サッカーワールドカップ、日本対スペイン戦を考察その1
サッカーワールドカップ、日本対スペイン戦について考察その1
日本がスペインに歴史的大勝利‼
これでワールドカップ優勝経験国2か国をグループリーグで倒す歴史的快挙を成し遂げた。以下、敬称略。
スペイン戦、ドイツ戦のデジャビューかという試合展開。前半10分に先制されると、前半はスペインが圧倒的に支配して終わった。この時点で、後半の逆襲は想像できなかった。
日本は、5-4-1。攻撃時は3-4-2-1。前田がアンカーのブスケッツを前線からマークしたため、スペインのセンターバック2人はノーマーク。スペインがセンターバックを経由してボールを支配した。日本はディフェンスラインを高めに設定、かつ中央に絞る。そのためスペインは、サイドからのアタックを繰り返した。日本もプレスをかけたが、中盤の人口密度が高く、奪ってもすぐスペインの選手に囲まれてボールを奪われた。
先制点は前半11分。アスピリクエタからのセンタリングをモラタが頭であわしたもの。早い時間帯でスペインが先制点を挙げたことで一方的な展開も予想されたが、その後、日本はよく耐えた。少ないながらもチャンスも演出。しかし、ボールポゼッションは圧倒的にスペインが上回った。
日本も前半30分過ぎからプレスのかけ方を変えてきた。前田がセンターバックやゴールキーパーにもかけ始めた。日本にもチャンスが生まれ始めるが、スペインの圧倒的支配で前半を終える。
後半、森保監督が動く。久保に替えて堂安、長友に替えて三苫を投入。これが当たるからすごい。後半3分に堂安が同点ゴール。前田が激しくGKにプレスをかける。中途半端なパスがGKから放たれる。このパスに詰めた伊東純也がヘディングで堂安に。堂安の得意な角度。思い切り左足を振りぬく。ものすごく強烈なシュート。ディフェンスがシュートコースを限定していたので、コースは甘かったが、ゴールキーパーの手をはじいてゴールネットを揺らすすごいゴール。堂安すげえ。
そして立て続けにゴールを奪う。同点弾の3分後。またもや堂安がゴール前でボール持つ。今度はシュートではなくパス。このパスがすごい。ディフェンスラインの後ろ、ゴールキーパーが前に出れない微妙なコースを通す。前田がとどかなかったものの、三苫が追い付き、中に折り返し、田中碧が押し込んで逆転。堂安のパス、ディフェンスラインの後ろを通したので、オウンゴールになるリスクがあり、クリアしようにもクリアしずらい。三苫もよく反応した。
そして後半は富安、遠藤と守備を固める。中央を固める日本に対して両サイドから攻め込むスペイン。しかし、左サイドは三苫、右サイドは富安が完全に封じる。富安はともかく三苫もディフェンス能力が高い‼攻撃力ばかりが注目される三苫だが、そもそもディフェンスの能力値も高い。後半、危ない場面もあったものの比較的安心してみていられた。そして1点差を守り切ってタイムアップ。
続く。