サッカーワールドカップ、決勝戦 アルゼンチン対フランス戦 レビューその5
ワールドカップの決勝戦はおそらく1986年のメキシコ大会のアルゼンチン対西ドイツ戦から見ていますが、こんなに興奮した決勝戦はかつてなかった。PK戦の決着というとつまらないというイメージが付きまといますが、むしろPK戦での決着でよかった、そんな風にも思います。
そもそも決勝戦で計6点も入っている。前回大会も決勝戦は4-2と点の入った試合でしたが、前回はクロアチアに疲れがみえ、結果としてやや大味な試合になった印象。しかし、今大会は常に緊張感のある試合だった。特に後半40分ごろからハラハラドキドキが止まらなかった。
6点のうち、両国の千両役者が得点したというのも大きいと思う。PKも含むとはいえ、メッシが2得点、エムバペに至ってはハットトリック。残りの1点もディ・マリアと役者が決めたのも試合を面白くした。
しかしこの決勝戦という大一番でハットトリックを決めてしまうエムバペのすごさ。PK蹴るときも、緊張は全く見られず。メンタル鬼やな。もちろんメッシもすごい。エムバペとは違い、点を決めるだけではなく、周囲を活かして得点を演出した。
また点がたくさん入ったからと言って、ディフェンスも悪かったわけではないから。素晴らしいディフェンスをかいくぐって得点を決めた攻撃陣に拍手ですね。
本当に素晴らしい決勝戦だった。