【新聞要約】【米株】
①現状
⚫︎米S&P500種株価指数構成銘柄のうち、80%の企業が決算発表を終えた
⚫︎業績予想は堅調なのに、株価は下落
・一株当たり利益(EPS)が予想を上回った企業は全体の77%
・株価の平均上昇率は0.6%に留まる(過去5年間、平均上昇率1%)
②背景
⚫︎割高感。生成AIの急速な普及を背景に、ハイテク株は高い成長期待が先
行して織り込まれ、株価やバリュエーションが高まっていた。
・S&P全体の予想PER、21倍台を上回る水準が続いた。
・23年10月、18〜19倍から大きく切り上がっている状況だった。
⚫︎米国株は利下げ見通しを巡る金利の動きに左右される展開。市場のリス
ク回避志向が好決算にも関わらず弱い株価反応へ繋がった。
③展開
⚫︎ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は引き続き強い。
⚫︎中長期に上昇基調になるには、AI関連にとどまらない業績の伸びが期待
される。
⚫︎米国株全体が上昇基調になるには、業績拡大の裾野が広がる必要あり。