見出し画像

㉒ 〈番外編〉 母と認知症と墓じまいのはなし

石材店との契約日決定


2023年7月3日

母方の祖父母が埋葬されている、都立八柱霊園にあるお墓を改葬(墓じまい)することになり、その手続きを私が担うことになった。

申請に必要な書類等が8つあり、ほぼ揃ったところ。

最後に「墓地を更地にする工事請負業者名の住所と社判」が必要になる書類が残っていた。

この工事は、これまで墓地の管理を依頼していた、八柱霊園近くにあるМ石材店にお願いすることになり、電話をかけることになった。

石材店へ電話をすると、責任者が不在だったので、要件を伝えて折り返し電話をしてもらうことに。

しばらくすると、М石材店の担当者から電話が入る。要件は伝えてあったので、すぐに墓じまいのための墓地の工事の件は承諾していただけた。

次に、私がМ石材店へ伺って、申請書類に必要事項を記入してもらい、お墓の工事の契約を交わす日を決める。

予定としては、同日に八柱霊園管理事務所にも行き、施設変更申請をするつもりだ。

今年度の申請受付期間の第1回目は、7月2日〜7月18日となっている。許可証が発行されるのは10月中旬予定。


М石材店の担当者が、

「申請は今スタートしたばかりで受付が混雑してるだろうから、中盤以降で来たほうがいいですよ。」

と教えてくれた。 
なるほど。

自分のスケジュール帳とにらめっこして、7月11日の午前中にМ石材店へ伺う約束をする。


その後、お墓を更地にする工事費について、いくら位になるのか聞いてみる。

「更地にする費用は、1㎡あたり10万円の計算です。お墓の面積が14㎡なので、140万+消費税になります。それから、遺骨を取り出す作業には4万4千円がかかります。」

とのこと。意外と費用がかかることになるんだな。この費用を母が出すのか、叔父叔母とで折半するのかどうか・・・要相談である。


また、この電話の前に、お墓の確認をしてきてくれたらしく、墓誌には4人の名前があったとのこと。

母の両親と、母の父方の両親の名前と思われる。しかし、実際の遺骨はいくつあるかは、お墓の中を見てみないとわからないらしい。

古いお墓の場合、戦争で亡くなったり、その他の理由で、墓誌に名前が刻まれていてもご遺骨がない事があるだそうだ。

それから、お墓から遺骨を取り出す当日の話しを確認させてもらう。

 墓じまいをする際に、閉眼供養はするべきかどうか。

「閉眼供養は、やる人もいれば、やらない人もいます。絶対にやらなければいけないということはないんですよ。もしご供養する場合には、僧侶の依頼が必要なら紹介はできます。」とのこと。


お墓から取り出したご遺骨は、誰が多磨霊園の合葬墓まで運ぶのだろうか。

「取り出した骨壺は布で包んで、親族に引き渡します。それを親族が多磨霊園まで運ぶことになります。」
ということだった。

ご遺骨は、私の運転する車で運ぶことになるのね。こりゃ責任重大だ。

ひと通りの話ができたので、7月11日午前中に、石材店に寄らせてもらうことを確認して電話を切った。

私の自宅から八柱霊園までは、車で移動する予定だ。慣れない高速道路を使うのでちょっと不安・・・。


つづく。






いいなと思ったら応援しよう!