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ミシンが家にやってきた
悩みに悩んで、思い切って購入した職業用ミシン。少し前に我が家に届いた。
思ったより大きな段ボールに驚き、持ってみてさらに驚いた。
重くて持ち上がらない。
こりゃ、落としたら大変だわ。
まだ右足の状態も万全じゃないし、夫に部屋まで運んでもらい、段ボールから取り出すのも手伝ってもらった。
夫「すごい重いんだな、ミシンて。」
いやいや、普通の家庭用ミシンはそんなに重くない。職業用ミシンだから重いのだ。調べてみると、12Kgくらいあるようだ。
何故そんなに重量があるのか。
それは、耐久性を高めるために本体やその他の部品に金属が使われるからだそう。
さらに、パワーを出すために大きなモーターを搭載しているのも重くなる要因。
薄手のものから、厚手のものまでキレイに縫える、直線本縫いのミシンである。
コンピューターミシンのような多彩なことはできないが、私はシンプルな職業用ミシンに惹かれたのである。
そして、自室に運んだ日から、そのままミシンに触る事なく、しばらく時間が経過した今日。
娘のズボンのウエストの一部が、ほつれてしまっているのを発見。これは「ミシンを試してみろ」ってことか?
ミシンの前に座り、取扱説明書を用意する。まずは、ボビンに下糸を巻くところから。
細かいことだが、家庭用ミシンのボビンの形と、職業用ミシンのボビンの形は少し違う。ボビンケースを取り付けるところも向きが異なる。
なんとか下糸をボビンに巻くことができた。もう、この時点で家庭用とのパワーの違いを感じていた。
下糸を巻き終わったボビンをボビンケース入れて、ミシンにセットする。
次は上糸をかけていく。①〜⑩まで、順番を間違えることなく糸をかけていかなくてはならない。
最後にミシン針に糸を通す。
家庭用だと針の正面に穴があるが、職業用は左から右側へ糸を通す作りになっている。
さぁ、いよいよ試し縫い。
余っている布があったので、西日で眩しい小窓用に、カフェカーテンをを縫ってみることにした。
フットコントローラーをゆっくり踏んでみる。
ダッダッダッダッダッダッ。
小気味よいミシンの音が部屋に響く。ちょっと強くフットコントローラーを踏むと、
ダァーーーーーーーッ!
と急に馬力が出て、職業用らしいスピード感で針が進んでいく。
楽しい〜♪
なんて気持ちがいいんだ。爽快感がたまらない。
あっという間に、カフェカーテンが仕上がった。糸の調子も問題なし!
そして、このミシンの有能なところが「自動糸切りスイッチ」だ。縫い終わりでこのスイッチを押すと、上下の糸を同時に切ってくれる。
または、フットコントローラーのかかと部分を踏んでも、同じように自動で糸を切ってくれる。
これは本当に便利な画期的な機能で、かなりストレス軽減になる。
次に、本日の目的である、ズボンのウエストのほつれを縫っていく。
ズボンのウエスト部分はかなり厚みがある。家庭用ミシンだと、キレイには縫うのが難しい部分だ。
生地がズレないように、まち針で数カ所仮止めして、ミシンで縫っていく。
ダッダッダッダッダッダッ。
軽快に、厚みのある生地の上を針が進んでいくではないか!
「このくらいの厚みなんてチョロいですが、何か?」
とミシンに言われている気がした。
ホントにあなたすごいわね。末永くよろしくね、と心の中でつぶやいた。
いろいろ作ってみたいものが頭にあるけれど、まずは簡単なものから挑戦してみたい。
最終的には、外に着て行かれるくらいの日常着が作れる腕前になれたら、最高だなぁ。