60代後半重い失語症の夫の日常〜妻のつぶやき7

久しぶりの投稿になります。
昨年の9月の末からいろいろなことがあり、
慌ただしい毎日でした。

まず、娘が体調不良で入院し、退院後も体調があまり良くないので、急遽実家に帰ってくることになりました。
引っ越しは1ヶ月後に決まり、娘を迎える我が家に娘の部屋をつくるための片付けが始まりました。
転勤族だったので、ようやく今の住まいになる時は子どもたちの部屋は想定していませんでした。
夫は何事か？と思っていたようですが、娘が帰ってくることがわかり、自分なりに片付けをしてくれて助かりました。
娘の体調が良くないので、引っ越しの手伝いに行くことになりましたが、10日間の長い滞在期間になってしまい、さあ、夫をどうしよう？と思いました。
夫の妹さんのところにお願いしようかと思い、頼みにも行ったのですが、妹さんも体調が良くなくて、さすがに10日間は無理だと判断し、思いきって夫を連れて行くことにしました。
なるべく夫に負担をかけないように休みながらやることを心がけようと決めました。
大変だったのは行き帰りの飛行機。
スマホでピッとすることが多くて（保安検査場でも）、それが夫には難しい。
スマホを裏返ししてピッとあてなければならない。
その動作が難しくて、最後まで自分でできませんでした。
また、保安検査場では上着を脱いでくださいなどの指示があるのですが、夫には伝わらない。流れ作業の中なので、私もやりながら夫の手伝いをするのが、大変でした。
でも、それ以外は案外と大丈夫で、ほんとよくがんばって行ってくれたと思います。感謝。

娘の引っ越しが終わり、家の片付けも大体終わってホッとしていた12月の始め頃、夫に脳梗塞の再発が起こりました。
朝6時半頃、台所で朝ごはんの支度をしていたら、ドドンと音がしました。
何の音？と思って行くと、寝室のドアが少し開いています。
閉めたはずなのにと思って開けようとしたら開きません。
何かに引っ掛かっています。
ぐっと押し付けると夫がそこに倒れていました。
びっくりして声をかけると、目は開いているのですが、反応がありません。
これはおかしいと思っていたら、娘も起きて来て、すぐに救急車を呼びました。
2回目なので、前回よりはかなり落ち着いて対応できました。
入院の用意はしてあったので、それを持ち、保険証など必要なものを準備しました。
救急隊員さんが来て、夫を見て、左側が硬直していると言いました。
ぱっと見ではわかりませんでしたが、前回は右側だったのですが、今回は左側なのかと思いました。
救急車に乗り込み、行く病院の手配をしてもらっていると、夫が急に起き上がり、体を固定していたベルトを取ろうとします。
そして、普段と変わらない感じで、降りると言うのです。
救急隊員さんも困って、どうします？と言うのですが、でもたしかにさっきは倒れていたので、このまま帰るなんて！と思っていたら、また夫がボーッとしだしました。
声を掛けても反応しません。
救急隊員さんがまた左側の硬直が見られると言うので、座っていた夫を再度寝かせて、固定し、病院に搬送しました。
病院ではすぐにMRIをとり、夫が戻って来たら、私たちが呼ばれました。
前回はコロナの真っ最中だったので、夫に会うことはなかったのですが、今回はすぐに顔が見れました。
それが拍子抜けするくらいいつもと同じで、
驚きました。
すぐにドクターに呼ばれて話を聞きに行くと、
右脳に脳梗塞があったが、たぶん救急車に乗った時に詰まったものが流れたのだろうということでした。
でも心房細動なので、またすぐに脳梗塞が起きるかもしれない。今のまま何事もなければ1週間くらいの入院になりますとのことでした。
ちょうど退院時間に重なる時間帯だったので、ベットがあくまで、夫のそばにいていいことになりました。
夫に持っていた紙に脳梗塞と書いて見せたら、納得していました。
そして入院と書いて見せたら、嫌な顔はしましたが、観念した顔でした。
そして、私たちに帰っていいよ！みたいなことを言います。
思わず、娘と顔を合わせて、笑ってしまいました。
前回は何で入院したのかわからないままの入院で、そのためによく怒って怒鳴っていたので、今回は納得して入院してくれることにホッとしました。
その後、入院中も何事もなく、6日で退院して来ました。
本当は心臓の検査があったのですが、土日を挟んでしまうので、退院してもらって、月曜日に外来に来てもらって検査しましょうとのことでした。
今回は本当に軽くすみ、安心しました。
反省点としては、入院準備はしていたのですが、普段使っているものを忘れていたことです。
例えば、メガネや入れ歯。
慌てて、すぐに届けに行きました。
そこで、入院する時に持って行くもの（準備しているものの他に）リストを作って、わかるところに置いておくことにしました。
前回、脳梗塞になってから、2年半後に2回目。
また次もあるはず。
心臓もかなり弱くなっていて、息切れが前よりも強くなっています。
今回は娘がいてくれたおかげで、気持ちの面でとても助かりました。
また、娘が一緒に住むようになり、夫の言葉が増えた感じがします。
それがとても嬉しい☺️
穏やかな日々が続きますように！
そう願わずにはいられません。