
Photo by
mitsukisora
人生初めての体験
今、私は病院に入院中である。
どうしてこんなことになってしまったのか。あの日のことを思い出すと今でも肝がヒヤッとしてしまう。
10日程前、私は自宅で片付けをしていた。
子供たちが幼かった頃の写真や、幼稚園、小学校の頃に作った作品や書類など、主に紙類の整理に着手して数日が経過していた。
今考えたら、少し疲れていたのかなと思う。
階段を下りている時「あっっ!!」と思った瞬間、足を踏み外したことを理解したが後の祭り。
ドーーーン!
すごい大きな音立てて、床に着地した右足の様子がおかしい。足先があらぬ方向を向いていて、足首の一部が腫れている。
そして激痛が走る。
もう、足先は動かないし、絶対骨折してる・・・と本能が察した。
骨折なんて人生初めてのこと。正確には、まだこの時点で骨折とは診断されてはいないが、これからどうなっちゃうのか不安と焦りが強くなる。
でも、こんな時ってアドレナリンが出まくっている。近くにいた夫を呼んで状況を説明。
夫「救急車呼ぼう。」
私「ちょっとまって、寝巻き同然のジャージ着てるから、服を着替えたい!。」
夫「そんなことより早く救急車呼んだほうがいいよ。」
私「髪の毛も梳かしたい。」
夫「・・・・。」
着替えをしている間に、もう救急車のサイレンの音が近づいてくるのが聞こえる。
バッグの中に、スマホ、充電器、保険証、財布など放り込んでもらい、救急隊員の到着を待った。
サイレンの音が消えた。
救急車が到着したようだ。