⑱ 母と認知症と家族のはなし
手編み作品完成 と 運転免許証返納
2023年6月29日〜30日
母の得意なものは編み物。
久しぶりに取り組んでみてもらおうと考えて、前回実家に訪問した際に依頼していたものがあった。
何を編んでもらおうかと悩み、それほど大きくないもの・・・レース編みの付け襟はどうかと母に提案してみたところ、
「うん、いいわよ。」
と好感触。編み図などはまだ読めるし、少し編み始めてもらったら順調に進みそうだった。
そして、今回実家を訪れると、ちゃんと付け襟が出来上がっていたのだ!忘れずに編み上げてくれたことが嬉しかった。
これからも負担にならないくらいに、何か編んでもらうのはいいことかもしれないな。
そして今回のミッションは、母の運転免許証の自主返納。
母は軽度認知症だと診断されてから間もなくして、自分の車を手放し運転はもうしていない。
運転免許証を自主返納をすると、顔写真付きの「運転経歴証明書」を交付してもらうことができる。これは身分証明書としても利用が可能なのだ。
申請に必要なものは以下のもの。
・運転免許証
・申請用顔写真1枚
・手数料 1,100円
・レターパックライト青色(運転経歴証明書の受領を郵送希望の場合)
手続きをする為、母を連れて管轄の警察署に向かう。途中で母の顔写真を証明写真機で撮影プリントして行った。
警察署に入っていく時って、何も悪いことしてないのになんだか緊張するわ。
署内はほとんど人がおらず、すぐに手続きは済んだ。運転経歴証明書はレターパックライトにて、2週間くらいで郵送されるとのこと。
ちなみに、有効期限の切れた運転免許証であっても、以下の条件を満たしていれば「運転経歴証明書」を交付してもらえる。
・失効後5年以内
・現在有効な運転免許証を持っていない
・過去に運転経歴証明書の申請をしたことがない
自治体によって異なるようだが、運転経歴証明書の提示によって、公共バスや電車の割引、飲食店の割引、タクシー料金の割引などの特典があるらしい。
父はまだ運転している。
これまで、物損事故や人身事故も経験している。
つい先日も道路の側溝に車がはまってしまったとかでJAFを呼んだことがあったらしい。(細かいことは話してくれないが)
運転が上手じゃないのだ。たぶん。
本当は、父もすぐにでも免許返納してもらいたい気持ちでいっぱいだ。
せめて次の免許更新が来たら、運転は辞めてもらいたいと切に願う。
つづく。