⑩ 母と認知症と家族のはなし
介護認定どうする?
2022年11月10日
「介護認定を受けておこうよ」
何度となく母に打診していたこと。でもいつも母には、
「そんなことまだ必要ないわ。」
と一蹴されてしまっていた。
アルツハイマー型の軽度認知症と診断されていることは、いつも頭からなくなってしまう。
確かにこの頃はまだ、家事も外出も一応できていて、大きな問題は起きてはいなかった。母も介護保険を使う必要はないと思うのも無理はない。
しかしながら、離れて暮らす私的には、介護認定を受けて欲しいと思っていた。
今の母の状態を介護度で客観的に評価してもらえるし、何か困ったことが起きた時、迅速に介護サービスに繋がる安心感がある。これが欲しかったのだ。
両親ともまったく乗り気ではなかったが、色々な話をしていく中で、
「お父さんもお母さんも、2人とも80歳を超えているから、念の為に2人一緒に介護認定を受けるのはどうかな・・・」
という提案に、やっと母が首を縦に振ってくれた。
巻き添えになった父は、納得いかないようだったが「お母さんの為にひと肌脱いでもらいたいこと。認定調査がどんなものか体験してみるのもいいんじゃないか」とお願いした。
父はおそらく結果は非該当(自立)と出ると思うけれど・・・。
ここまでの話を取り付けて、母の気が変わらないうちに・・・と実家の近くにある特別養護老人ホームの中に「地域包括支援センター」があるので、電話で問い合わせてみた。
電話口に出た方に事情を説明し、両親の介護認定をする申請をしたいことを伝える。
そして、1週間後に介護認定調査の申請をするために、地域包括支援センターへ伺う予約を取ることができた。
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11月2回目の実家訪問
11月12日〜13日
1日目
午前中は、不要な物がまだまだ家の中に沢山散乱しているので、片付けと整理を母と一緒に頑張った。
この日は父が不在だったので、母を外に連れ出して、久しぶりに2人でファミレスに行きランチをすることに。
デジタル化が進んで、タッチパネルでの注文システムになっていた。私も母も始めてで困惑。結局、店員さんを呼んで説明してもらったのを覚えている。
その後は、ショッピングセンターに立ち寄って秋冬物の洋服を見たり、食材を買ったりして帰宅する。
2日目
先週発注した給湯器が納品される日。
職人さんが来て工事開始。夕方になっていたので、外は真っ暗。そんな中でもテキパキと交換工事をしてくれた。
室内パネルの交換も済むと、とても丁寧に使い方の説明もしてくれて終了。
無事に給湯器の交換が済んで一安心。
来週は介護認定申請のために、また実家へ来ることになる。片道2時間の実家までのドライブが、だんだん辛くなってきた頃だった。
つづく。