自分の足で歩く
足関節脱臼骨折から52日目
リハビリ34回目
今日はリハビリの日。
外は晴れ。朝から蒸し暑い。
前回のリハビリから、片松葉杖になって1週間。移動にも慣れてきた。
家の中の事も、色々とできるようになって、2階へ上がったり下りたり、室内の移動距離も増えていった。
14:00
病院の受付を済ませ、リハビリ室前の椅子に座って待つ。
「シロイルカさん、こんにちは。お待たせしました。」
いつもの理学療法士さんが現れる。
「では、始めましょうか。よろしくお願いします。」
いつものように横になり、右足の状態を確認しながら、マッサージを施していく。
「外出とかはしていますか?」
と聞かれ、この1週間、外来受診した以外、全く外には出ていないなぁと思い返す。
ケガをする前までは、車を使って外出して用事を済ませる事が多かった私。
車の運転ができない今の状態は、移動手段を奪われた、完全インドアおばさんとなっていた。
では、家の周りでも散歩に出ればいいのでは?とお思いでしょうが、自宅玄関から出た目の前の道路は、坂道なのだ。しかも長い坂道。
もうその時点で、1人で散歩に行く勇気は出なかった。
最寄りのバス停から、駅まで行ってみようかな、と考えたこともあったが、脳内シュミレーションをしたところ、気持ちが萎えた。
「整形外科の外来受診とリハビリに来る以外、外には出ていません・・・。だって怖いんですもん。」
と声のトーンが下がり気味に返答する。
主治医から「右足に全体重をかけて良い」と許可が出ているので、本日から、松葉杖なしでの二足歩行が可能となる。
マッサージが終わり、まずはスクワットから。理学療法士さんに、手を支えてもらいながらやってみる。
右足首の可動域が狭いので、ほとんど膝が曲がらない。なんじゃこりゃ。
これじゃ、スクワットになっていないよね?って言うくらい、足首がロックして、膝が曲がっていかない。
次は、健側の左足を軸にして、患側の右足を前に1歩出したり、後ろ下げたりしてみる。これは難なくできた。
その逆、患側の右足を軸に、健側の左足を前に出したり、後ろに下げたりした時にビックリする。
右足に全体重をかける瞬間に「すごい重い」のだ。右足が悲鳴をあげている。
右足の筋力の低下・・・なんとなく、分かっていたつもりだったが、現実を突きつけられた瞬間だった。
そして最後に自分の足で、フロアーを歩いてみることに。
こわごわ右足を前に出し、全体重を支えて、左足を前に出す。
意識して歩くって難しい。
産まれて初めて歩けた時のことなんて記憶にないけれど、こんな感覚だったのかもな。
怖いけど、自分の2本の足で歩けている喜びと驚き。
ぎこちない歩きだけれど、松葉杖無しで歩けていることが素直に嬉しかった。
階段も試してみたが、上りはなんとか左右の足を交互に出して普通に上れた。
しかし下りは、右足首が曲がりきらないので、1段ずつ下りることしか出来なかった。
そして、最後に外を歩いてみることに。病院駐車場のアスファルトの上を一歩ずつ慎重に。
もうこの時には、右膝の内側に痛みが出てしまって、右足の疲労感が半端ない。
リハビリ室にゆっくり戻り、今日のリハビリは終了。
次回のリハビリまでの宿題として、足首のストレッチと、起立した状態からの踵上げ(つま先立ち)をするようにとの指示があった。
それから、「買い物などのお出かけができるといいですね。カートを押して歩行練習にもなりますから。」と言われた。
買い物・・・行きたいけど、平日は現実的に難しいのよね。
週末の買い物は混雑するし。
誰か私をスーパーに連れてって。
早く運転再開できるように精進せねば・・・