こんな道徳の授業があったんだ！！　５年道徳「くずれ落ちただんボール箱」

価値の明確化とは

今回は「価値の明確化」という指導方法を用いた展開案を紹介します。価値の明確化とは、アメリカで行われていた指導方法です。
道徳的な価値を教え込むのではなく、それらを獲得するための過程を支援するという理論です！

内容項目：親切、思いやり

T　「親切」という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべますか。
P　相手が嬉しくなるようなことをすること
P　困っている人を助けること

T　次のア～コの中から、あなたがしてもらったら嬉しいということを３つ　選びましょう。
ア　運動場で転んでしまった１年生にばんそうこうをわたす。
イ　バスでお年寄りの方に席をゆずる。
ウ　宿題のわからないところを友だちに教える。
エ　エプロンづくりで、うまくいっていない友だちを手伝う。
オ　図書室で友だちが急いでいるとき、順番をゆずる。
カ　道で拾った財布を警察署に届ける。
キ　学校を休んでいる友だちの分のノートをとる。
ク　給食を床にこぼしてしまった友だちを手伝う。
ケ　道で迷っている人に、通りかかった人が案内をする。
コ　学校を休んでいる友だちにプリントを届ける。

T　グループで話し合って１つ選びましょう。
※グループで話し合ったことを全体で共有する。

※教材を読んで話し合う。
T　このお話での親切とは、どんなところに表れていますか。
P　女の子たちが崩れ落ちた段ボール箱を元に戻すところ

T　女の子たちは、手紙が来なかったとしても次に困っている人を見かけた　とき親切にできるのでしょうか。
P　迷う。お店の人に本当のことが分かってもらえなかったから。
P　できる。困っている人を助けると相手の人が喜んでくれるから。

T　これからの自分のくらしに生かしてみたいことはありますか。
P　相手の立場を考えて親切な行動ができるようにしたい。
P　知らない人にも進んで親切にすることは大切だと思う。

まとめ

発問のあり方について議論する場面はよくありますが、指導方法について議論することはほとんどありません。

価値の明確化は、日本で行われている道徳の授業と考え方がまったく違います。

授業で最も大切な子どもたちの学習意欲をもっと重視すべきだと思います！！