サッカー日本代表監督は、森保監督が続投について考察

サッカー日本代表監督は森保監督の続投となった。いろいろ議論となっているので、考察してみたい。

日本がワールドカップに出場するようになったフランス大会の直前からの代表監督の歴史。以下、敬称略。

1994-1997年 加茂周
1998-1998年 岡田武史
1998-2002年 フィリップ・トルシエ
2002-2006年 ジーコ
2006-2007年 イビチャ・オシム
2007-2010年 岡田武史
2010-2014年 アルベルト・ザッケローニ
2014-2015年 ハビエル・アギーレ
2015-2018年 ハリルホジッチ
2018年    西野朗
2018年 -   森保一

ワールドカップ時の監督と結果
 1998年フランス大会  岡田武史 GL敗退
 2002年日韓大会    トルシエ ベスト16
 2006年ドイツ大会   ジーコ  GL敗退
 2010年南アフリカ大会 岡田武史 ベスト16
 2014年ブラジル大会  ザッケローニ GL敗退
 2018年ロシア大会   西野朗  ベスト16
 2022年カタール大会  森保一  ベスト16

ワールドカップの結果から考えられるのは、実は日本人監督の方が結果としてはよいということ。日本人監督は4大会のうち3大会でベスト16、しかも直近3大会連続でベスト16となっている。そして外国人監督は3例ありますが、トルシエしかGLを突破できていない。

さらに日本人監督が唯一GLを突破できなかったのが初出場の1998年フランス大会のみであり、外国人監督が2002年の自国開催の時のみGLを突破している。つまり上記の例外的ケースを除けば、日本人監督はGLを突破できており、外国人監督の場合GLで敗退となる。

さらに見ると、外国人監督の場合は、ワールドカップ直後に就任し、そのまま次の大会まで監督として指揮しているケースが多い。トルシエ、ジーコ、ザッケローニはいずれもワールドカップ直後に就任し、自身が指揮するワールドカップまで任を果たしている。

一方、ワールドカップで日本人が監督となっているケースは、今回の森保監督を除き、成績不振あるいは不祥事等を理由に前監督が解任され、いずれもリリーフで日本人が監督を引き受けている。

ここから得られるインプリケーションとしては、①最初は外国人監督でスタートし、②その後、何らかの理由で日本人監督が引き継ぎ、ワールドカップは日本人監督でいく、とGLは突破できる可能性が高くなるということ。

ここでなぜ①の過程があった方がよいのか考えてみた。おそらくワールドカップ直前までは、メンバーを固定せずに、いろんなメンバーを使いながら試行錯誤する方がよい、チームを作っては壊しを繰り返す等、チームとしての浮沈があり、ワールドカップ直前にチームの形をかためるのがよいのではないか、と考えます。

ということで今回森保監督が続投することになりましたけども、個人的には海外から監督を招聘し、その監督がいろんなことをやろうとするんだけどもチームとしては崩壊し、そこで森保監督登場、みたいな方がよいのではないかなんて考えたりしますが、そんな都合の良いシナリオはなかなか狙っては難しいですね。

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