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小走りしてみたら・・・

足関節脱臼骨折から127日目
リハビリ45回目

週一のリハビリの日。
今日は午前中に予定があったので、珍しく16:00の予約を取っている。

気がつけば10月。なのに、本日の予想最高気温が30℃。暑いのよ。どうなっとるんだ。

先日、やっと涼しくなって、秋っぽくなった喜びを噛み締めていたのになぁ。やっぱりぶり返すのね。


午後遅めの病院は、外来患者さんもほとんどいなくて、待ち合い場所も空いていた。

リハビリ前診察を受けるために、整形外科の受付に受診票を出して、5分程待つと自分の番号が呼ばれた。

今日の整形外科の先生は、奇数週に1日だけ、外来と救急の担当として来ているN先生。私が階段から足を踏み外して負傷し、救急車で運ばれた時に対応してくれた先生だ。

右足関節の脱臼を手際よく整復してくれたのもこのN先生である。

それ以降、退院するまでお会いすることはなかったが、いつかまた遭遇することがあったら、あの日のお礼を伝えたいと思っていた。

2週間前に、一度そのチャンスがやってきた・・・のだが、いざ診察室に入ると、N先生に話し掛けるタイミングが作れずに、あえなく退室することに。


今日はリベンジなのだ。

忙しい先生に声をかけるのって、すごい緊張するし、迷惑じゃないかなと怯んでしまいがち。

でも、今日は外来が空いていたので、勇気を出して、救急車で運ばれた日のお礼をN先生に伝える事ができた。

「えっ?僕が整復したの?。」

なんて、気さくな感じの先生だった。もちろん沢山の患者さんを相手にしているのだから、覚えているはずはない。

今日はお礼を伝えるミッションが成功してよかった。


16:00

リハビリ室に行くと、いつもと違って閑散としている。リハビリしている患者さんはちらほら。数人の理学療法士さんはパソコンを前に記録をしている様子が見える。

担当の理学療法士さんと挨拶をして、廊下を一往復して、階段へ。

すると、手すりを使わなくても階段を上り下りできている自分に気づく。

「手すりが無くてもスムーズに下りられてますね。」

と理学療法士さんにも言われて、もう一度階段を上り下りしてみる。

靴を履いている時は、手すりを頼らずに違和感なく、階段を歩けているではないか。

自分でもちょっとびっくりだった。自宅の階段を裸足で下りる時には、こうはいかないからだ。

ほんの少し靴底の角度があると、スムーズに下りられるところまできたのだ。嬉しい。


その後は、横になって右足首まわりを入念にほぐしていく。足先を上下だけじゃなく、左右にも動かしていくと、詰まり感が緩和していくのが分かる。

次は、ジェルマットの上に立ってスクワットをやってみる。足元が不安定なので、足首まわりの筋肉を使ってバランスを取る必要がある。

その後は、患側の足だけで立ってバランスを取る練習。

最後は患側の足一本でのスクワット。これはキツイしバランスを取るのが難しくて、身体がグラグラしてしまったわ。

その後、理学療法士さんに、

「シロイルカさん、走ったりはしてますか?」

と聞かれて頭が「???」となった。だって、走ってみようなんていう発想を抱いたことないし、走れるなんて思ってもいないし・・・

「走る??いやいや、怖くて走ろうと思ったことがないです。自宅に配達の人が来て、玄関まで早歩きをしたことくらいしかないです。」

と答えると、

「じぁあ、今日は小走りしてみませんか?」

と言うではないか。ちょっとビビって怯んだが、考えてみたら、理学療法士さんと一緒じゃないと小走りなんて試せないわ。

まずは廊下に出て、その場足踏みから試してみる。

ん?違和感なくできてるぞ。
痛みもないな。

そのまま小走りで前進してみる。
わぁー!小走りできてるじゃん。
そして痛みもなし。

驚きを隠せない私が、理学療法士さんの顔を見ると「ねっ、できるでしょ。」と言いたげな顔をしている。

「そのまま、外まで行っちゃいましょう。」

言われるがまま、駐車場方面へ出てアスファルトの上を行く。小走りで。

久しぶりの小走り。不思議な感覚だった。そして喜びがこみ上げた。

本日のリハビリはこれで終了。

ここのところ、あまり足の改善が感じられなくて、ネガティブ思考になりがちだったけど、今日は心が前向きになれた。

リハビリを受けられるのもあと数回なので頑張らねば!















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