買い物で歩行訓練
足関節脱臼骨折から61日目
かねてより、理学療法士さんから言われていた「お買い物に行く」というミッション。
なかなか実現できていなかったのだが、ひょんなことから、最寄りの商業施設まで、娘が車で連れて行ってくれることになった。
やったー!と心の中でガッツポーズ。
冷蔵庫の中がさみしくなってきたので、買い忘れの無いように、必要な食材と、その他、買いたいものをスマホにメモする。
約2ヶ月ぶりのスーパーでのお買い物。
ちょっとドキドキ。
ちゃんと歩けるかな。
駐車場からエレベーターで、スーパーのある階まで移動する。休日なので、店内は家族連れで賑わっている。
人にぶつからない様に、でも慌てないようにゆっくり歩く。まだ右足首の強張りがあり、可動域が狭いので、どうしてもぎこちない歩き方になってしまう。
最初は、そのうまくいかない自分の歩きが気になっていたが、まわりの景色を見て歩いているうちに気にならなくなってきた。
スーパーに到着して、カートを押しながらの歩行になると、歩きやすさが増して、足のことより、買い物に集中している自分がいた。
広い店内をひと通り歩いて、リストにあるものを買い物カゴに入れていく。
レジに並ぶ頃には、結構な距離を歩いていた。不思議と右足は気になっていない。
一人じゃなくて、娘が側に居るということも、安心して買い物ができている要因であると思う。
会計を済ませて、買ったものをエコバッグに入れ終わると、少し自信がついて欲が出た。
「ちょっと洋服でも見て行こうか。」
と娘に提案していた。
スーパーから1番近い所にあるお店に行ってみようということになった。
カートを押して、洋服を見ながら店内を歩いていると、さすがに足が疲れてきた。
足の裏とふくらはぎが痛い。そして、右足を見ると、足の甲から足首にかけて浮腫みが増して、肌の色も悪くなっている。
「そろそろ帰ろうか。」
約2時間の外出。
自宅に戻ると、どっと疲れが出たけれど、達成感もあった。少し自信もついたし、自分の今の力量がわかった気がした。
家の中の移動だけでは、味わえない経験や感覚。理学療法士さんは、このことを体験してもらいたかったのかもしれない。
お買い物ミッション完了。
娘よ、付き合ってくれてありがとう。