奴隷から剣闘士へ、呼応する運命のスペクタクル「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」第97回アカデミー賞期待の作品紹介Vol. 14
AWARDS PROFILE Vol. 14
グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声
各映画サイト評価
Rotten Tomatoes: %(現時点)
Metacritic: (現時点)
IMDb: (現時点)
Letterboxd: (現時点)
あらすじ
ルキウスは妻と子供と共に慎ましくも平和な生活を送っていた。だがローマ帝国のマルクス・アカキウス将軍率いる軍隊の侵攻で、妻と子を失い、帝国の奴隷になってしまう。復讐を誓った彼は、剣闘士としてコロシアムで戦いながら、そのチャンスを窺う。一方で、剣闘士たちをまとめ上げるマクリナスはローマ帝国転覆を目論んでいた…。
監督・キャスト・注目ポイント
伝説が24年の時を超えて帰ってきた。リドリー・スコット監督とラッセル・クロウ主演の最強タッグで、2000年に公開され、大ヒット&オスカー作品賞に輝いた「グラディエーター」。その続編となる今作は、前作から20年後を舞台に、またしても激しいバトルが炸裂する復讐の物語となっている。監督の座にリドリー・スコットが帰還し、ハードで容赦ないバトルアクションを指揮する。87歳を迎えた今も現役最前線にいる彼の豪快にしてダイナミックな画作りとキャラクターたちの繊細な描写に酔いしれる。
脚本は「ゲティ家の身代金」や「ナポレオン」で、監督とタッグを組んだデヴィッド・スカルパが担当し、ストーリーには「ザ・タウン」のようなクライムドラマから「THE BATMAN」「トップガン:マーヴェリック」等のハリウッド大作まで幅広い脚本を書いてきたピーター・クレイグが担っている。スコット監督常連の技術スタッフも集まり舞台は整った。
今作の主人公は、前作でラッセル・クロウが演じたマキシマスと、コニー・ニールセンが演じたルッシラの息子ルキウスだ。そのルキウスを演じるのは「aftersun/アフターサン」での忘れがたい名演で、オスカー候補に挙がったばかりのポール・メスカルだ。今作のために肉体を鍛え上げ、アクションの振り付けに加えて馬の調教、剣術を習ったという。復讐に燃えて、命がけの戦いに挑む様に新たなビッグスター誕生の予感がする。
ルキウスの宿命の相手となる将軍アカキウスにはペドロ・パスカルが配された。「キングスマン:ゴールデン・サークル」や「ワンダーウーマン1984」のようなアクション映画から、TVシリーズの「マンダロリアン」「THE LAST OF US」まで大活躍の彼が、冷酷非道な眼差しで主人公の前に立ちはだかる。
そして、主人公の運命の鍵を握る武器商人にして剣闘士のまとめ役マクリナスには、名優デンゼル・ワシントンが扮する。ヒーローを演じることも多い彼だが、悪デンゼルの時は一味違う痺れるような存在感。今作では、一筋縄ではいかないキャラクターで悪デンゼルを爆発させる。
また危険な皇帝兄弟は、ジョセフ・クインとフレッド・ヘッキンジャーが演じている。前作に引き続き、ルッシラ役にコニー・ニールセンが登場。ニューカマーからベテランまで豪華俳優陣が、剣闘士たちの運命のバトルを盛り上げる。
もちろん彼らに用意されたステージも大迫力。剣闘士たちが、剣を交え、サイと戦い、船でバトルするコロシアムを大胆に再現。大掛かりなアクションとリアルにこだわった壮大な美術セット、衣装、ボルテージを上げる音楽、血生臭くも美しい映像とサウンドも合わさって、忘れ去られた時代を生きた野心を胸に秘めた者たちによる運命のスペクタクルを目撃する。
11月15日に日本公開。
観たら感想を書くスペース。
長後の都知事としては、長後帝国転覆を目論んでいます。そう、自作自演です。