見出し画像

Da-ice「I wonder」が持つ音楽性とエンタメ性が凄すぎる件

今、SNSを見ていて聴かない日がないDa-iceの「I wonder」。
各音楽サブスクリプションでも人気ランキングの上位をキープし、多くの人を魅了するこの楽曲。
私も、その例に漏れず、初めて聴いて以降3ヶ月毎日聴き続けている。
今回は、私が考える「I wonder」の3つの凄いポイントを書いていく。

1.キャッチーで覚えやすいダンス
SNS上に流れてくるこの楽曲を使用した動画の多くは、ダンス動画だろう。
"ダンスが流行った曲"なら前例が少なくないが、この曲の凄い所は再生した瞬間の「音が止まった」から始まるものとサビの「見つめてたい」から始まるものの2種類があるということである。
"メインに踊る箇所が2ヶ所ある"
これは私の知る限りでは、ほぼ前例がない。

2.音楽だからこそ成せる演出と効果
この演出が自分がこの曲で最も凄いと思う点だ。
曲を再生した瞬間から、ボタンのような大きめの音の効果音が流れることで初めて聴いたリスナーは、スキップするという思考がなくなると思う。
令和になり、よりタイパという概念が増して、音楽においても少し聴いてイマイチだと思ったらスキップするという思考が持ち込まれてきたが、「I wonder」は、それを完璧と言って良いほど防いでいる。
また、先月放送の「音楽の日」や「ミュージックステーション」でもボタンの効果音が流れた瞬間に、実際に"音が止まる"というハプニング演出を行い、それがネット上で大きな話題を呼んだ。
これらの演出は、言葉と音を最大限に生かしており、まさに"音楽にしかできないエンターテインメント"だろう。

3.ドラマとのタイアップとしての完璧な答え
この「I wonder」は、4月期のTBS系火曜ドラマ「くるり〜誰が私と恋をした?〜」の主題歌として書き下ろされた楽曲である。
基本、曲そのものが売れすぎると、主題歌となったドラマや映画が忘れられていく例が多いが、この曲のダンスは"くる恋ダンス"と呼ばれているため、何の作品の主題歌なのかが分かるようになっており、作品を盛り上げるための最高の相乗効果を生み出している。
また、一番のサビの後に「I wander I wonder」という歌詞があるのだが、これも本当に凄い。
ドラマ「くるり〜誰が私と恋をした?〜」は、本当の恋を通して、記憶を失った主人公が本当の自分を探し求めていく作品であり、まさにその主人公は自分を"wander"しているのだ。
この曲は、タイアップのアンサーとしても完璧な曲なんだと改めて感じる。

以上、かなり長くなったが「I wonder」の私が思う凄いポイントだ。
今年、メジャーデビュー10周年となり、前々から高い評価を受けていたDa-iceだが、メンバーの花村想太さんが自ら創ったこの曲で、彼らの音楽性だけでなくエンタメ性としての評価が何倍にも上がったのではないかと思う。
いや、間違いなく上がっている。

いいなと思ったら応援しよう!