秋とても深し
単なる変化でもなく
衰えから来る選手交代でもない
何だかとっても「お得な気分」
よく子供時代にアルアルの「ピーマン嫌い」や「椎茸嫌い」
苦味や独特の香りから来る、苦手意識でしょうか。
少し進んで「ししとう」とか「マイタケ」なども
苦手な方も多いと聞きます。
皆それぞれ味覚や好き嫌いは、当然違うのですが
この辺の「嫌い」は不思議と年齢と共に
克服することもありますね。
味覚が変わるということは、単に歳をとったからだけではなく
歳を重ねて少しばかりでも、丁寧に自分を扱うようになって
野菜そのものを「味わって食べる機会」が増えたからではないでしょうか
若い時には避けたり、感じ取れなかった「苦味の美味しさ」は
フライにしてソースをかけて…という食べ方では
なかなか味え無いかも知れません。
その野菜の持つ「生まれたての味」は、例えば「お煮しめ」などで食すると
とても解りやすいと思います。
若い時に見落としていた美味しさを
感じとれるようになったら
それだけで幸せの幅は広がっていく気がします。
「ししとう」が、ただピリピリと苦辛くて遠ざけていた野菜だったのに
ある時から「なんて深い味わいんだろう・・・」となり
次は苦味を生かして、どんなお料理にしてみようか・・・なんて考える。
もしかしたら苦い、辛い、酸っぱい事を通過してきたから?
だとしたら無駄なことは無かったんだ(。・・。)・・・。
歳を重ねて失くしていくものも多いけれど
知らぬ間に手にしていた事も有るんですネ
少し得した気分の食欲の晩秋でした。