右足のつま先立ち
足関節脱臼骨折から71日目
リハビリ37回目
朝からギラギラと太陽が圧をかけてくる。今日はリハビリの日。
数日前に、車の運転を試していた。
手術をした右足でブレーキペダルを踏む時、わずかに負担を感じていた。
今日のリハビリは、自分で運転して行ってみようかな、どうしようか・・・と悩んでいたら、
「病院まで送っていくよ。今日のリハビリで調子をみて、次回から運転していけば?」
夫がそんなふうに言ってきた。
確かにそうだ。ためらいがあるなら、やめておいた方がいい。
いつものように、夫に送迎をお願いしてリハビリへ出発。
本日もリハビリ室は、入院中の患者さんでいっぱいだ。
理学療法士さんに、この1週間の右足の調子を報告する。そして、車の運転を試したことを伝えた。
感じたこととして、アクセルペダルは問題ないが、ブレーキペダルを踏む時に、足首の詰まり感が少しあること。
そして、坂道を下る時、ブレーキペダルを踏んだり緩めたりする動作の際にも、少し右足に負担を感じたことも伝える。
「そうですか。運転してみたんですね。足首はまだ少し腫れが残っているので、違和感があるんでしょうね。」
理学療法士さんは、そう言って私の右足首の状態を観察している。
そして足首の可動域の計測。
前回と数値的には、さほど変わりはない。しかし、理学療法士さんに足首をぐーっと手前に倒された時の、足首の詰まり感や、アキレス腱のツッパリ感が軽減している気がした。
いつものように、足首周りの強張りをマッサージでほぐしていく。
理学療法士さんが、私の足首の皮膚をつまんでいる。健側の左足はつまめるのに、患側の右足首はつまめない。まだ、浮腫みやツッパリ感ががあるからだ。
でも、足の甲は右足も皮膚がつまめるようになっている。しかし、つまむと痛いのだ。左足の甲は、皮膚をつまんでも痛くない。
こうやって、皮膚をつまむ事でも血流が良くなり、浮腫みが軽減するらしい。
次はリハビリのタオルギャザー。濡らしたフェイスタオルを縦に床に広げ、足の指を使って、端からタオルをたぐり寄せるトレーニング。
これも、今は出来るようになったけれど、最初は、親指の方ばかりがたぐり寄せられて、上手く小指側が使えなかった。
それから、足首の運動。
最後に一番苦手な・・・つま先立ち。
両足でやるのではなく、患側の右足のみで行うやつだ。
目の前にある机に、両手を置いて行っていいのだが、右足だけでは、つま先立ちが思うようにできない。
もしかして、健側の左足でも無理なのでは?とやってみると、左足1本で、支えもいらずにつま先立ちができるではないか。(まあ、できて当然なのだが)
左足は、右足を脱臼骨折して使えなくなった時から、私の身体を1本の足で支えてくれていたわけだ。そりゃ、衰えていないよな。
右足よ、少しは筋肉がついてきたと思っていたが、まだ自分の身体を支えるには、全然充分ではないのか・・・。
10回✕2セット。右足だけのつま先立ち(踵の上げ下げ)を、悶えながらやり遂げた。
理学療法士さんは、踵は上がっていたと言ってくれたけど、体感的にはほとんど踵は浮いていない気がした。
最後の方は、足のどこに力を入れたら踵が上がるのかも分からなくなっていた。
案の定、このつま先立ち(踵の上げ下げ)は自宅でもやるようにと宿題になった。
しばらくは、この難関に苦しみそうな予感。
ふぅ、出来るようになる気がしない。
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