【新聞要約】【資産運用】240516
①「信者つくれ」がバフェット流
⚫︎「顧客を奪い合って疲弊する企業ではなく、競争がない市場を開拓して
大儲けする企業を選ぶのが賢い選択」
⚫︎アップル(ハイテク企業) = シーズキャンディー(菓子メーカー)
同列に論じている。「アイフォーンの技術も、菓子の製法もしらない。
だが、消費者が両者の製品に心酔していることは知っている。」
⚫︎アップル信者の心理
「2台目の車とアイフォーンのどちらかを放棄するなら、人々は価格が
何十倍でも車の方を諦めるだろう。」
⚫︎顧客が製品を信奉すれば、高い価格を設定でき、利益率は向上する。稼
ぎを研究開発や設備投資に向け、持続的に成長できる。
⚫︎パラマウント「競合する会社の数が減り、価格を上げられないと先行き
は厳しい。」
⚫︎自分の市場で悠々と稼ぐアップルとシーズ。他者との消耗戦に苦しむパ
ラマウント。
②転用
⚫︎独自の市場を持つことは、日本企業への処方箋。
⚫︎これまでの日本企業 = 市場を開拓することが苦手
❶経済が右肩上がりだった時代から引きずる横並び気質
❷失敗を恐れて失ったアニマルスピリッツ
⚫︎これからは「ルール形成型の市場創出」。自社に有利な規制を作るよう
政府や業界団体に働きかけ、市場を「開拓」する。テスラのように。
⚫︎ルール形成型の市場創出の会社。ダイキン工業。省エネや環境負荷が小
さい冷媒の自社技術が規制の標準に使われるように世界の当局に働きか
けた。
⚫︎バフェット氏の声にもっと真剣に耳を傾けるべきなのは、声量力のテコ
入れが欠かせない日本企業の経営者。