見出し画像

【T&T】…TRPG既存シナリオをソロアド化するハウスルールその2 ((꜆꜄•̀ω•́)꜆꜄

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
トンネルズ&トロールズはフライング・バッファロー社の登録商標です。
※この作品は、「安田均・他/グループSNE」及び「ケン・セント・アンドレ」及びフライング・バッファロー社が 権利を有する『トンネルズ&トロールズ 完全版』の二次創作物です。
Copyright © 2021 by Flying Buffalo Inc.
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


グループSNE様発行 【ベア・ダンジョン】をソロアドベンチャー化して遊ぶ! 企画その2です。

テストプレイ兼、ソロアドベンチャーをマイキャラ3人で《監視の塔》を冒険してみました。

以前に書いた、恵那ケミカル的シナリオ→ソロアド化ハウスルールで遊びました。



結果、全く予想をしなかった冒険となりました。

要点を書出しますと、
ベア・ダンジョンの入口である、《監視の塔》へとやってきた冒険者3人。

・リーダー:ドワーフ/男(3Lv戦士)
  ドラクー・コッヘルブレイク(個人修正+60)
メイン武器:
魔剣ストームスティンガー(5d6+21)

・サブリーダー:人間/女(2Lv盗賊)
アニエス・サラエヴォ(個人修正+28)
メイン武器:
ストームゴッド寺院のダガー&ダーク(6d6)


・ムードメーカー:ホブ/男(2Lv盗賊)
"サルクティな" ホップ・ホップ(個人修正+40)

メイン武器:
ダガー・オブ・スピード(1d6 1ターンに2回行動が可能)



今回、前回のハウスルール、
【ランダム・ディアボリック】のデッキ修正を行いました。

たぬきのフィギュアは使いません。恵那ケミカルの趣味です。

組み込むカードは1~5まで、そしてスートをずらしながら6~10を1枚づつ、JOKERは2枚入れました。

合計27枚。そしてここに、ブランクカード(購入したトランプに着いていた、真っ白なカード)を投入します。
(これは、「バニタアル・ルール」といいます。後述します。)

デッキの数のバランスと、カードを引いたら高すぎるセービングロール(以下SR)だったという衝撃とJOKERの活躍を盛り込むべく、6~10のカードも投入しています。

このデッキを、今後は【 シナリオ→ソロアド化ハウスルール 基本デッキ】とします。
(名前長っ!)

DAIGOさんのように略してこうするか…

《S→SHRKID》‼️

…なんかカッコイイ?!


30面体ダイスも写っていますが使用しません。

10面体ダイスは敵の人数やアイテムを決める時、意外にも使うことは多いです。T&Tは基本的に1d6のダイスのみを使用するので、適当に応用すれば無くてもいいと思います。 

念の為、トランプをもう1デッキ用意しました。同じ基本デッキを赤と青で混ぜてしまっても面白そうです。

とりあえず今回は青箱トランプ 1デッキのみの使用です。


《監視の城》の唯一の生き残りにして、恐るべきデーモンマスターの魔女、バニタアル。  
(恵那ケミカルの想像・創作図です。)

以下、前回のデータコピーになりますが、ソロアド化におけるルールを再掲載します。

✝ハウスルール資料✝


【スートの見方】

♤(力) → 《体力度》または《魔力度》でSR

♢(技) → 《器用度》または《知性度》でSR

♡ (命)→ 《耐久度》または《速度》 でSR

♧ (運)→ 《幸運度》または《魅力度》でSR


【上級ルール】

①全てのトランプを使用します。

②JQKも使用します。それぞれSRのレベルは11、12、13です。

③エースのカード、すなわち各スートの「1(A)」が、半ジョーカー化します。

エースのカードで、JQKを粉砕できます。
その他の数字は破壊できません。

トランプを引いたときに1(A)が出た場合、その場所の難易度はSR1レベルとなり、かつ手元においておけます。

但し、複数枚は置けません。所有できるのはエースのカード1枚か、ジョーカー2枚のみです。

もし、複数枚エースやジョーカーを引いてしまったら、トランプデッキに戻してシャッフルしてください。

また、上級ルールで失敗して「ワンダリング・モンスター」を発生させた場合、モンスターレートまたは能力値を×1.5倍してください。敵も手強くなります。

また、失敗してのリトライができなくなります。一発勝負です!

しかし、上級ルールでクリアした場合、最終的に得られる達成経験値を2倍にできます。


こちらのハウスルールシステム、
【ランダム・ディアボリック】は見えざる悪魔の力を使った、バニタアルの作り出した施設保護の障壁という設定でも面白いですね。



いざ、冒険開始!

行き先に関しましては、本編付属の《監視の城》の地図を見ながら、自由に決めます。まずは伯爵の墓へと進みます。

カードを引くと、ハートのエース。

ハウスルールによると、《耐久度》または《速度》で1LvのSRに成功すれば普通に読み進めて自由に行動できます。

(本文にはありませんが、伯爵の墓で、監視の城に何が起きたのかを説明する碑文を読んだことにしました。)


そして次は、《バニタアルの井戸》へ。
引いたカードは、なんとブランク!

ブランクカードを引くと、そのソロアドベンチャーまたはシナリオで、名前のしれたキャラクターが登場します!

そしてなんと、今回のゲストは《魔女バニタアル》その人でした。

すなわちこれが、恵那ケミカルオリジナルルールでして、まさに《バニタアル・ルール》です。

こんなに早く遭遇できるとは…


バニタアルは19Lvの魔術師という事にし、監視の城で散った個人たちへ敬意を払う行動をしてさえいれば、友好的です。

今回はバニタアルとの交渉で、自分のLvで魅力度のセービングロールをすることにしました。

結果は…辛くも成功。現れたバニタアルはドラクーたちへの警戒をときました。



バニタアルはここであった出来事を話してくれました。
そして最愛の伴侶であった伯爵への変わらぬ愛も語ります。時折この廃墟に訪れては、伯爵や城を守り死んでいった仲間たちを弔っているとの事。

そしてベア・ダンジョンの最深部に、モンスターを統率し、たびたび地上への襲撃を行う存在を示唆します。
それは強大なドラゴンに守護されており、バニタアルの力を持ってしても、容易に倒せる相手では無いそうです。

彼女はそこまでは教えてくます。

「私が必要な時は、1度だけ応えてやろう。」

結果、今回の遭遇で1度だけ、力を貸してもらえることになりました。

ここぞと言う時に、このカードを破れば来るとの事で、ドラクーは真っ白なブランクカードを受け取りました。

彼女は炎や光を扱う魔法が得意で、なんと《炎の嵐》を身にまとって独自の格闘技で戦います。モンスターレートを300として扱い、偶数ターンに自動的に《炎の嵐》を敵にのみ発動します。


《バニタアル・ルール》

今回のように、シナリオ/ソロアド中のゲストキャラクター、あるいはゲーム世界では人智を超えた存在などを「ブランクカード」を引いた時に交渉または戦闘ができるルールです✨

バニタアルと読んでいますが、例えばガルの地下水道のシナリオがあったとしたら、「案内悪魔イグニクス」をブランクカードにあてがって下さい。《イグニクス・ルール》❗
「傭兵剣士」ならやはり《シックス・パックルール》‼️

「 恐怖の街」であれば……誰がブランクカードになってもおかしくありませんね。

遭遇後、どうなるかは前もってあなたが作成しておいて下さい。

ただし、基本的にブランクカードは1冒険中(フィールド)に1度だけの遭遇です。

そのイベントや舞台に入り直すか、シーンが変われば再度デッキに加えて使用しても構いません。
(ベア・ダンジョンの《監視の城》であれば、1度城の外に出ればリセットします。また、ベアダンジョン内に入り込めば、リセットします。2度目以降の遭遇も、自由に設定して構いません。

対象となるキャラクターが善であれば冒険を有利に進める方向に、悪であればプレイヤーとの戦闘か、なにかよからぬ事を依頼したり企んだりするでしょう。)

バニタアルの場合は、こんな能力値に設定しています。



《”燃える女” バニタアル》

モンスターレート(人間体): 300
耐久力:181
防御力:45

・19Lvまでの魔法全て使える
・偶数ターンのはじめに、《炎の嵐》を発動してくる。
・ベア・カルトが嫌い
・今でも”伯爵”を愛している

遭遇1回目:

PCのLvで魅力度のSRに成功すると、彼女はあなたたちへの警戒を解く。失敗すると立ち去れといい、墓の方角へ消えてしまう。

もし戦いを挑んだとしても、彼女は炎そのものとなって消えてしまう。

その場合は「バニタアルとの縁」が無くなります。あなたのキャラクターは生涯、バニタアルに会うことも助けを得ることもできません。



成功していれば、ベア・ダンジョンについての基本的情報や、攻略のヒントを教えてくれる。

また、《監視の城》の墓で、伯爵との悲恋話を読んだ、あるいは事前に知っていた場合、彼女の気持ちを揺さぶる慰めができる可能性がある。 知性度でPCのLvでのSRを行うこと。

成功すると彼女はPCたちが同情してくれたとみなし、1度だけ、このソロアドベンチャー中で助けてくれる。

失敗しても「気にかけてくれてありがとう」と寂しく笑い、去っていく。

遭遇2回目以降:

一回目の遭遇で、彼女の助力を得られなかった場合、会う度に魅力度でPCLvのSRを行うことが出来る。
(成功可否については「遭遇1回目」参考のこと。)

もしすでに彼女と交流があれば、ベアダンジョンについてより具体的な攻略情報を得られる(そのフロアや場所の情報を読んで構いません。)他、パーティのだれか1人の能力値を1d6回復してもらえる。





そして先へと突き進むドラクー 一行。

トランプを5枚引いたので、ワンダリングモンスターチェックです。
(1d6で1が出たら遭遇でも構いませんし、必ず戦ってもかまいません。自由に決めましょう。)


ここで新ルールですね。

→トランプを5枚引くごとに、「ワンダリングモンスター」のチェックを行う。


もちろん本編で、ワンダリングモンスターのチェックがあればそちらを優先して行います。

次のシーンでカードによるワンダリングモンスターのチェックを行ってください。

※ワンダリングモンスター表は、ルールブックvol2の表を使用して下さい。


そして、ダイスロールの結果、中庭で「肉トロール(MR130)」×1体と交戦します。

この3人の実力だと、あっという間にボコボコにします。

1ターンでMR27にまで減らされたトロールは降参します。

ドラクーは魅力度で2LvSRに成功し、トロールは監視の城の案内役になりました。

それから兵舎や倉庫を回りますが、引いたカードの数値が高く、リトライしても、失敗。

こうなると建物の破壊がひどく、今回は施設探索は不可能ということになりました。
(監視の城の冒険を止めて、再度入り直せば環境が変わっているかもしれません。その際は別の入口を見つけられた等々の理由で、再度カードを引いても良いことにします。)

そして、伯爵の住居へ行きます。
肉トロールはここは知っている事にしました。

引いたカードは♢の7。しかし肉トロールの案内で÷2とし、端数切り上げて4Lvの器用度でのSRを行い、成功しました!

はい!こちらでも、新ルール適用です。
案内役や、その場所、部屋、フロアなどの詳細がわかる時(これをサポーターと名称します。)、カードのLvは半減します。

サポーターが有る時、引いたデッキカードのSRLv÷2(半減)してセービングロールを行ってよい。



探索を続け、ある武器を入手します。そしてリビングスケルトンが居ましたが、肉トロールを従えているPCたちを見て逃走。

やがて最上階にいき、あるアイテムを入手しての帰り道、カードは15枚目となり、ワンダリングモンスターが出現します。
(10回目はチェックを忘れました…。
本編優先でユルい判定でOKです。)

出目はゴブリン。MR24がなんと8体!
さらに先程逃げたリビングスケルトンMR20が4体。

どうやら肉トロールの子分らしく(今決めました)、肉トロールはすかさず裏切ります。


フロア一面を使っての乱戦です。
近距離なので銃器は使えず、とりあえずどんな距離でも命中するドラクーの魔法のボウガン《ネバーミス》が炸裂し、ゴブリン1体を仕留めますが、それを合図に大乱戦!

敵は21d6+12d6+4d6に修正です。

全力で応戦しますが、ヒット数で負けて1ターン目は押されます。
2人は防具で止めますが、ホップ・ホップに2のダメージ。

さて、ここからどう蒸し返すか……

2ターン目、アニエスが《姿隠し》を唱えます。ドラクーとホップ・ホップは盾になります。

敵の合計ヒットは200を越えますが、姿隠しの効果で半減。
こちらがかなりの差をつけて勝利します。

しかし、すかさず逃げ出すことにしています。


全速力で階下へ向かい、監視の城の中央を駆け抜ける3人。

騒がしさに気がついた肉トロールたちも階下へ向かい、追いかけます。

しかしその距離の差は数百メートル以上です。
転倒しないかどうか、PCは速度1LvでのSRを行いますが、3人とも成功。

まんまと脱出に成功します。





はい、こんな展開を全く想像しておりませんでした。

兎にも角にも、ソロアドベンチャーで遊びつつ、様々な解釈や創造力を駆使して、ひとつの新しい物語ができました。


3人はおそらく人数を増やし、今度はベアダンジョンへ挑戦することでしょう。

そして肉トロールたちも、PCたちへの怒りは収まることは無いでしょう…彼らの血を見るまでは!



今回も、恵那ケミカルの個人的なハウスルールでの、こんな遊び方もできましたのご紹介です。


皆さんの素晴らしいソロアドの遊び方も、ぜひ教えて下さい。

改めて、僕にソロアドベンチャーの新たなる可能性を教えて下さった岡和田晃先生、吉里川べお先生、そして素晴らしいイラストのDon-Chang先生、グループSNE様へ深く深く感謝申し上げます!!

トンネルズ&トロールズ、控えめに言っても最高です!!





いいなと思ったら応援しよう!