想像にすぎないが、湯浅監督はそれを狙ってやっている。桐蔭学園戦に限らず、東海大仰星の準々決勝以降の成績を整理すると以下の通り。勝率は準々決勝以降右肩上がり。勝ち進むにつれて相手が強くなるはずなので、普通の学校なら勝率は下がるはず。
準々決勝 10勝10敗 500
準決勝 8勝2敗 800
決勝 6勝2敗 750
一方の桐蔭学園の準々決勝以降の成績。強いと言っても、勝ち進むにつれて勝率は下がる。これが自然だろう。
準々決勝 15勝2敗 882
準決勝 9勝6敗 600
決勝 4勝5敗 444
このあたり書き出すと結構な分量になる(すでになっている)ので割愛するが、上記から単純に実力的には桐蔭学園が上だから桐蔭学園が勝つ、とは言えない雰囲気を東海大仰星は醸し出しております。ということで決勝戦が楽しみです。