
道徳2年「ゆきひょうのライナ」展開案
今回は「追求意欲重視型道徳学習の順序決定型」という指導方法を用いた展開案を紹介します。この指導方法は私が考案したものです。様々な型がありますが、二者択一型はその一つです。子どもたちの追求意欲を高めることを重視しながら、その時間のねらいを達成することができます!
T あなたが命が大切だなと感じたときは、どんなときですか。
P おじいちゃんが亡くなったとき
P 病気になって熱がなかなか下がらなかったとき
P かわいがっていたペットが死んだとき
※教科書を読んで話し合う。
T この話の中で命が大切だと一番感じた所はどこですか。教科書に線を引きましょう。※その後、全体で開き合う。
ア 鳥が魚を飲み込んで、おいしいといったところ
→鳥が生きるためには魚を食べなければならないから
→生きるためには魚を食べることが当たり前だと思っている
イ ライナが食べられた魚のことを思っているところ
→水の中を速く動ける魚をすごいなと思っていたら、かんたんにたべられてしまったから
→鳥が生きるために魚が食べられるのはかわいそう
ウ きつねが子ウサギにとびかかろうするのを止めたところ
→そのままにしていたら子ウサギたちの命がなくなってしまう
→生き物以外に食べ物はないのかな
エ 獲物を取らなければ、きつねが命をなくすと言ったところ
→私たちも生きるために肉などを食べている。
→食べられる方は我慢できないと思う。
オ みみずくが亡くなった命の分も一生懸命生きることだと言っているところ
→他の生き物の命をもらったのだから、一生懸命生きなければならない。
→一生懸命生きても食べられる方は嫌だと思う。
カ ライナがたくましく野山を駆け巡っているところ
→ライナも餌を食べてたくましく育っている。
T みみずくはライナに何を伝えたかったのでしょうか。
P 生まれたものはいつかは命がなくなる。
P 自分の命を大切にしなければならない。
P なくなった命の分まで自分の命を大切にしなければならない。
まとめ
発問のあり方について議論する場面はよくありますが、指導方法について議論することはほとんどありません。追求意欲重視型道徳学習は道徳だけで使えるものではなく、他の教科にも応用できます。授業で最も大切な子どもたちの学習意欲をもっと重視すべきだと思います!!