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㉑ 〈番外編〉 母と認知症と墓じまいのはなし

八柱霊園から申請書類が届く


2023年6月19日

母方の祖父母が埋葬されている、都立八柱霊園にあるお墓を改葬(墓じまい)することになり、その手続きを行うことになってしまった私。

先日、八柱霊園の管理事務所に電話で問い合わせをし、手続きに必要な書類を郵送してもらうことになっていた。


その書類が早速届いた。

「施設変更制度に関するお知らせ」
「施設変更申請に必要な申請書類」
「都立霊園合葬埋葬施設使用の手引(施設変更)」

上記の書類が入っており、先日電話で大まかな説明を受けた内容が、さらに詳しく記してあるものだった。

書類には、重要な箇所に蛍光マーカーが引いてあったり、分かりにくいところには、手書きで注意書きが添えられているではないか!

やさしい配慮がとてもありがたくて、嬉しかった。


何度も何度も書類を読み返し、なんとなく申請の流れが把握できた。

まずは、申請に必要な書類などを揃えるところから始めていく。どんなものが必要になるのかを確認。


〈施設変更申請に必要な書類等〉

  1. 住民票1通(発行から3ヶ月以内で、本籍記載のもの。使用者と配偶者の両名の記載と、かつ続柄記載のもの)

  2. 印鑑登録証明書1通(発行から3ヶ月以内のもの)

  3. 霊園使用許可証(紛失の場合は管理料の領収書)

  4. 実印

  5. 使用終了届(実印押印)

  6. 施設変更申請書(実印押印)

  7. 施設変更に係る誓約書(実印押印)*工事請負者名、住所と社判が必要

  8. 郵送料 切手490円分(合葬埋蔵施設等使用許可証を郵送する簡易書留代)


「1〜4」は、今度実家に行った時に揃えることにした。


2023年6月30日

実家訪問日。
母の運転免許証の返納手続きをするため、母と共に警察署へ出かけたその足で、役所の出張所に向かった。

そこで「住民票」と「印鑑登録証明書」を1通ずつ発行してもらう。

そして郵便局にも寄って、届いていた「霊園管理料納入通知書」の支払いを済ませる。これが「3.霊園使用許可証」の代わりになる。

実印も、実家で見つけられたので、一気に手続きに必要な「1〜4」が揃ったことになる。

「8」も実家に切手があったので、郵送料もオッケー。

あとは、実印を私が預かり、「5〜7」の書類を記入すれば、書類等の準備は完了するぞ!

もう1つ忘れてならないのは、お墓を更地にする工事を、業者さんに依頼しなければならないこと。

これまで、遠方な為にお墓参りになかなか行かれないため、八柱霊園の近くにあるМ石材店に、定期的なお墓の掃除や植木の剪定などの管理を依頼していたのだ。年間の管理料は母が支払っていた。

今回のお墓を更地にする工事は、母とも相談してこのМ石材店に頼むことにした。

さて、お次はМ石材店に電話をして、墓じまいに伴う工事の依頼と、工費の見積もりなどの相談しなければ・・・。

少しだけ、墓じまいに向けて前進したけれど、まだまだ先が見えない。

なんだか、ロールプレイングゲームをしているような、難関を攻略して一歩一歩進んで行っている感覚になってきたぞ。

もう「墓じまい」という、現実的ロールプレイングゲームを楽しむしかないという心境になっている自分がいた。

ご先祖様に失礼か・・・。


つづく。


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