会いたいな
毎日、家族LINEのメッセージに、我が家のアイドルの写真や動画が送られてくる。
1年ほど前にお迎えした文鳥。ここでは「ぶんちゃん」とします。
入院するまでは、家族の中で、私が1番ぶんちゃんと一緒に居る時間が長かったので、ぶんちゃんは、私をパートナーだと思って、1番懐いてくれていた。
手乗り文鳥とはよく言ったもので、懐くと、人間の手を怖がることなく、手のひらの中で眠ったり、なでなでさせてくれたり、にぎにぎさせてくれたりもする。
基本的には、ケージの中で過ごすのだが、1日に3回ほど放鳥して遊んであげる。運動不足、ストレス解消のためである。そして水浴びも毎日の恒例行事となっている。
私が入院となり、家に不在となってしまってからは、家族の中で、夫がぶんちゃんの放鳥を見守る係をすることが多くなったらしい。
その為、今は夫をパートナーと思っていて、かなり懐いている様子。
それが嬉しいようで、放鳥の様子をスマホで撮って、ぶんちゃんの画像を送ってくるのだ。
「放鳥してもベッタリ離れなくて、運動にならないよ。」と嬉しそうな夫。
ぶんちゃんとは、もう1ヶ月以上会っていないな。突如として姿を消してしまった私のこと、まだ覚えているのかしら。
無性に、ぶんちゃんに会いたくなる時がある。なでなで、にぎにぎしたくなる。
病室から窓の外を見ると、時折、野鳥たちが飛び交う様子が見られる。鳥の声も聞こえる。
そんな時にいつも、ぶんちゃんが脳裏に浮かぶ。
もう少しで、ぶんちゃんに会える日が来る・・・はず。その時のぶんちゃんの反応が楽しみだな。