ラグビーワールドカップ2023予想⑫

ラグビーワールドカップ2023の予想。今回は開催国フランスの初優勝の可能性について整理した。

ラグビーワールドカップにおいては、開催国が優勝することは実はサッカーより少ない。過去９大会の結果は以下の通り。
左から回数、開催年、開催国、優勝国、開催国の結果

第１回（1987）　ｵｰｽﾄﾗﾘｱ/ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ　ニュージーランド　　優勝
第２回（1991）　イングランド　　　　オーストラリア　　　準優勝
第３回（1995）　南アフリカ　　　　　南アフリカ　　　　　優勝
第４回（1999）　ウェールズ　　　　　オーストラリア　　　ベスト８
第５回（2003）　オーストラリア　　　イングランド　　　　準優勝
第６回（2007）　フランス　　　　　　南アフリカ　　　　　４位
第７回（2011）　ニュージーランド　　ニュージーランド　　優勝
第８回（2015）　イングランド　　　　ニュージーランド　　プール戦敗退
第９回（2019）　日本　　　　　　　　南アフリカ　　　　　ベスト８

ラグビーワールドカップの開催国は、2019年日本大会を除き実力のある伝統国が担っているが、開催国優勝は過去９回の大会で３回のみと少ない。

北半球唯一の優勝となった2003年のイングランドは、北半球開催ですらなくオーストラリア開催だった。ちなみにイングランドは2015年大会で開催国でありながら同国史上初のプール戦敗退。ラグビーワールドカップにおいては、開催国が優勝するのは実力が伴っていなければ難しいと言える。

今回はフランス開催、前回のフランス開催（2007年）について振り返る。
開催国フランスは、開幕戦で当時伏兵とみられたアルゼンチンに敗れる波乱のスタート。その後何とか立て直し、プール戦を突破したものの、決勝トーナメント初戦（準々決勝）で待っていたのは当時世界最強と言われたオールブラックス（ニュージーランド代表）。
フランスが勝つ要素は全くなかったが、そこはやはりフランス。最強のライバルを目の前にし、何のスイッチが入ったのか勝つ見込みのなかったオールブラックス相手に奇跡の逆転勝利‼この勢いをもって優勝！そう考えたフランス国民の想いは準決勝であえなく夢と消える。不振から立ち直りつつあったイングランドをなぜか攻略できず。しかもキックの名手ウイルキンソンが珍しくPGを外しまくったのに。あのオールブラックス戦の勇猛果敢なフランスはいずこへ!?
３位決定戦では再びアルゼンチンに敗れる屈辱を受け、準決勝に進出はしたものの、まったく開催国とは思えぬパフォーマンスで幕を閉じた。

ということで今回のフランス大会である。
2007年のフランスのパフォーマンスを思い返せば、開催国と言っても関係ないと言いたくなるが、開幕戦のオールブラックスに敗れるも、再戦となる決勝戦でリベンジして初優勝というシナリオも開催国として悪くない。まあ、オールブラックス推しの私としては、決勝戦が再戦となるなら、オールブラックスが返り討ちすることを期待してしまいますが。