【MTG】サイド込みで、5000円以内で組めて、雰囲気そこそこ勝てそうな赤単バーンデッキ紹介(布教用・初心者用)【パイオニア】
0.初めに
みなさんこんにちは。
あるばすです。
日頃、パイオニアの赤単について記事を更新している者です。
(こんなのしか書いてない)
今回、紹介するのは、サイド込みで5000円で組めるパイオニアの赤単デッキの紹介です。
友達をMTGに誘う時によかったら使ってみてください。
ちなみに、価格は「晴れる屋」さんで、日・英混合NWで計算してます。
1.リスト
いつもは作った経緯とかから始めるのですが、とりあえず内容みていただきたいので、リストと値段だします。(2023-12-02時点での値段です。あがったらごめんね)
※日本語だけだと、現時点で「石術の連射」が売り切れなので注意
※英語版の方が安いカードが多いので値段抑えたいなら英語入れた方がいい
(日本語版だけにすると多分5千円くらいはいく)
※山が1枚20円×20=400円 なので、余ってる基本土地を提供してあげたら、4500円切ります。
2.このデッキを作った経緯
僕にはMTGに誘ってくれた友達がいます。
その友達は、布教が上手いというか、人に新しい趣味を進めるのが得意なんですね。
その勧め方ってのが至ってシンプル。
誘いまくるのです。
「イベントがあるから行かないか? 車は出すぜ」
「始めてくれた記念にこのカードあげるよ」
「このデッキおすすめだよ」
「デッキ貸してあげるから一緒に統率者戦やってみない?」
という感じで「いや~いいかな」と言っても粘り強く勧めてくれるので、自分みたいな押しに弱い人間(でも自分から何か始めたり、誘ったりするのが苦手)にとっては色々とありがたい存在です。
そんな友達からある日相談を受けたのです。
「職場に趣味がない同僚がいて、MTGを勧めたい。という訳で、安価に作れるパイオニアのデッキ教えてくれないか?」
という内容でした。
そのオーダーを受けて、作ったデッキか今回紹介したデッキだったのですが、内容をみた友達が「初心者用や布教用としてnoteに公開してみたら?」と提案してくれたので、今回公開する運びになりました。
3.MTGって始めるの敷居高いよね問題
話はすこし逸れますが、MTGは始めるのが本当に大変な趣味です。
主に、金がかかるのがネック。
MTGアリーナであれば、最悪数万あれば割と数年くらい楽しめます。
最新パックを大量に購入して、その中で組めるデッキから始めて、徐々にワイルドカードを貯めて、前のエキスパンションのカードを足して徐々にカードを資産を足すみたいな、やり方の工夫が効くからです。
と言うわけで、MTGアリーナは無課金で始めるのは大変ですが、微課金さえしてしまえば、そこそこのデッキが組めるので、ある程度の指針がある前提ですが、昨今のガチャ事情を鑑みれば比較的優しい仕様になっていると言えます。
ですが、紙のMTGにおいてはそうはいきません。
まず、パックを剥いて始めるのはぶっちゃけ中級~上級者向けと言えるでしょう。(しかも1パック600円しますからね)
基本的に強いカード=4枚必要なMTGにおいては、パックでカードを集めるというよりは、店でデッキの核となるカードを4枚買う所から始めるといっても過言ではありません。また、調整の中で枚数を減らす決断だったり、そのカードが不要になった瞬間に「高い金を出して買ったのに、使わなかった」カードになってしまうのも厳しい。
こういう事故を減らすならば、いわゆるティア1近辺の洗練されたリストで構築されたデッキを買うしかないのですが、体感的に5万以上する印象があります。
特に、デッキを組むにあたって色を混ぜた瞬間に「多色土地」への課金が必須になるのがネックです。
効果が強いカードであれば、正直「買ってもいいか?」という気にもなると思うのですが、初心者が実質なんの効果もない土地を1枚千円~2千円買わないといけないというのは、かなりハードルが高いと言わざるを得ません。
という問題を解決するために公式は定期的に「構築済みデッキ」を発売していますが、まぁ、それでも高い土地は基本的に1枚が限界で、2枚目以降必要なら個別で買ってくれというスタイルになっているのが本当に厳しい。
という訳で、初心者が多分一番手を出しやすいのは、必要なカードが一枚で済む「統率者」デッキからのスタートになる訳です。自分は「ニューカペナの街角」から本格的にマジックを始めたのですが、その時に初めて手にしたMTGのカードが「常世会一家の活動」デッキでした。
とはいえ、だいたい6千円くらい金を出してデッキを買ったとしても、このデッキで楽しくゲームが出来る訳ではありません。
まず、ここに追加でスリーブ代がかかります。
更に、構築済みデッキだけだと、諸々出力が足りないので、強化パーツの購入は必須です。
という訳で、「統率者」についても始めやすいとは思いますが、ちゃんとしたゲーム体験が出来る所まで行くには、数万くらいの課金が必要という認識です。(個人的な体感なので、多分いい方法あるかとは思いますが)
という訳で、友達にMTGを誘いたいけど、にしても初期投資として求める金額がでかすぎるのが大きな障害なんです。(これは多分みんな分かってくれると思う)
4.赤単バーンは始めやすい
という中で、友達がなぜこういう話を僕に持ちかけたのか、という話になるんですが「赤単バーンは安く組めそうだから」という見立てがあったからだそうです。
その話を聞いて「なるほどな」と思いました。
まず、単色デッキ全般にいえることですが、殆ど土地買わなくていいです。(勿論、特殊土地を入れた方が強いのはそうなんですが、最悪なくても戦えますしね)
また、マナシンボルの拘束みたいなのも考えなくていいのもぐっとです。
多色にする時にネックになるのは、色拘束の問題です。
「ダブルシンボルのカードが多いから多色土地や基本的のバランスを変更しないと」みたいな調整がいりません。
要は、基本的に色事故がないんです。せいぜい、土地を引ひすぎたor引けなかったみたいな事故程度で済みます。
また、これも単色デッキ全般に言えることですが、別に弱くないのがいいです。
パイオニア・スタンの範囲を見渡すと、綺麗に5色ちゃんと環境に存在しますからね。 例えば、パイオニアなら「緑単」「黒単」「赤単」がちゃんと環境にいますし、スタンにおいては、緑以外環境で猛威を奮っています。(いうて、緑も相当やってるよりではあるが。緑は土地加速が得意なので、伸ばした土地を使った戦略に特化してるとも言えるので、色混ぜやすいんすよね)
ただ、この中で一番安く組める単色デッキとは?といったら「赤単」になります。
なぜかというと、一枚当たりのカード単価がもっとも安いのは「赤単」だからです。
「黒単」はまず「黙示録、シェオルドレッド」や「ヴェールのリリアナ」みたいな、一線級のカードを買わないといけないのがネック。「思考囲い」や「致命的な一押し」みたいなカードも多分ほぼ必須です。兎に角一枚の単価が軒並み高いですし、外せないカードがちょっと多すぎる。
「緑単」は「ニクソス」を買わないと始まらないのがちょっとキツイ。「ニクソス」抜きなら「集合した中隊」がほぼ必須になるのもちょっとキツイ。
「白単」は「放浪皇」「婚礼の発表」みたいな、絶対に入れないといけないカードが存在するのがネック。天使デッキなら、ワンちゃんいけるかもですが、その場合は「緑白」にした方がいいので、単色ではなくなるのがちょっと厳しい。
「青単」はスタンならマジでやれなくはないので、割とお勧めです。(パイオニアは分からんので有識者オナシャス)とはいえ、ざっと見た感じ9千円くらいかかってしまいます。まぁ、今青単組むなら「ティシャーナの潮縛り」必須になると思うので、更に高額になりそうですけどね。
「赤単」の場合は、割とマジで今一番の高額カードが「火遊び」くらいなんですよ。(ちなみに一枚700円)サイドは高いカード結構あるんですが、メインだけみると軒並み安いです。まぁ、スタンだと「勝負服纏い、チャンドラ」みたいなPWだったり「血に飢えた敵対者」みたいなカードが絶対に必要なので、正直スタン進めるなら青単一択になっちゃいますが、今回のオーダーは「パイオニア」です。
それならば、スタンで使われている高価カードの内、必須級なのは「火遊び」ぐらいなので(これも最悪なくてもいいんで)確実にパイオニアで一番安い単色デッキと言ったら、「赤単」になるのです。
実際、パイオニアで「赤単バーン」が安く組める理由の証左として「構築済みデッキ」が発売されているというのがあります。
このデッキは他の構築済みデッキに見られるような「4枚必要だけど2枚しかデッキに入ってない」みたいなカードがサイドを除いてありません。基本土地を除いて、全部4投されている素晴らしいリストです。
収録内容もかなり魅力的で、実際、このデッキをそのまま持って行っても1勝はできると思います。例えば、「損魂魔導士」「絢爛系」「ラムナプの遺跡」「砕骨の巨人」という赤単の屋台骨を支えてきたカード達が4投されていますし、サイドには発見メタとして話題になった「乱動する渦」が4枚。ボロス召集や人間にかなり効く「ゴブリンの鎖回し」だったり、ミッドレンジ系やコントロールに強く出れるPW「神チャンドラ」が収録されています。
勿論、発売されたのが、2年近く前なので、今の環境に合わせたカードの追加は必要ですが、それにしてもなお、現環境においても通用するカードがきっちり抑えられている所を見ても、公式側がカードを選定するに際し、妥協した形跡が見られません。
この点からしても、赤単は間違いなく「初心者の財布」に優しいデッキだと言えるのです。
5.デッキのコンセプトを固めた
…という事は逆にいうと、「この構築済みデッキをすすめればよくね?」と話しを終わらせてもいいんですよ。
だって、公式が最高の赤単のデッキを用意してくれてるわけですからね。
が、まぁ、それでも最初に言った通り「構築済みデッキは高い」んですよ。赤単バーン一個買えばそこそこ戦えるとはいえ、一個6千~7千円するんです。
マジックをずっとやっている身としては「一万切るデッキで戦えるのえらくね?」と思いますよ。でも、一般的な感覚として、初期投資で6-7千円は高いといわざるを得ません。また、先ほども言ったように、ここにスリーブ代とか乗ってきますからね。
また、「熊野」「バグベアの居住地」「火遊び」といった、この構築済みデッキが発売されてから赤単バーンに収録されたカード達の収録がないのが、ちょっとネックです。
特に、「熊野」は絶対に買わないといけませんからね。
結局の所、「構築済みデッキ」+「赤単に必要なパーツ」+「スリーブ代」を含めて考えると、正直1万は超えてしまうと思いました。
個人的な肌感覚として、MTG触れた事ない人が、いきなり「ずっとやるか分からない趣味に1万掛けられるか?」というと、厳しいと思いました。
実際、僕は構築済みデッキを強化する過程で、負けを重ねては無意味に変なカードを買っては散財して、とても辛い思いをしました。
できれば、僕は初心者の方にそういう思いをさせたくはありません。
という訳で、自分なりの安くてそこそこ勝てるデッキを考える事にしました。
そのために、以下➀~③のコンセプトというか縛りを設ける事に。
➀サイド込みで5000円以下に抑える
②そこそこ環境で戦える内容にする
③拡張性の高い内容にする
➀については、言わずもがなですね。5000円超えるなら絶対に「構築済みデッキ」買った方がいいですから。なので、この条件は絶対に外せませんでした。5000円=飲み代に足が生えた程度ぐらいの感覚なら皆手が伸びるだろうと。(スリーブ代入れても6000円ならギリギリ許されると信じて)
また、構築済みデッキの問題点は、サイドが今の環境に合っていないことです。
特に、赤単はサイドに高額カードが入ることが多いので、その点をうまくケアしながら今風のデッキを組むことにしました。
②については、やっぱりそこそこいい勝負が出来たり、ゲームに勝てないと意味がないので、必須だと思い入れる事にしました。自分が、MTGを続けている理由の大きな一つが、「一番最初に出た大会でベスト8」になったからです。せっかく作ったデッキをプレイして、何も爪痕を残せず負けてしまったら、多分MTG辞めてしまいます。金がかかる趣味なのに、何も楽しくないって悲惨なので。
不利な対面でもそこそこ戦えるデッキにしないと「このデッキを強化したい」「またMTGをやりたい」という思いに繋がりません。(負ければ負けるほど燃えるタイプの方は別ですが、いうて稀だと思うので)
③は、その人が自分のデッキをカスタムする喜びを知ってもらう為です。後々採用理由については語りますが、「ショック」を採用しているのは値段が安いという理由と「なぜ火遊びが強いのか?」というのを実感してもらうために採用しています。「乱撃斬」にしなかったのは、よりその効果を実感して欲しいからです(またテキストはシンプルな方がいいっすからね)。最初は赤単のド基本「2点ダメージ」の使い方と限界を体感してもらって、そこから赤単を諦めるもよし、課金して「火遊び」にしてもいいという選択肢を持ってもらいたい。
つまり、「火遊び強いから買え!」と言われるより「火遊び強くね?!」と思って自分の意思で買った方が絶対にデッキに愛着が湧くってことです。
自分は最初から「火遊び」買ってしまったので、その強さがあんまり分かんなかったんですね。いわゆる「上位互換」だから入れておこう的な発想でとりあえず買ってしまった。(当時「火遊び」が200円だったというのもありますが)
それではマジックの面白さが分かってこないし、値段の意味も分かってきません。
自分が使っているカードの弱さや強さを意識していく中で、色々な赤のカードを試していただくのが、MTGを続ける動機になると僕は思います。
勿論、最初から強いデッキをガンガン回したいという希望がある方は、最初から課金してティア1を握った方がいいと思いますが、なんとなくマジックを始めたい方を、ある意味沼に引きずりこむのであれば、試行錯誤の余地を残しておいた方がいいと思います。
そこから、MTGをプレイしたり構築の為に上位互換カードを買ったり、差し替えたり、戻ったりする作業って多分楽しいと思います。(勿論、その中でアドバイスを求められたらこっちから「火遊び」みたいなカードあるんやでって言えばいいので)
6.デッキの解説
という訳でデッキの解説です。
このデッキの肝は「僧院の速槍&熊野出す」「軽量ウィザード並べる」「スペル連打する」「かまどの精でドローする」「かまどの精並べる」「トップで火力引いたら連打する」を繰り返す事です。
毎ターンダメージを継続的に与えながらリソースを回復することを繰り返しましょう。
このデッキの原型はいわゆるウィザードバーンです。
軽量のウィザードを盤面に並べて「魔術師の稲妻」を連打してる内にマジで勝てます。
「損魂魔導士」は本当は入れたいんですが、ちょい高い点と、このカードを使いこなすのは、初心者の方にはむずいだろうなと思って抜きました。(このデッキをやり込みたい!と言われたらおススメしてあげてください)
その代わりに何を入れるか悩んだのですが、まぁ前回紹介した「かまどの精」の赤単パーツをぶち込んだって感じです。
「かまどの精」は一枚50円ですし、「批判家刺殺」は一枚250円くらいしますが、「癇しゃく」なら30円です。
破格ですね。
除去も「稲妻の斧」が無駄に再録されまくったおかげで1枚50円なので、楽々メインに入れられるのも良きですね。
このデッキにおいては「かまどの精」「癇しゃく」との相性や、墓地にインスタントソーサリーが溜まりやすい事から、「ギトゥの溶岩走り」を強く使えるようにもなるのでお勧めです。
という訳で、メインのカードは特に安く抑えたかったというのもありますが、サイド抜きで4000円切ったと思います。
サイドはジェネリックカードのオンパレードです。
「兄弟仲の終焉」が出たおかげで、「神々の憤怒」が一枚50円になったので楽々採用できるようになったのがいいですね。(緑信心も減ると思うので、逆にいうと今はこっちの方があってるかも)
「巨怪の怒り」が今クッソ高いので、代わりに「似姿焼き」を入れて代用。(これでアーティファクト破壊頑張ろう。コプターは出たら割ろうね)
「引き裂く流弾」は高すぎるので、「石術の連射」で妥協。でも,
一枚150円するので、流石に高すぎるし、パイオニア的にはインスタントの除去も欲しいので、更に安い「丸焼き」を追加採用してなんとか頑張る形に。(「丸焼き」50円ってマ?)
「未確認霊柩車」は入れたいの我慢して「トーモッドの墓所」を採用。墓地メタもう少し入れたいところですが、まぁこれが妥協点でしょう。
「風化したルーン石」「真髄の針」はちょっと高いですが、入れないと勝てないマッチアップが多いので仕方なく入れました。本当は「乱動する渦」入れたい所ですがね。
7.終わりに
というわけで、デッキの解説としてはあっさりで、どっちかというと作った経緯にこだわって買いてみました。
今回は赤単フューチャーして書きましたが、多分他の色でも単色デッキ安く組めるのでは?と思ったりするんですが、まぁ僕に知識がないので、誰か書いてくれないかなぁとか思ったりなかったりしています。
5000円からパイオニア始めましょう!
という感じで、よかったら友達に勧めてみてください。
もちろん、紙はちょっと…という方はアリーナでもこのデッキ作りやすいのでよかったら作ってみてください。
それでは!