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ナイストライ

ゴルフ用語の中に、「ナイストライ」という言葉があります。これは次のような場面で使います。

グリーン上でカップをオーバーして思い切ってチェレンジしたときに、周囲の人が「ナイストライ」と言います。

何とか入れたいと思えば思うほど、手が縮こまって弱気になってしまい、オーバーして打つことができません。そのような中でも思い切って打てたときに、たとえカップインしなくても周囲の人は称賛の言葉「ナイストライ」をかけます。

プロゴルファーは、テレビ中継で見ていると分かりますが、ほとんどカップをオーバーして打ちます。ところが私のような素人は、逆にほとんどがカップ手前にショートしていまいます。

オーバーとショートは、あまり変わらないように思えますが、大きな差が2つあります。

1つは、ショートは、何百回打っても「絶対に入らない」ということです。なぜならカップに届いていないからです。だからプロはショートすることは恥だと思っています。

2つ目は、ショートすると返しのパットが、どのように曲がるのか分からないということです。

オーバーした場合は、2回目のパットのとき曲がり方が分かります。なぜなら1回目のパットで1度転がってきたラインだからです。ところがショートしてしまうと、2回目のパットも未知の世界です。入らない確率が高くなります。

教師もナイストライ

なぜこのような話をするかといえば、教師の仕事(研究など)にも同じようなことが言えるからです。失敗を恐れてこれまでの授業とあまり変化のない研究をしていても画期的な授業(カップイン)は期待できません。なぜならトライしていないからです。逆に多少失敗しても思い切ってトライしていれば、その研究に取り組む姿勢だけでも称賛に値します。プロゴルファーがショートすることを恥じるように、教育のプロ(教師)も同じだと思います。

周囲から「ナイストライ」と言ってもらえたらうれしいですね!!


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