ラグビーワールドカップ2023 準々決勝 ウェールズ対アルゼンチン プレビュー

 ラグビーワールドカップ2023 準々決勝のウェールズ対アルゼンチン プレビュー。

まず両国の過去のワールドカップの対戦は下記の通り。
 第2回(1991年) ウェールズ 16- 7 アルゼンチン
 第4回(1999年) ウェールズ 23-18 アルゼンチン

 ワールドカップでの対戦はわずか2試合、しかも20世紀の対戦なので参考にはならない。21世紀になってからワールドカップでの対戦がないが、組合せ方法と両国の世界での序列を考えれば納得がいく。両国とも組み分けにおいて、バンド2(世界ランキングでいうと5~8位)に位置することが多く、そうすると同じプールにならないし、順当にいけばプール戦を2位で終える。準々決勝は各プール1位と2位のたすき掛け。そうすると両国が対戦する可能性は極めて低くなる。結果的にも21世紀での対戦はなかった。

 今度はワールドカップに限らずテストマッチの通算成績。通算で見るとウェールズが圧倒しているが、直近、前回大会以降は互角。

 通算成績 ウェールズ 14勝 アルゼンチン 6勝 引分1
 21世紀 ウェールズ  9勝 アルゼンチン 6勝 引分1
 前回大会以降(2020年以降)
      ウェールズ  1勝 アルゼンチン 1勝 引分1

そして両国の準々決勝での戦績
 ウェールズ    3勝3敗 500
  第1回(1987年) ○ 16- 3 イングランド
  第4回(1999年) ▲  9-24 オーストラリア
  第5回(2003年) ▲ 17-28 イングランド
  第7回(2011年) ○ 22-10 アイルランド
  第8回(2015年) ▲ 19-23 南アフリカ
  第9回(2019年) ○ 20-19 フランス

 アルゼンチン   2勝2敗 500
  第4回(1999年) ▲26-47 フランス
  第6回(2007年) ○19-13 スコットランド
  第7回(2011年) ▲10-33 ニュージーランド
  第8回(2015年) ○43-20 アイルランド

 両国とも準々決勝の勝率は5割。かつ負けた相手は優勝経験国あるいは決勝進出経験国のみ。そしてそれ以外の国に対しては両国とも勝っている。傾向が酷似している。
 また、両ヘッドコーチともベスト4は経験済み。アルゼンチンのマイケル・チェイカは2015年大会でオーストラリアを率いて準優勝の経験あり。ウェールズのガットランドは、2011年・2019年大会の2度準決勝進出の経験がある。

 過去のアノマリーから考えればがっぷり四つです。

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