【新聞要約】【米金利】240920
❶現況
⚫︎FRB、0.5%利下げ(通常の2倍)、2020年コロナ対応でゼロ金利政策解
除以来(4年半ぶり)
⚫︎市場の反応
円高ドル安:142円 → 140円 その後は利下げペースが緩やか
になるとの見方から円売りドル買いが優勢に
●FRB経済見通し
2024年 2025年 2026年 長期
実質GDP 2.0% 2.0% 2.0% 1.8%
失業率 4.4% 4.4% 4.3% 4.2%
インフレ率 2.6% 2.2% 2.0% ー
*FF金利 4.4% 3.4% 2.9% 2.9%
*FF金利 = 米国の短期金利、日本の無担保コール翌日物金利に相当
住宅ローンや企業の借り入れ時にかかる金利の基準
❷背景
●インフレ鈍化、雇用情勢悪化
⚫︎個人消費支出物価指数、前年同月比2.5%
(インフレ率目標2%)
⚫︎10〜12月、GDP増加見込みは2.0%
物価上昇見通しは2.3%
❸展開
●日銀は利上げ姿勢堅持 → 日米金利差縮小 → 円高ドル安
教科書的には円高だが、NISAでの海外投資継続による構造的な円売り
が続き、長期的には円安方向との見方あり
●年内2回のFRB会合で0.5%の利下げ、来年は1%分の利下げを見込む
→ 世界経済の3割弱を占め、世界経済をけん引する米国経済、インフレ
を抑えつつ景気後退を回避できるかに注目
●利下げは景気浮揚につながる
●次回のFOMCは11月6日〜7日、5日の大統領選挙の直後、それまでは様
子見の市況か?
●雇用関連の経済指標が焦点(失業率、求人数)
●新大統領が財政拡大志向の政策を取れば、インフレ再加速の懸念