自閉症スペクトラム障害(ASD)とは
診断基準
カナー型の自閉症の定義として最もよく用いられており、アメリカ精神医学会が2000年に発表したDSMーⅣーTRによるものである。
カナー型の自閉症の主要症状は自閉症の三つ組となっている。
・社会的相互作用の質的な障害
・コミュニケーションの質的な障害
・限定された興味や活動(こだわり、想像力の障害)
3番目の「限定された興味や活動(こだわり、想像力の障害)」はしばしば「こだわり」と呼ばれるものだが、イギリスのウィングたちは「想像力の障害」としている。
幼児期の自閉症を抱えた子どもたちを診ているとDSMーⅣが当てはまると思うことが多く、思春期以降の方を診ている時にはウィングたちの基準が当てはまることが多いように感じている
DSMーⅣの診断基準によって幼児期の自閉症が診断できるか
→実際には3〜4歳にならなければこの診断基準での診断は困難
カナー型の自閉症では早期に療育を始めた方が良いことが知られているので、そのためにはそれ以前に診断され、対応が開始されることが望ましい
高機能自閉症はDSMーⅣでは、アスペルガー障害として診断基準が提示されている
カナー型の自閉症も高機能自閉症も男性が女性より3〜5倍多いことが知られており、自閉症の三つ組の症状は程度の差はあれ、カナー型から高機能自閉症まで共通している。
社会性の障害
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